酒田にて

川船に乗つて酒 田の港に下る。淵庵不玉といふ医師の許を宿とす。

 あつみ山や吹浦かけて夕涼み
 暑き日を海に入れたり最上川
                           (「おくのほそ道」より)

最上川を経て酒田へと辿る。日本海に沈む夕日、その美しさに恍惚とす。翌日市街地を巡る もかつて
の繁栄今になく、名所にのみその名残を残す。栄枯盛衰の理(ことわり)、まさにここに見いださん。




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山形県酒田市は秋田県との県境近くに位置する港町で、市内からは鳥海山がよく見えます。写真は酒田湾にある展望台から 鳥 海山を撮ったもの。


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江戸時代の千石船(北前船)を再現したもの。酒田湾に面する丘にある日和山公園にて。


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同じく日和山公園にて、芭蕉が酒田で詠んだ句「あつみ山や 吹浦(ふくら)かけて 夕涼み」の句碑。


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これも日和山公園にある、明治時代の木造六角灯台。


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酒田湾のヨットハーバーにて、ノスタルジック調に仕上げた一枚。ここの海岸線にも風力発電の巨大風車が並んでいます。


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酒田湾に沈む夕日。ちなみに芭蕉が酒田で詠んだもう一つの句が、「暑き日を 海に入れたり 最上川」。


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夕日が水平線に沈む寸前のもの。岸壁があったので水平線そのものが撮れなかったのが、やや残念。


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ドラマ「おしん」のロケ地で有名になった、明治時代の米倉・山居(さんきょ)倉庫。泊まったホテルが倉庫の目の前だっ たので、朝の起き抜けにホテルの窓(4階)から撮った一枚。


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同じく山居倉庫。ここから一連の3枚はツァイスのPlanar T*1.4/50 ZFで撮影。


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同じく山居倉庫のカフェテラス。


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観光写真で有名な、山居倉庫裏手のケヤキ並木。


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江戸時代は大名よりも金持ちだったという大商人・本間家旧本邸にて。


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芭蕉が酒田で連句の会を催した伊東不玉邸跡。現在は碑だけが残っています。


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井原西鶴の「日本永大蔵」にも登場する、江戸時代の廻船問屋の邸宅「旧鐙屋」にて。ここは撮影自由だったので、邸内も ガンガン撮らせてもらいました(笑)。


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同じく旧鐙屋にて。


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これも旧鐙屋にて。


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鐙屋が船に掲げていた印の入った水桶。


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本間家の別荘「清遠閣(せいえんかく)」と庭園「鶴舞園(かくぶえん)」。大正ロマン溢れる別荘の二階窓際にロシア人 らしき老夫婦が座っていて、たいそう“絵”になっていました。館内撮影禁止だったのがとても残念です。


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同じく鶴舞園にて、ちょうど咲いていた蓮の花。


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江戸時代のお座敷「相馬樓(そうまろう)」にて。現在は舞妓さんの踊りが見物できるほか、竹久夢二美術館にもなってい ます。


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おまけ。「相馬樓(そうまろう)」の舞妓さん。日に一度だけ地元の舞を見せてくれます。






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