鳴子にて

小黒崎、みづの 小島を過ぎて、鳴子の湯より尿前(しとまえ)の関にかゝりて、出羽の国に越えんとす。
この道旅人まれなる所なれば、関守に怪しめられて、やうやうとして関を越す。

                                                (「おくのほそ道」より)

十月、奥州上街道を抜けて鳴子を巡る。温泉地として賑わうかの地、紅葉見頃にて更に観光客の闊
歩すること甚だしなれども、景観の美しさにしばし騒がしさを忘るる。まさに旅の風情なるかな。




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芭蕉達が平泉から鳴子へと行く際に通ったとされる奥州上街道、その途中にある「芭蕉衣掛けの松」。芭蕉がここで松に衣 をかけて休んだと言われています。現在の宮城県栗原市にて。


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「芭蕉衣掛けの松」の近くで目に止まった溜め池。


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奥州上街道の終点近くにある天王寺一里塚跡。現在の宮城県大崎市岩出山町にて。


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岩出山と鳴子の境付近にある歌枕の地「小黒ヶ崎」。私が訪れた時、周囲はまだ青々としているのにこの山だけが綺麗に紅 葉していました。


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同じく小黒ヶ崎。


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小黒ヶ崎の近くにあるもう一つの歌枕の地「美豆の小島」。本来は川の中州にある奇岩に松が生えている名勝なのですが、 今年は水不足により草むらと化していて、残念ながらご覧の有様。


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小黒崎観光センター前の芭蕉像。


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かつて鳴子にあった「尿前(しとまえ)の関」の表門跡にて。現在の宮城県大崎市鳴子町。


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同じく尿前の関跡にて。


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復元された尿前の関所。


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関所を抜けた先にある尿前坂。ここから芭蕉達は山形県最上町の「封人の家」へと向かいます。


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紅葉を迎えた鳴子峡。


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おまけ。「おくのほそ道」に記されながらも芭蕉達が見ること叶わなかった歌枕の地「緒絶(おだえ)の橋」。現在の宮城 県大崎市にて。


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もう一つ歌枕の地「姉歯の松」。現在の宮城県栗原市金成町にて。







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