多賀城にて

昔よりよみ置け る歌枕多く語り伝ふといへども、山崩れ、川流れて、道改まり、石は埋もれて土に
隠れ、木は老いて若木に代われば、時移り、代(よ)変じて、その跡たしかならぬことのみを、ここ
に至りて疑ひなき千歳の記念(かたみ)、今眼前に古人の心を閲(けみ)す。
                                     (「おくのほそ道」より)

多賀城にて歌枕の地を巡る。古人(いにしえびと)に詠まれたみちのくの歌枕も今や都会の 風景に
埋もれ、無常なる刻のうつろいを示すのみ。その眺め無粋なるも、また現(うつつ)なる世 の顕れな
らん。




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宮城県多賀城市にある、多賀城政庁跡にて。


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同じく多賀城政庁跡。


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多賀城跡にある多賀城碑(壷の碑)。芭蕉がいたく感動したというこの碑、長年偽物とされてきましたが、近年本物である と証明された
そうです。



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同じく壷の碑。


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多賀城跡にて。


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多賀城跡から見える多賀城市内。横切っているのは三陸自動車道。


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多賀城市内に点在する歌枕の地の一つ、沖の石。


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同じく沖の石。現在は住宅地となっています。


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歌枕として有名な「末の松山」。こちらも今は住宅地の中に。


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歌枕となっている「野田の玉川」を、同じく歌枕となっている「慮(おもわく)の橋」より撮ったもの。









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