岩沼・名取にて
武隈の松にこそ 目さむる心地はすれ。根は土際より二木に分かれて、昔の姿失はずと知らる。(中略)
今はた千歳の形整ほひて、めでたき松の気色になんはべりし。
(「おくのほそ道」より)
岩沼にて武隈の松、竹駒神社を見ゆ。歌枕に讃えられた武隈の松も今や街中にありて、かつ ての風情
失われた感あり。しばし後、名取にて藤中将実方の塚を尋ねん。途上激しい渋滞に遭い、距 離は近 け
れど遠くにある心地す。僅かなれど芭蕉の胸中に通じるかなと思えり。
白石から仙台へと北上する途上、芭蕉達も眺めたであろう阿武隈川。宮城県柴田郡柴田町と岩沼市との境にて。
同じく阿武隈川。
歌枕にもなっている武隈(たけくま)の松。宮城県岩沼市にて。ここで芭蕉が詠んだ句は、「桜より松は二木(ふたき)を 三月越し」。
芭蕉の句にちなみ、僅かに残っていた桜と武隈の松。
武隈の松にある芭蕉句碑を後ろから。
武隈の松の近く、日本三稲荷の一つ・竹駒神社。
同じく竹駒神社にて、仲むつまじい(?)鳩。
竹駒神社の本殿。
巫女さんお持ち帰り自由(笑)。
竹駒神社の鳥居。
芭蕉達が見ようとしながら通り過ぎてしまったという、宮城県名取市にある「藤中将実方(とうのちゅうじょうさねかた) の塚」にて。
同じく「藤中将実方の塚」にて、藤中将実方の墓。ここを想い芭蕉が詠んだ句は、「笠島はいづこ五月のぬかり道」。
同じく藤中将実方の墓。
最後は名取市から見た仙台市南西部。
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