山寺にて

岩に巌を重ねて 山とし、松栢(しょうはく)年旧(としふ)り、土石老いて苔滑らかに、岩上の院々扉を閉ぢて
物の音聞こえず。岸を巡り、岩を這ひて、仏閣を拝し、佳景寂
寞(か けいじゃくまく)として心澄みゆくのみ
おぼゆ。
                                                  (「おくのほそ道」より)

晩夏、山寺を詣ず。ゆく夏惜しみて蝉の声響き渡り、まさにかの句のごとき情景に包まれん。汗浮かべて
石段登るも、それもまた夏の名残にて一興と覚ゆ。夏の雲見上げれば、旅情ここにあらんと思わるる。




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夏の雲と色づき始めたリンゴ。山形県天童市の旧山寺街道にて。


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山形県山形市にある山寺(正式名称は立石寺)。その登山口に建つ根本中堂。


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根本中堂近くにある芭蕉像。


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山寺山頂へと続く長い石段のスタート地点である山門。


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山寺の石段。1000段以上あり、途中まではこのような鬱蒼とした林が続き、あたりにはセミの声が響いていました。こ こで芭蕉が詠んだ句が、有名な「閑(しず)かさや 岩にしみ入る蝉の声」。


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石段の途中で見つけた、まだ色づいていない椛。


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石段が特に狭くなっている、四寸道と呼ばれるあたりにて。


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石段の中腹にある弥陀洞。岩の形が阿弥陀如来を彷彿させることに由来しているそうです。このように、山寺は奇岩が多い ことでも知られています。


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林が途切れたあたりにある仁王門。門の左右には仁王像が二体安置されています。


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仁王門から更に登ったあたりから見た景色。右手に見えるのが、一番絶景を眺めることの出来る開山堂と五大堂。


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山寺の山頂にある奥の院と大仏殿。


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奥の院近くで見つけた秋桜。


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山頂から見た夏の雲。


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山頂近くの岩穴に作られた胎内堂。


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山頂近くから見た山々と奇岩。


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五大堂から見た景色。テレビ等でも、山寺と言えばここからの眺めがよく紹介されています。


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帰り道、山門を出たところで見つけた小さなお地蔵と人形。


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山形空港で見かけたセスナ。山形県東根市にて。


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山形空港へと着陸してきた旅客機。フェンス越しに撮っているので、フェンスの格子が黒い帯になっていますが御容赦。


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最後は山形空港から見た夏の雲。







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