おもひで

だいありーの過去ログです。

12/03/21

 春分の日を過ぎても、小雪の舞う肌寒さが続いています。

 「ラストエグザイル -銀翼のファム-」20話。巨大な破壊兵器に対し、総力戦で挑む連合艦隊。
そして主人公達は兵器内部への侵入を敢行し・・・。
 最終決戦突入。それなりには盛り上がる展開になっている感じですが、ここに来てまたもご都
合主義投入で、やっぱりどこか興ざめしてしまったり。こーいう流れにしたいのであれば、途中の
経過をもう少しなんとか出来なかったものかと思ってしまいます。ともかく次回がラストなので、ど
ういうケリの付け方をするか見守りたいです。

 「あの夏で待ってる」11話。突然現れた宇宙人ヒロインの姉。母星では行方不明騒動になって
いて、今すぐにでも彼女を連れて帰ると言い出して・・・。
 風呂敷畳むためにすっげー急展開になってるような。ドラマ的にはテンション高くて面白いので
すが、唐突感は否めない気がしました。てか、不思議系少女がすっかり便利キャラになってい
て、「細かいことはいーんだよ」状態なノリになっているのはどうなんでしょ。メインヒロインの地球
不時着も、その後の騒ぎも全て彼女が仕組んだことだったとか、そーいう種明かしがあるのなら
納得出来そう?最終話で何かしら説明があるんでしょーか。

 3ヶ月ぶりに「ふぉとふぉと」更新。去年の年末から今月にかけて撮った冬景色の写真をまとめ
て公開です。
 今季は先にテーマのタイトルが頭の中にあって、あとからイメージを組み立てるという順番で挑
んでみました。ですが、去年以上の大雪とガソリン高騰、おまけに私自身の体調があまり良くな
い日が続いたりして、撮影は一向にはかどらず。新規の撮影場所も開拓出来なくて、去年とほ
ぼ同じようなロケ地になってしまいました(ただ、金ヶ崎町では視界ゼロの地吹雪を体験。マジで
命の危険を感じました。新聞によると私がその場所を通った数時間後には車が何台も立ち往生
し、夜中まで動けなかったとか)。
 一方で、ここ数年模索している冬のイメージを更に突き詰めようと、今回は徹底してダーク路線
で行くことを決定。震災以降は前向きな雰囲気のものを、と意識してやってきましたけど、やっぱ
りそれだけだと物足りないというかストレスが溜まるというか(笑)、ならばいっそ真逆に突き抜け
て、自分の抱えているドロドロしたイメージを全部吐き出してしまえと、そう開き直ってみることに
しました。
 加えて、去年の11月に見たフェルメール展で刺激されたイマジネーションや、継続中のモチー
フ「何処でもない何処か」、そういった諸々の作意がない交ぜになって反映される結果に。モノク
ロを主体に光と影を強調したものにする、というのがレタッチの際意識したことですが、写真を使
って心象的な風景画を描く、みたいな感覚もあったり。写真でありながらどこまで写実性を捨てら
れるかとか、暗い写真はとことん暗く、どこまで黒く潰せるかなども試したりしました。そういう意
味では、今回のテーマは見ていてあまり気持ちの良いものではないかも。むしろ鬼気迫るものを
感じ取っていただけたら嬉しいと言えるでしょうか(笑)。
 ただ、陰鬱な写真ばかりだとさすがに気が滅入るので、ダーク路線と明るい作風のものとに分
けて同時公開することにしました。同じ場所で撮ったものでも仕上げ一つで印象が変わるという
ことを目差したつもりですが、皆様にはどう映りますやら。言い訳が長くなりましたが、ともかくも
題して「沈黙の冬 -光-」と「沈黙の冬 -影-」です。


12/03/23

 予報によると、明日からまた雪?

 「灼眼のシャナIII -FINAL-」23話。シャナ達の仕掛けた術式が発動しても、余裕の表情を崩さ
ない主人公陣営。そして敵の真の作戦が明らかに・・・。
 やっぱり敵サイドのほうが主役に見えてしまう最終決戦だったような。それとこれまでの細かい
台詞を覚えていないと、今回の展開が今ひとつ分かりにくかった気も。私もネット上での解説を
読んで話の流れを理解しましたし、週1ペースでやるには不向きな作品だと改めて思いました。
ともかくも、7年にわたって続いたシリーズも次回でついに完結です。

