おもひで

だいありーの過去ログです。

06/12/22

 冬至。日暮れの早さも今日がピークです。

 「奏光のストレイン」9話。正体がバレて敵のスパイではないかと疑われる主人公。そして彼女達の船
も、主人公がいるから敵が攻めてくるのだと補給もままならないまま出航することに・・・。
 ますますもってスペースランナウェイな展開になっています。主人公が銃を突きつけられたまま話が進
んだ後半なんて、「弾が・・・弾がなくなっちゃったよ〜」な展開になるんじゃないかと思ってしまいました
(苦笑)。確かに似たような結末でしたけど。
 次回はいよいよ種明かし大会のようですが、放送は3週間後・・・じらすなぁ。

 「護くんに女神の祝福を!」12話。主人公とドジっ子ルリルリが仲良くしている(ように見える)現場を
目撃してしまったヒロイン。そしてぎこちない状態のままクリスマスイブ当日・・・。
 良い最終回でした(笑)・・・って、2話の時も同じこと書いたよーな。クライマックスのこっ恥ずかしさは、
三十路の身で見るには赤面ものすぎましたにゃ〜。ともかく、主役バカップルに関してはもはや他者の
入る余地が全くなさそうですが、次回から登場の真打ちがどう物語をかき回すのか、注目したいと思い
ます。

 待望のファーストガンダムDVD-BOX1発売。1話〜24話収録。とりあえず1話と2話だけ見ましたが、
フィルムスキャンによるハイビジョンリマスターというだけあって、画像はかなり綺麗です。色あせノイズ
まみれの再放送フィルムを見慣れているので余計そう感じるのかもしれませんが、古いフィルム作品
にありがちな画面の揺れが全くないだけでも凄いと思ったり。予想はしてましたけど、劇場版「Z」って
このリマスター技術をファーストガンダムに活かす為の実験作だったんでしょうね、やっぱり。ただ気
になったのは、予告がエンディングの前に収録されていること。あれ?確かエンディングの後だったと
思うのですが。謎です。
 改めて1話を見ると、やはりロボットアニメの1話としてはこれを超えるものは未だないとつくづく実感
します。「エヴァ」の1話が出来上がった時に、庵野氏が何度もファーストガンダムの1話をリピートして
は「絶対勝てねぇよ〜」と悔しがって机を叩いていたというエピソードがありますが、そりゃそうだわなぁ
(余談ですが、後の座談会で当のガイナックススタッフに「音楽と演出でその気にさせられているけど、
普通あの状況でエヴァに乗らないよな」「うん、絶対乗らない」とまで言われてしまっていたり)。富野監
督自身これを超える1話を生み出せずにいますし、ホント、様々な偶然が重なって生まれた名作なん
でしょうね。金字塔というのは伊達じゃないものです。
 とまぁ、今年の年末年始はゆっくりガンダム三昧の予定です。
 
 今日は他にもDVDが何タイトルが届いたので、順次消化していきたいと思います。

 も一つ、今年最初で最後の18禁ゲー購入?本日発売のRuneの新作「雪のち、ふるるっ!」です。
とは言っても去年発売された「思春期」も未開封のまま積んでありますし、プレイするのは何年後にな
るのやら(苦笑)。


06/12/24

 冬はすぐに車が泥だらけになるので困ります。

 「天保異聞 妖奇士」12話。暗躍している謎の集団。彼らによって、日光に封印されていた妖怪達が
一斉に目覚めてしまい・・・。
 打ち切り最終話か?と思えるような盛り上がり方でした(苦笑)。戦闘シーンが微妙にロボット物っぽい
と見ていて感じたのですが、今回の絵コンテと作監が「0083」「08小隊」の面々と知って納得。んで、スト
ーリーのほうはなんちゅーか荒俣宏作品の世界やね〜。ラスボスは加藤ですか(笑)。良くも悪くもシリ
ーズ開始当初のアクが抜けて、普通に楽しめる展開になってきたと思います。あと、今回妙にコミカル
な演出が多かったのは路線変更でも入りましたか?

