大石田にて

最上川乗らん と、大石田といふ所に日和を待つ。ここに古き俳諧の種こぼれて、忘れぬ花の昔を慕ひ、
(中略)道しるべする人しなければと、わりなき一巻残しぬ。このたびの風流ここに至れり。
                                                (「おくのほそ道」より)

尾花沢より大石田へと巡る。北国に俳句を広めしこの地も秋の色に染まり、今では静かに花 を揺らす
のみ。穏やかなる最上川の流れに、日の暮れるのを待ちてしばし眺め入らん。無為なる刻もまた旅の
贅沢なり。




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大石田の田園風景。山形県北村山郡大石田町にて。


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大石田を流れる最上川の川岸で。


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大石田で芭蕉達が逗留した、高野一栄宅にある「さみだれを」の歌仙碑。ここで芭蕉は「五月雨を 集めて早し 最上川」 の原型となる「さみだれを あつめてすヾし 最上川」の句を詠みました。


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高野一栄宅近くから見た最上川。ここには江戸時代の川船方役所の大門が再現されています。


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同じく川船方役所の大門にて。


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芭蕉句碑のある西光寺。ちなみにこのすぐ近くの乗船寺には、芭蕉を敬愛していた斎藤茂吉のお墓があります。


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同じく西光寺の仁王門。


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仁王門を裏側から。


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西光寺の芭蕉句碑。高野一栄宅と同じく「五月雨を〜」が刻まれています。


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芭蕉句碑の近くにあった小さなお稲荷様。


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大石田から新庄へと向かう羽州街道の、猿羽根(さばね)山峠にある猿羽根山地蔵尊にて(現在の最上郡舟形町)。手水舎 の造形が目を惹いたので撮ったもの。


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同じく猿羽根山地蔵尊の地蔵車(別名天気輪とも。これを回してからお参りします)。ここのお地蔵は日本三大地蔵の1つ とされているそうです。


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猿羽根山地蔵尊にある芭蕉句碑。芭蕉の弟子・曾良の直筆を拡大コピーして彫ったものだとか。


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最後は再び大石田で、夕暮れの最上川。








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