 「ハイスクールDxD」最終話。前回ラストのモヤモヤを吹き飛ばす締め方で、個人的には割と納
得の結末でした。今時珍しい王道中の王道といった作品でしたが、妙に凝ったことをやろうとして
失敗するケースが多い昨今、逆にこーいう安定志向のほうが貴重に思えたり。
 シリーズ開始当初は「今期のエロ担当作品ね」くらいの感覚で見ていましたが(苦笑)、サービ
スシーンの徹底ぶりや、少年マンガ的熱血展開が意外と面白くて途中からは結構マジで視聴し
ていました。設定的にはそれほど目新しいものはありませんし、シリアスシーンでもエロを忘れ
ない過剰サービスが鼻につく人もいるかもしれませんが(笑)、マンガ本来の単純明快なノリをき
っちり守っていて、肩の力を抜いて楽しめる作品ではないかと。原作ストックはたっぷりあるそう
ですし、ブルーレイの売り上げ次第では2期をやる可能性が高い気がします。

 「花咲くいろは」ブルーレイ9巻発売。25話・最終話収録。初回版はブックレット全巻分を収納
出来るBOX付属。
 シリーズ完結。ですが、前巻の感想でも書いたように終盤の流れは不満があったりします。話
の都合で登場人物達がいきなりおバカになる展開が時々見受けられますが(「コードギアス」2期
終盤とか)、この作品もまさにそうで、24話・25話は旅館の連中がいきなりアホの集団になって
しまったように見えて、釈然としなかったです。女将&主人公とそれ以外の旅館メンバーの対立
構造にもってゆくために、揃いも揃ってベテラン社会人とは思えない言動になるのがどうにも。そ
もそも満室だと手が回らない経営している時点でツッコミどころありすぎるのですが(これまで団
体客とか泊まりに来たことなかったんかい)、それなら修学旅行先での体験を活かす展開とかに
すれば、シリーズ構成として見事と言えたでしょうに。テンパってるにせよ、あそこまで頭の回らな
いキャラ揃いになってしまうのは無理矢理感が否めませんでした。だからこそ女将の判断は正し
かった、と言いたかったのかもしれませんが、そこへ持って行くための流れが強引すぎたのでは
ないかと。なまじ最終話が綺麗に話を畳んで終わっているだけに、そこに至る過程に不満が残っ
てしまいました。
 ただ、これまでも色々不満を書き連ねましたけど、作品全体としてはかなり気に入っていたりし
ます。アニメでは比較的珍しい仕事を題材にした作品であること、地方スタジオの強みを生かし
ての丹念なロケハンに裏打ちされた素晴らしい景色美術の数々、あくまで等身大のキャラとして
描ききった登場人物達等、見所はとても多い作品かと。メインヒロインの電波が薄いぶん(笑)、
同スタジオの「true tears」よりは間口の広い作風だったでしょうし。今回映像特典としても収録さ
れていますが、作中の祭りを本当に地元のお祭りとして開催したりと(当地では史上最大の観光
客数だったとか)、アニメビジネスの新たな方向性を開拓した作品でもあり、様々な意味で一見
の価値があると思います。
 あと特筆したいのは、レイアウトの見事さです。ロケハンが反映されているのか、監督の映像
センスの賜物なのか、毎回のようにレイアウトがとても素晴らしく、どのカットを一枚絵として切り
取っても写真として成立するほどの綺麗な構図に個人的にはとても感動しました。や、マジで教
科書的な写真撮影のムック本を読むより、この作品を見たほうが構図の勉強になるような。コス
トダウンの弊害でバストアップの切り返しばかり目立つ最近のアニメ演出の中にあって、ここまで
美しいレイアウトと芝居を2クールに渡って維持したというのは、本当に凄いことだと思います。こ
ういう部分は是非ブルーレイでじっくり堪能したいところですし、その意味でも購入し続けた甲斐
はあったかなと。
 最終巻の特製ブックレットはスタッフ・キャストのコメント集。主要メンバーのみならず1回だけ
関わった人や動画の人達までコメントを寄せていて、本当にスタッフに愛されている作品なんだ
な〜と感じたり。相変わらず戸松遥嬢の敬語の使い方が微妙に間違っているのも含めて(笑)、
微笑ましく思えました。

 そして現在「花咲くいろは」新作を制作中とのこと。たぶん1本限りのOVAじゃないかと思います
が、どんな内容になるのか楽しみです。
 http://www.hanasakuiroha.jp/


