おもひで
だいありーの過去ログです。
12/10/03
伊豆沼周辺では早くも渡り鳥の群れが幾つも飛んでいて、本格的な秋がやってきたと思えた
り。ちなみに今月の写真は黄昏の石巻港です。
スカパー!では現在10日間の無料放送を実施中。全チャンネルが無料という訳ではありませ
んが(つーか、東映チャンネルはこういうキャンペーンでも毎度毎度有料のままなのがちょいム
カつきます)、普段見る機会のないチャンネルで意外な番組を放送していたりして、ちょっと新鮮
です。
そのおかげで、映画「幻魔大戦」を久方ぶりに鑑賞。既に30年近く前の作品(83年公開)なの
で、今の視点で見るとテンポが間延びしている印象もあったりしますが、実力派アニメーターが
多く参加しているだけに、映像クオリティは見劣りしていないと感じました。この映画と「AKIRA」で
アニメにおける超能力表現はある意味確立されたとも言えるだけに、アニメ史を語るうえではず
せない作品ではないかと。
ただ、原作者の平井和正氏はこの映画に対して全否定的なコメントをしていたりします。曰く
「大友克洋氏が作品を理解しないままキャラデザしていて、原作で書かれている容姿と一致しな
い」「原作で最も心血を注いだ人間同士の対立や主人公の苦悩がすっぽり抜け落ちている」「宇
宙規模のハルマゲドンなのに、あっさり平和になった」等々。確かに最後の点については、公開
当時から私も地球司令官を倒しただけなのにラスボスを倒したみたいな結末になっていると思っ
たものでした。まぁその辺は先日某アニメで「BL本やエロゲーだと、最後にHさえすればストーリ
ーは完結していなくてもなんとなく終わった気になる」という台詞を聞いて、映画も似たようなもの
かもしれないと思えなくもなかったりしますが(苦笑)。あくまで昨今のテンポの速い映画と同じよ
うな感覚で考えた場合の話ですが、前半部分をもっと詰めてニューヨークでの戦いまでを1時間
以内に収めることが出来ていれば、もっとキャラ同士の衝突や葛藤も盛り込めたのではないか
と、そんな無い物ねだりをしてみたくなりました。
それと近年になって明かされた事実ですが、この映画、最初に監督として名前が挙がったのは
富野監督だったそうな(「イデオン」を作っていた頃?)。それがどういう訳か、富野監督と犬猿の
仲とも言われているりんたろう氏(「鉄腕アトム」の時に確執があったとか)が実際の監督を務め
たのが皮肉的というかなんというか。ただ、それを知ると「イデオン」の監督インタビューで唐突に
「新幻魔大戦」の話題が出てきたり、「イデオン大事典」で平井和正氏にインタビューしていたこと
も、どこか腑に落ちるものがあったりします。当時富野監督と平井氏は交流があり、雑誌等で二
度対談(プライベートでも何度か会っていた模様)。その際には富野監督が「幻魔大戦」原作をか
なり読み込んでいることが分かるコメントをしていたり。そして何故か「ダンバイン」のムック本で
は富野監督が「幻魔大戦」の世界観に対して否定的な見解をしているので、もしかすると映画の
監督を断ったことで心情的な変化があったのでは、という勘ぐりをしてみたくなりました。余談で
すが、平井氏はその頃ハマっていた「めぞん一刻」を富野監督に勧めて、監督も読了後に絶賛
したというエピソードがあったりします。
・・・って、途中から映画の感想じゃなく裏話になっちゃいました(苦笑)。とりとめがなくなりまし
たけど、20数年ぶりに鑑賞してちょっと懐かしくなりましたと、そーいう話でした。
12/10/05
日暮れは随分と早くなりましたが、昼間はまだ半袖が通用しそうな気温です。
「戦国コレクション」AT-Xでの放送が終了。何かしら映画(orドラマ)のパロディをするというお約
束以外は何をやっても構わないという作風だったため、聞きつけた実力派スタッフがシリーズ後
半になってから次々参加してきたとか。「うる星やつら」最盛期を彷彿とさせる裏話ですが、実際
作品としての暴走度はシリーズが進むにつれて加速。以前書いた明智光秀の探偵映画ネタ回
以外にも、新撰組3人による「やっぱり猫が好き」+「マカロニほうれん荘」とか(「マカロニ〜」は
主役達の名前の元ネタが新撰組)、尼子経久による幼稚園を舞台にした「銀河英雄伝説」とか
(しかも出てくる園児の名前や話の大筋はちゃんと史実に則っているという凝りよう)、どこからこ
んな発想が出てくるの?と仰天するストーリーが登場。異色なところでは1話丸々背景がゴッホ
調の油彩という回もあったりしました(マジで美術スタッフがテレビ作品としてはありえないほど凝
りまくったそうな)。オムニバス形式ということもあり、毎回違った作風の話が楽しめるのも「次は
どんなことをやるのだろう」という期待感に繋がっていたように思います。
26話で一応シリーズは終了しましたが、メインストーリーは殆ど進んでいないので(苦笑)、作
ろうと思えば幾らでも話が作れそうな感じがしたり。原作の携帯カードゲームはキャラの数がか
なり多いそうですし、公式サイトでは今頃になってアニメ版に出て欲しいキャラを募集しているみ
たいですし、もしかすると2期が・・・という可能性がなきにしもあらず?是非同じスタッフで更なる
暴走を見てみたいものです。
今期の視聴予定作品をピックアップしてみたら、またも週末に見たい番組が集中している模
様。しかも今月からAT-Xの番組編成が大幅に変わってしまい、全ての作品の最速放送が夜に
