最上川にて

最上川は陸奥 (みちのく)より出でて、山形を水上(みなかみ)とす。(中略)板敷山の北を流れて、果ては
酒田の海に入る。左右山覆ひ、茂みの中に船を下す。
                                                  (「おくのほそ道」より)

八月、山形の新庄を経て最上川を眺めん。期せずして船下りに乗るも、今年の水いつになく乏しく、急流
とうたわれる最上川も緩やかなる川面を輝かすのみ。船頭の楽しき舟歌の声にこそ、旅情を覚ゆ。




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最上川を下る前に芭蕉達が訪れた山形県新庄市。ここで地元の人達と連句の会を開きましたが、その場所となった風流亭は もはやなく、跡地に標柱が立つのみとなっています。で、その風流亭跡地の近くにあった謎のオブジェ(笑)。「おくのほそ道」とは関係なさそうですが。


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連句の会で芭蕉が詠んだ句「水の奥氷室尋る柳哉」の元となった、「柳の清水」。その跡地にあった句碑。


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芭蕉達が最上川の船下りに乗船した地に立っている芭蕉像。新庄市本合海(もとあいかい)の芭蕉公園にて。


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現在の最上川船下りの乗船場所・最上郡戸沢村古口(とざわむらふるくち)付近にて、向日葵と最上川(と船下り)。


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船下りの船の上からの最上川の眺め。ちなみにここで芭蕉が詠んだ句が、有名な「五月雨を 集めて早し 最上川」。今年 は残念ながら水量不足の為流れは速くなく、四十八あるという最上川に注ぐ滝もその殆どが枯れていました。


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停留している船下りの船。


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夏の日差しに輝く最上川の川面。


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「おくのほそ道」にも描かれている仙人堂への渡し船乗り場。白い旗を振ると対岸から渡し船が来るという、のどかな名所 です。


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仙人堂にて。船下りの船頭さんのお話によると、出羽三山が女人禁制だった頃、女性達はこのお堂へお参りする習わしだっ たそうです。


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同じく仙人堂。


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最上川の名所、白糸の滝。


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芭蕉達が下船した地・清川関所跡に立つ芭蕉像。現在の東田川群庄内町清川(しょうないまちきよかわ)にて。


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おまけ。酒田市へと向かう途中目についた、風力発電の巨大風車の群れ。同じく庄内町にて。


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最後はもう一枚巨大風車。







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