12/03/25

 予報通りに雪降りの週末でした。明日も雪らしいですし、春が遠い感じです。

 「モーレツ宇宙海賊(パイレーツ)」11話。幽霊船の出現にともない、巨大な空間の裂け目に巻
き込まれた主人公達の船。更には王族の戦艦と対峙することになり・・・。
 テレビシリーズの1エピソードとは思えないテンションの高い30分で、のめり込んで見入ってし
まいました。SFの醍醐味をたっぷり堪能出来て満足しつつも、やはり次回がとっても気になりま
す。あと航行システムがダウンして「初期設定からやり直しかぁ!」と絶叫しているシーンが妙に
笑えました(手動でドアを開ける描写の細かさも見事)。個人のパソコンならともかく、会社のパソ
コンでその状況はマジで凹むよな〜と共感した人も多かったのでは。
 にしても、イカ娘の人は今期3作品で黄色い髪のキャラを演じているんですね(「モーレツ」「プリ
キュア」「ラグランジェ」)。金髪キャラ専門声優になりつつある矢作嬢の後釜候補?(笑)

 「アマガミSS+plus」8話。高速のサービスエリアで夜行バスに置いていかれてしまった主人公
達。仕方なく近場の旅館に泊まるが・・・。
 今回は珍しく主人公が変態紳士らしからぬ(苦笑)ウザいキャラになってたような。悪友じみた
ヒロイン相手だと言動もあんな感じになってしまうということでしょうか。一方で、携帯電話があれ
ば解決する窮地というシチュエーションは、90年代後半という舞台設定を上手く活かしていたよう
に思います(本編で殆ど触れないので、忘れられがちな設定ですが)。
 そーいや去年はシリーズ1期が終わった頃から原作ゲームをプレイしていましたが、ちょうどこ
のヒロインを攻略していたあたりで大震災が起こり中断してしまったのを思い出しました。雪崩を
起こした本やDVDの下敷きになってゲームディスクに傷が付いてしまい、プレイが再開出来ない
まま現在に至っていたり。

 「スマイルプリキュア!」8話。主人公達が拾った不思議な指輪。それを指にはめた途端、主人
公と妖精の精神が入れ替わってしまい・・・。
 シリーズ序盤で早くも入れ替わりネタ。しかもギャグ暴走しまくり。今作は早い時期から飛ばし
まくってますなぁ。主人公が妖精の姿のまま変身、しかも今までで一番強いという展開はスポン
サーにケンカ売ってる気も(笑)。他にも敵の魔女が某駄菓子のCMパロディをやったりと、「視聴
者にネタにされる前に本編でやってしまえ」なノリに大笑いしましたが、こんなに大きなお友達向
け路線で大丈夫?

 JR東日本の最新CMで、吉永小百合さんが盛岡でじゃじゃ麺を食べていてびっくり。あの店は
めっちゃ狭いから撮影がさぞや大変だったのではないかと。ただでさえじゃじゃ麺の元祖的な店
で万年行列状態なのに、CM効果でますます混みそうな気がします。
 http://www.jreast.co.jp/otona/tvcm/morioka.html


12/03/28

 昨夜は大きめな余震があって少しドキリとしました。最近再び余震が増えているようで、ちょっ
と過敏に身構えてしまいます。

 「ラストエグザイル -銀翼のファム-」最終話。これで終わりと言われてもなぁ・・・というのが第一
印象でした。結局根本的な問題は一つも解決していないような。ラスボス青年の目的も、大量虐
殺までした割には今ひとつ説得力がなかった感じですし。悪役側が主張するこの星の危機感が
作中から殆ど伝わってこなかったのと、主人公が本来大局とは関係ない立ち位置なのに終盤で
無理矢理活躍させようとしたものだから、ストーリーが空中分解してしまった気がします。あとネ
ット上でも散々ツッコミされていますけど、「幼女が泣いて頼んだからみんな戦争をやめました」
は誰か止めるスタッフがいなかったのでしょうか。
 前作も見事なまでの竜頭蛇尾な展開でしたが、今作も2クールに入ったあたりからの失速感が
半端なくて、そういう意味では正しく続編だったのかも(苦笑)。ただ前作のファンにまでケンカ売
るような設定を持ち込んだのはもっと罪が深そうですが。シリーズ序盤は結構面白いと思えてい
ただけに、「どうしてこうなった」という残念な気持ちが強いです。ちょこちょこと裏事情が暴露され
ているようですけど、結局は出来上がった映像が全てですから、シリーズ後半を丸々作り直しで
もしない限りこの評価が変わることはないかと。