 「ふたりはプリキュア Splash☆Star」45話。クリスマスで主人公の店の手伝いにかり出されるいつも
のメンツ。だが、憧れの先輩が女の子と一緒にケーキを買いに来たのを目撃してしまった主人公はす
っかり落ち込んでしまい・・・。
 サンタの格好をさせられて戸惑う薫・満、何故か同じくサンタのコスプレをして夫婦と間違われる敵幹
部二人、失恋したと思いこんで戦闘時に投げやりになる主人公と、見所の多い回でした。やっぱり打ち
切りが決まってスタッフ開き直ってますよね、これ。私としてはここまで弾けた展開になったほうが楽しい
ですけど。残り4話しかないのが残念になってきました。

 月末好例の今月のDVD、まずは「涼宮ハルヒの憂鬱」6巻。11話・12話収録。ぐあ、またレアシール
が入っていなかったです(苦笑)。これで4勝2敗かぁ。
 11話はなんと言っても放送当時度肝を抜いたハルヒのライブシーン。ボーカルの口パクだけでなく、
楽器を演奏する指使いまで忠実に本物を再現しているハイレベルな作画は、連邦の白いモビルスーツ
以上に化け物で(苦笑)確かにとんでもね〜ですわ。「マクロス7」もこれ位頑張っていれば・・・というの
はともかく、いやはや、これを超えるライブシーンの作画は当分現れないでしょうね、間違いなく(もっと
も観客を長々と映しているカットや背景だけのシーンで尺を稼いでいるというのはありますが。テレビシ
リーズの作画としては致し方ないかと)。あと、この11話は「うる星」がついぞ実現しえなかった文化祭
当日の空気感をやってのけた、という意味でも個人的には感慨深いものがあったりします。
 続く12話は何故か「フルメタル・パニック!」の原作者がシナリオを手がけていて、ネットゲームを題
材にした話ながら、CGによる艦隊戦はどこの銀河英雄伝説ですか?というクオリティだったり。 話そ
のものも面白かったですが、個人的にはモザイクのかかったガンダムが出てくるという不意打ちネタ
(劣勢になったハルヒが「それならガンダムでも発進させなさい」と言ったシーンで)に吹いてしまいまし
た。そーいやこの作品の原作者も「フルメタ」の原作者もガンダム好きだもんなぁ。今回はキョンに「落
ちろカトンボ」と言わせてるし。
 このシリーズも次巻がラスト。早いものです。

 お次は「リーンの翼」最終巻。鈴木君には悪いですが(笑)、やはりこの物語は迫水が主人公だったと
いうのがラストまで見届けた感想でした。ラストカットの迫水を見られただけでも小説版から追いかけて
きた身としては満足でしたが、太平洋戦争というものが異世界の出来事にしか感じられない若い世代
には、かなり評判が悪い作品だった模様。確かに見終えた感触としては、「Vガンダム」同様老人の理
屈で作った話だな〜と思える部分も大きいので、その辺の批判は仕方ないのかも。富野ファンには暗
黙の了解である話の飛び飛び加減や台詞の不明瞭さもストーリーの把握を困難にしている感じがあり
ますし、やはり万人向けとは言えない作品だと思えますけども、OVAならばそれも良しではないか、と
個人的には割と寛容な評価だったり。欲を言えば主役メカの戦闘シーンをもう少し増やしてほしかった
のと、敵味方の区別が付きづらかったかな〜というのはあります。
 あとこれは全くの妄想ですが、原作小説のパラレルストーリーという設定も良いですけど、原作ラスト
後に成仏を果たせず魂がガロウ・ランに乗り移ってしまった迫水を、彼を手にかけてしまったことを悔
やんで魂がバイスントンウェルに留まってしまったアマルガンが償いとして再度討ち滅ぼそうとしている、
というストレートな続編の設定なんかも見てみたかったかなと、そんなことを考えてみたり。

 も一つ、ブルーレイ版「AIR」のBOXも同日に発売されたのでゲット。んが、ハイビジョンテレビもある、
ホームシアター環境もそろっている(今回のブルーレイ版は5.1ch仕様)、しかし肝心のプレーヤーがな
いという状況なので、箱を眺めるだけで終わってしまいました(苦笑)。プレステ3はまだ手を出す予定
がないので(未だにちまちまと不具合修正をやってるみたいですし、型番が上がるまで待ったほうが吉
かと)、しばらくはお預けになりそうです。ちなみに視聴出来た方々の感想は概ね良好の模様。ノイズ
だらけだったオープニングやジャギ出まくりだった髪の毛なんかが、見違えるほど改善されているらし
いです(残念ながら皆無ではないそうですが、これは京都アニメーションの作画が他社より細い線を使
っていることに起因するので、解消は無理っぽいです)。所詮は素材がSDによる単なるアプコン、とい
う事前の批判は的外れに終わったようで。

