石巻にて

「こがね花咲 く」とよみて奉りたる金華山、海上に見わたし、数百の廻船入江につどひ、人家地を
あらそひて
竃(かま)の煙立ち続けたり。
                                              (「おくのほそ道」より)

石巻にて歌枕の地を尋ねる。かつての貿易都市は工業地帯と成り果て、行く先々で工場の煙 突、
けぶり目に入りしなれど、過去と現在(いま)の混在する様こそまさに無常なりしと、我が旅の主題
露わになる心地せん。




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石巻にある歌枕の地「真野の萱原(かやはら)」にて、実りを迎えた小麦畑。


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「真野の萱原」を流れる真野川。現在の石巻真野地区。


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もう一つの歌枕の地「尾ぶちの牧」(現在の石巻牧山)より、山頂の零羊崎(ひつじざき)神社から見た牡鹿半島方面の眺 め。


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同じく牧山から見た松島方面の眺め。右手の平原は自衛隊松島基地。左端遠くに見える二本の煙突は、「塩竃にて」で訪れ た七ヶ浜の多聞山。


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ところ変わって、旧北上川河口の「袖の渡り」(住吉公園)にある、石巻の地名の由来とされる「巻石」。


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同じく住吉公園近くにて。


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牧山の対岸にある日和山公園にて、牡鹿半島方面の眺め。「おくのほそ道」にはここから金華山が見えたとありますが、実 際には見えないので注意。


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日和山公園にある芭蕉と曾良の像。


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日和山公園にいたね〜こっ。去年の秋に訪れた時もいたので、半年ぶりの再会です。


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日和山公園近くのミラーに映っていた日本製紙工場の煙突と煙。


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旧北上川の中州には石ノ森萬画館があり、そこから石巻駅までの道は現在「マンガロード」と呼称され、道のあちこちに石 ノ森作品のオブジェがあります。


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最後は「ゴレンジャー」が描かれたベンチ。






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