 「あの夏で待ってる」最終話。まとめ方は綺麗だと思いましたけど、主人公達に感情移入出来
なかったせいか冷めた目で見てしまった最終回でした。主人公とメインヒロインが互いに惚れる
過程がすっぽり抜け落ちているために、クライマックスの悲壮感があまり伝わってこなかった感
じがしました。自主映画の映像をあそこで見せるとか、展開はすごくベタだっただけに、主役二
人の心情をもっと掘り下げていればちゃんと感動出来たのかなと。
 去年の「あの花」に続く長井監督の青春モノでしたが、正直黒田脚本との相性は微妙だった印
象です。SF要素やら四角関係やら盛り込んだせいか、“自主映画に全力を注いだひと夏”にも
見えず、「あの花」ほど「青春してるなぁ」と感じられなかったのが一番の理由でしょうか。もっとも、
主人公達と同年代の目線だとまた違って映るのかもしれませんが。1話や最終話の主人公のモ
ノローグにあるように、色んなものを全部ひっくるめて青春の日々だと言いたかったのかもしれま
せんが、それが伝わってくるほど描写されていたかはやや疑問かな〜という気もします。もう少し
シンプルな設定でも良かったのでは。一方で戸松嬢が新たな演技を開拓したり、新人の石原夏
織嬢も光るものがあったりと、声優陣はかなり頑張っている感じで、その点は見所が多かったよ
うに思います。 
 そう言えば主人公達の使っている8mmカメラって、私が大学時代にサークルで使用していたも
のと同じ機種だとか。私が在籍していた90年代初頭ですらフィルムの確保や現像に苦労した記
憶がありますが、主人公達はその辺大丈夫だったんでしょうか。田村ゆかりボイスの先輩なら
全く持って無問題な気もしますが(笑)。

 「たまゆら」2期決定!1期は毎回が最終話と言われるほど名エピソード揃いでしたが、2期も
同レベルを期待したいところです。でもサトジュン監督はホンダとのコラボ作品もあるのでは?
似た作風の作品を続けてネタ切れにならなければ良いのですが。
 http://tamayura.info/


12/03/30

 今日は5月並の暖かさだったそうですが、おかげで目がかゆくなったりクシャミが止まらなかっ
たり・・・(苦笑)。

 「灼眼のシャナIII -FINAL-」最終話。欲を言えばエピローグをもっと長く見てみたかった気もし
ますが、6クール続いたシリーズの締めとしては綺麗にまとまったように思います。何より1期序
盤の設定が最後の最後で生きてくる展開は素直に上手いと感じられました。原作ともども、ラノ
ベ作品としてはかなり成功した作品だったのではないでしょうか。
 シリーズ開始当初はスタッフもここまで長く続くとは思っていなかったようで、アニメ版独自の設
定改変が後々弊害になる部分も色々ありましたが、3期をほぼ原作通りになぞることでそれなり
の妥協点を見いだしたように感じます。ただあまりにシリーズが長期なのと登場人物が多いせい
で、設定をきちんと頭に入れていないと何をやっているのか分かりづらい作品であったのは否め
ないかと。特に3期は週1ペースで視聴するより一気に見たほうが理解しやすい気がします。中
二病ラノベの代表格みたいな内容だけに(苦笑)独特の用語や設定が半端無く出てきて、正直
かなり敷居の高い作品ではありますが、足かけ7年、6クール+OVA5本(+劇場版)というボリ
ュームでありながらきちんと風呂敷を畳んだ点は、それだけでも充分評価出来るのではないで
しょうか。個人的にはコミック版から入って原作→アニメ版と追いかけてきましたが、それぞれに
満足のゆく作品でした。

 Key作品でお馴染みの歌姫・Lia嬢の声を元にしたボーカロイド・IAが来月発売。それを前に、
「鳥の詩」や「My Soul, Your Beats!」といったLia嬢の代表曲をIAに歌わせたデモが発表されまし
た。ボーカロイドも第3世代となり、初音ミクよりも発声が随分と滑らかになった印象で、ぱっと
聴いた感じだと「Lia嬢本人?」と思えなくもなかったり?(「鳥の詩」はやや違和感がありますが、
「My Soul〜」のほうは結構本人に似ている気が)さすがにまだ肉声をそのまま再現とはいかない
までも、かなり進化したように聞こえます。
 http://www.youtube.com/watch?v=1CU9tJRlDbk
 http://www.youtube.com/watch?v=hnGI-OzxzR8&feature=relmfu


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