 結局職場近くのクリスマスイルミネーションは撮ることなく終わってしまいました。や、夜になるとめっ
きり寒くなって、冬が苦手な私にはカメラを構える気力が沸いてこなかったり(爆)。でも夜景はいつか
挑戦しようと思います。


06/12/28

 年内の仕事は今日で終わり。年末進行でかなりバタバタしていましたが、なんとか年を越せそうです。

 「ケロロ軍曹 3rdシーズン」16回目。夏合宿の巻&うなぎ買い占め作戦の巻。再びスクール水着祭り
だった夏合宿エピソード。スタッフ、大きなお友達のツボを良く分かってるなぁ(苦笑)。後半の話は、夏
美に鰻を食べさせたくないだけなのにどんどん作戦の規模が大きくなってゆくのが笑えました。

 今週のWOWOWアニメはお休み〜。

 「乙女はお姉さま(ボク)に恋してる」最終話。何はともあれ、拍手。この作品を作った全てのスタッフに
心からの拍手を送りたいです。本当に気持ちの良いラストでした。そして近頃は変にひねったあげく破
綻する作品が多い中、最初から最後まで作風や世界観を壊すことなくエンターテインメントを貫き通した
その姿勢は、アニメの楽しさって本来こういうものでしょ、ということを再認識させてくれました。無難と言
ってしまえばそれまでかもしれませんが、素直に面白いと感じられる作品って今は貴重だと思います。い
やもうマジで脱帽。穴も大穴、今期の超特大ダークホースでした。1クール作品ゆえの宿命で終盤が駆
け足になってしまったのはやや残念ではありますが、なぁに商魂たくましいキングレコードのことですか
ら、DVDが売れればOVA作りますよ、きっと(笑)。DVDの最終巻にはもう1エピソード追加が既に決まっ
ていますし、そこで未消化部分はある程度補完できるのではないかと期待します(アイキャッチやエンデ
ィングにも登場するSDキャラ(通称ヨダ絵?)による番外編ミニエピソードという話もありますが)。作画
レベルの高さも特筆ものでしたけど、シリーズ後半は毎回作監が4人とか9人とか凄いことになっていて、
たぶん現場は自転車操業状態だったんだろうな〜と想像したり。これは逆に1クール作品だからこそ力
業で押し切れた部分だったのではないかと。 ともかく、18禁ゲー発で色物設定な作品ですが、どうか色
眼鏡をかけずに一度見ていただきたいと、そう強くオススメします。最後にもう一度この作品に拍手。ぱ
ちぱちぱちぱち〜〜。

 「キングゲイナー」が5.1ch化してDVD-BOXでの発売決定。やべ、そーいやまだ全巻揃えていなかった
・・・。
 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20061225/bandai2.htm

 ファーストガンダムDVD-BOX、予約だけでも10万セットを超えたという話ですが、出荷数が12万セッ
トを突破しているそうです。さすがですなぁ。本放送時には打ち切りになった作品だと言っても、もう誰も
信じてくれなさそうです(笑)。
 http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20061225/bandai3.htm


