平泉にて

三代の栄耀一睡 の中にして、大門の跡は一里こなたにあり。秀衡が跡は田野になりて、金鶏山のみ形
を残す。(中略) 「国破れて山河あり、城春にして草青みたり」と、笠うち敷きて、時の移るまで涙を落と
しはべりぬ。 
                                                (「おくのほそ道」より)


四季の移ろいと共に平泉を尋ねる。長閑なるも人も町も日々変化の波にたゆたい、寺院だけが風雪
に耐えて悠久を示す。我もまた風のように過ぎ去るものなれど、刹那の刻を切り取り、僅かばかりでも
自らの存在を留め置かんとす。その営みが無為にあらぬことを願い、今日もまた歩みを進めん。



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藤原家の居館があったとされる柳の御所遺跡。春に撮影。


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春の無量光院跡で。


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霧に覆われた柳の御所遺跡一帯。梅雨の頃。


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平泉を代表する観光地の一つ、毛越寺(もうつうじ)の庭園。


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毛越寺と言えば梅雨の時期のアヤメが有名です。


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夏、衣川(ころもかわ)にある長者ヶ原廃寺跡で。衣川の関近く、藤原氏の祖・安倍氏が建立した寺院跡と言われていま す。


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同じく長者ヶ原廃寺跡で。


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衣川から見た中尊寺一帯。


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平泉の秋の夕暮れ。


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紅葉が見頃の時期の達谷窟(たっこくのいわや)。お寺ですが鳥居があったりします。


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同じく達谷窟で。


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達谷窟の毘沙門堂から見た外の景色。


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これも毘沙門堂から見た銀杏の木。


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毘沙門堂全景。


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同じく毘沙門堂。


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色づいたモミジと、中尊寺の弁慶堂。


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ちょうど菊祭りをしていた中尊寺本堂。


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藤原氏が金を採掘したとされる、藤壷の滝。


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冬の束稲(たばしね)山。夏に大文字焼きが行われるあたりも雪で白くなっています。


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源義経が死んだとされる高館(たかだち)義経堂(ぎけいどう)。その入口にある頼三樹三郎詩碑。


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義経堂にある芭蕉句碑。有名な「夏草や 兵共が 夢の跡」の一節が刻まれています。


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雪の積もった義経堂。


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義経堂から見た北上川。


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五月晴れの夕暮れ、束稲山の麓の田園地帯で。


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再び梅雨の頃、激しい通り雨が去った後の、中尊寺の月見坂で。


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同じく月見坂。


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新緑のモミジと中尊寺の薬師堂。


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観光写真の定番アングルでの中尊寺金色堂(笑)。実際の金色堂は、覆堂の中にあります。


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金色堂にある芭蕉句碑「五月雨の 降りのこしてや 光堂」。


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中尊寺の芭蕉像。


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かつて金色堂を覆っていた旧覆堂の内部にて。芭蕉が訪れた時に見たのも、恐らくこの覆堂と思われます。


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中尊寺境内にある白山神社能舞台。毎年ここで能が奉納されます。


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同じく白山神社能舞台。


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池に映った弁財天堂。


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最後は「私家版おくのほそ道」を始めるにあたって、一番最初に撮影した写真。花泉から一関へ向かう時に芭蕉が歩いたと される街道にて。「私家版」を象徴する一枚です。







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