06/12/30

 雪が降ったり止んだりの年末です。

 今週はのきなみアニメがお休みなのでちょっと寂しかったり。

 「乙女はお姉さま(ボク)に恋してる」雑感。私がとても好印象だった主人公君、設定だけでなく言動そ
のものも「ターンA」のロラン少年と酷似していたので、作品に入り込みやすかったのかな〜と思ってみ
たり。「ターンA」でディアナ様だったかが「ロランは一つの嘘を守る為に、その他の全てに正直であろう
とする」とか仰ってましたけど、この「おとボク」の主人公・瑞穂ちゃん(笑)の行動原理もまさしく同じで、
しかもその根幹は常に他人への思い遣り第一で“無私”の境地ですらあるという点が、私にとっては非
常に好感だったりします。いみじくも最終話で幼なじみヒロインが指摘したように、「恐ろしく素直で、正
直」な瑞穂ちゃんの言動は自ずと周囲の人間を変えてゆき、そして救ってゆく訳で(最終話、ダンスパ
ーティで踊りながら各ヒロイン達が主人公への心情を吐露する演出は実に秀逸)、「ギャルゲーの主人
公だから無意味にモテる」などという短絡的なものではなく、これならば万人に好かれるのも納得、と思
えました。だからこそあのラストシーンの爽やかさが、この主人公だったらこーゆー結末もアリかな、と
説得力を持っているように感じられるのではないかと愚考する次第。
 ちなみに原作では一番の萌えキャラだったという瑞穂ちゃん、私には残念ながら(?)最後まで少年で
あるというイメージが拭えませんでした。とゆーか、「ダイターン3」の万丈とは真逆ながらも、立派にヒー
ローだったという印象が強いです。個人的に特に気に入っているのが、7話で下級生いじめの現場に立
ち会った主人公が「これが慈悲と寛容を旨とする聖應の生徒がすることですか。恥を、恥を知りなさい!」
と一喝するシーンだったりしますし、イザという時はちゃんと男の子してますよ、瑞穂ちゃん(笑)。
 ちゅー訳で、個人的に一番好きなエピソードの7話を、こそっと(苦笑)。善悪ではなく、異なる二つの意
見の衝突を瑞穂ちゃんがどう解決するか、なかなかに見物です。
 http://www.youtube.com/watch?v=P4rXkt13L_Q
 http://www.youtube.com/watch?v =fRR9OqL-FSk&NR
 http://www.youtube.com/watch?v =Z9RI5Wy11ps

 「でじこ」「ぴたテン」のコゲどんぼ女史のコミック「かみちゃまかりん」がアニメ化決定(そーいや単行本
途中まで買って止まってたなぁ)。監督はなんと安濃高志氏!「ミラクル☆ガールズ」以来14年ぶり(?)
のテレビアニメ監督(しかも途中降板させられた「ミラ☆ガ」と同じく「なかよし」連載作品だったり)という
ことで、個人的にちょいと注目です。
 http://www.broccoli.co.jp/sp/karin/index.html

 奥州市水沢区で「期間限定 盛岡じゃじゃ麺」なる看板があったのでふらりと入ってみました。12月か
ら3月までこの場所で営業しているらしいです。それはいいのですが、昼時なのに広い店内で客が私一
人って大丈夫ですかこの店(苦笑)。
 んで肝心のじゃじゃ麺ですが、見た目は確かに盛岡に住んでいた頃よく食べたじゃじゃ麺でした。ただ
一番の肝である肉味噌は、元祖である盛岡の白龍(パイロン)と比べるとさすがに一歩及ばす、といった
感じでしょうか。万人向けを意識しているのか、マイルドな味付けという印象がしましたけど、盛岡以外で
出店するならこれも正解かもしれません。最近は全国区のテレビでも紹介されて知名度が上がってきた
じゃじゃ麺、本場の完全再現とはいかないまでも、県南で味わうにはまぁまぁ良い店ではないでしょーか。


06/12/31

 はや今年も今日で終わり。本年も皆様には色々とお世話になりました。ありがとうございます。来年も
たぶん色々お世話になると思います(笑)。

 なんとなく恒例になりつつある年末のアニメ総評。今年は個人的にこんな感じでした。

・アニメ作品部門
 1位 涼宮ハルヒの憂鬱
 2位 乙女はお姉さま(ボク)に恋してる
 3位 リーンの翼

 1位はもはや言わずもがなかと。様々な意味で今年の話題を独占した作品で、これ抜きに今年のアニ
メは語れないです。2位の「おとボク」は偶然見てハマり、その出来の良さに非常に驚いたということで。
「リーン」は富野パワーの健在ぶりを堪能できたものの、万人向けとは言えない内容なので3位としまし
た。本当なら劇場版「Zガンダム」も入れたいところですが、厳密に完全新作ではないので今回はあえて
除外。
 振り返ってみると、今年は良作と駄作の間で作品レベルの差がより大きく開いた印象が強いです。自
転車操業の弊害による作品タイトルの異様な多さ、それに反比例するように慢性的な人材不足が更に
深刻化し、今や海外の丸投げ作画に頼らざるを得ないというのが現状であり、この問題の打開策が見
つからない限り、この酷い有様は当分続くのではないかと予想できます(ただオール3文字だからと言
って作画全滅という訳でもないようで、余裕のある納期と、国内で手直しするスケジュールさえ確保でき
れば、普通に見られる出来にはなる模様)。一方で「ハルヒ」「AIR」の京都アニメーションのように、1本
の作品にじっくり集中して取りかかってハイレベルな作品を生み出すスタジオも出てきていて、これは明
るい材料ではないかと感じたり。
 ジャンル的には今年も依然として萌え系アニメが席巻している状況で、ハードSF系、ロボットアニメ系
は相変わらず不振な印象です。ただ萌え系もそろそろ拠り所であった18禁ゲームの原作が底を尽きつ
つあると思えるので、今後は別の媒体に原作を求める可能性もありそうな予感?(アフタヌーンを読ん
でいたら「もっけ」がアニメ化決定と書いてあってびっくり。ホントにどんなマイナー作品でも掘り出してき
ますなぁ)。あと毎年の繰り言ですが、硬派系アニメにはもっと頑張ってもらいたいものです。

 今回はアニソンランキングなんてのもやってみたいと思います。

・オープニング部門 
 1位 冒険でしょでしょ!(「涼宮ハルヒの憂鬱」)
 2位 being(「「灼眼のシャナ」)
 3位 Love Power(「乙女はお姉さま(ボク)に恋してる」)
 同率3位 夢想歌(「うたわれるもの」)

・エンディング部門
 1位 ハレ晴レユカイ(「涼宮ハルヒの憂鬱」)
 2位 Beautiful day(「乙女はお姉さま(ボク)に恋してる」)
 3位 This Love(「BLOOD+」)

 オープニング・エンディング1位はこれまた言わずもがなかと。特に「ハレ晴レユカイ」は、これまで一枚
絵のみや、キャラがただ右から左へと走っているだけだった(って、それ富野アニメ・・・)エンディングで
枚数使いまくり動きまくりな映像を生み出したという点でも、エポックメイキングだったと思います。オープ
ニング部門2位は「シャナ」後期オープニング。フィルムのコマが飛ぶ演出で作品のキーワードである“存
在”の喪失、世界の歪みを表現していたり、短いカットをテンポ良く繋いで各キャラを印象深く見せていた
りと、コンテ・演出の勝利という感じです。曲自体も作品の本質を巧みに盛り込みつつ、J-POPとしても通
用する歌詞を描いたKOTOKO嬢の作詞センスが光っていて、これまたお見事(特に『かけがえのない君と
の現世(いま)選んで ずっと夜に虹をかける』の部分は、原作5巻を読んでいないと出てこない歌詞かと)。
オリコン初登場4位というのも納得です。3位の「おとボク」は、『好きなヒトへ まっすぐのびてゆきたい』の
部分で幽霊少女がまっすぐ画面へ向かってやってくる演出センスがツボにはまりました(笑)。同率3位の
「うたわれるもの」は、和風テイストながら非常に爽やかな曲と、歌詞にぴったりシンクロした映像の美しさ
(それでいてサビの部分の戦闘シーンは血しぶき飛びまくりで、このギャップも好きだったり)が非常に気
に入っています。
 エンディング2位はこれまた「おとボク」。原作の持ち味であるSDキャラ(通称ヨダ絵)を使いつつ、一見
「なんじゃこりゃ」という奇天烈な映像だけれども、実は曲のリズムとキャラの動きのタイミングが非常に
心地よいという、味のあるフィルムになっている点が気に入りました。3位の「BLOOD+」は、映像抜きに
正統派バラードの曲が個人的にかなり好みという理由だったり(苦笑)。
 個人的に今年はアニソンの当たり年で、シングルCDも20枚以上買っていたりします。歌だけでなく映
像としても見所の多いものが幾つかあったので、その点では良い年だったと言えるかも。来年は更なる
グレードアップを期待したいところです。

 ゲームに関しては、今年はとうとう最後までクリアした作品が1本もないという状況になってしまいまし
た。熱が冷めたという訳ではない(・・・のか?)のですが、やはりプレイするまとまった時間を作りづらい
というのが大きな要因かと。そういった意味では、所要時間が見極められるアニメのほうが消化率が高
くなるのはやむなしかも。各ゲーム機もすっかり埃をかぶってしまっているので、来年はもう少し活躍さ
せてやりたいものです。

 とまぁ今年はこんなところで。それでは皆様良いお年を。


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