なったので、「プリキュア」以外は感想を書くのが翌日以降になりそうです。ただ、「ジョジョ」と「リ
トルバスターズ」は視聴はしても感想は書かない方向でいこうと思っています。たぶん書き始める
とめっさ長くなりそうなので(笑)。
12/10/07
オフ会でもあったのか、奥州市で痛車を立て続けに4台目撃しました(描いてあったのは「アイ
ドルマスター」や「Angel Beats!」)。私のすぐ前を走っていた車もあって、思わずいつもより車間距
離を空けてしまったり(笑)。ああいうのって中古で売る訳にもいかないでしょうし、乗らなくなって
も後生大事に保管しておくのでしょーか。
AT-X新番組「お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ」。原作はMF文庫のライトノベ
ル。6年間離ればなれに暮らしていた主人公と妹が再び一緒に住むことに。だが妹は極度のブ
ラコンになっていて・・・といったお話。アニメ版スタッフはまんま「まよチキ」の面々。
タイトル長っっ。しかも最近のラノベは似たようなタイトルが多すぎて区別つかないです。で、「こ
の中に1人〜」で充分すぎるほど頭のおかしいキャラばかりと思っていましたけど、こちらのメイ
ンヒロインはもっと頭が壊れているようです(笑)。6年ぶりに再会してその日のうちに兄と本番に
至ろうとする電波ぶりに、そりゃ主人公じゃなくてもドン引きするわな、と思ってしまいました。昨
今のヒロインは肉食系が流行なんでしょーか。ただ、Bパートでいきなりヒロインが3人増えたうえ
主人公達と同居(しかも全員フラグ立ちまくり)している理由が全く説明されなかったので、置いて
けぼりな印象は否めず。とりあえずキャラ全員出して、おいおい説明する構成なのでしょうか。ど
うやら学生寮らしいですけど、だとすると男である主人公が一緒に暮らしているのが不自然のよ
ーな。
メインヒロインの喋りがたどたどしくて棒読みな感じに聞こえてしまいましたが、これがデビュー
作で、しかも現役中学生だとか。・・・って、中学生に「童貞」だの「処女」だの言わせていたんか
い!スタッフ鬼畜ですな(苦笑)。あと川口監督にしては微妙にテンポの悪い1話だった気が。と
りあえず視聴継続予定です。
しっかし、最近はAT-Xでも規制ありの作品が増えて、有料放送の意味が薄れているような。一
度でも規制解除版を放送してしまうとDVDの売り上げが落ちるとか考えているのでしょうか。
「DOG DAYS'」最終話。本当に最後の最後まで大きな事件も命がけの危機も起こらず終わって
しまいました。全編ファンサービスの番外編みたいな2期でしたけど、元々予定していなくて無理
にエピソードをひねり出した訳でもないでしょうに。1期のラストは2期やる気満々に見えました
し。
1期よりは話も作画も安定していて、前作の反省が活かされている印象の2期でしたが、上記
のように予定調和な展開ばかりだったので、物足りなさがあったように思います。人数が増えす
ぎてスポットの当たらないキャラが結構いたのも、「なのは」3期の失敗を彷彿とさせる部分があ
ったような。西村監督コンテによる話の見せ方の上手さはさすがベテランといった感じで、バトル
シーンの演出も感心する部分はありましたが、ストーリー面で不満の残った作品でした。
「じょしらく」最終話。テコ入れキャラ参戦の巻&秋葉原巡りの巻&最後の暴走の巻。いきなり
楽屋オチのようなメタ展開で始まった最終回でした。ここまでキャラが「最終回」を連呼していた
作品もそうそうないのでは。ヤバいネタも相変わらずで、これだけ全方位にケンカ売ったら2期
は無理なのではと思えたり(笑)。
落語を題材にした新機軸アニメでしたが、やってることは「絶望先生」とあまり変わらなかった
ような。シリーズ途中からは落語と無縁な話も割と多かったですし、ガールズ落語と銘打ってい
たにしては乖離感があったと思えました。や、この原作者にそれを期待するのは無駄だと分かっ
てはいるのですが(苦笑)。アニメオリジナルエピソードだったBパートの東京蘊蓄シリーズも個人
的には結構楽しめましたけど、こーいうネタだけでシリーズをやっても若い世代には受けが悪そ
うですし、つくづくテレビアニメには不向きな題材の作品だったのではないかと。なればこそ、ア
ニメスタッフはかなり頑張って映像化していたと思います。出来れば30分丸々落語をやり続ける
話を見てみたかった気もしますが、OVAてもなければ不可能でしょうね。
「この中に1人、妹がいる!」11話。パーティの一件で落ち込んで学校を欠席した水泳部ヒロイ
ン。主人公とメインヒロインは彼女の家に見舞いに行くが・・・。
あからさまに主人公が罠にはまっている感じですが、最後に何か気付いた様子でしたけど、こ
れがラストの大逆転に繋がるのでしょうか。この調子だと最終回で本当の妹が判明してシリーズ
完結?とはいえ原作はまだ継続中のようですし、アニメ版独自にケリをつける可能性は薄いよう
な気もしますが。
そう言えば生徒会長ってヒロイン扱いの割にはメインストーリーに全然絡んでいないような。い
つもボケ役専門といった印象ですけど、原作ではシリアスな場面もあったりするのでしょーか。
「スマイルプリキュア!」34話。文化祭にクラスでファッションショーをすることになったものの、
ギター好きな少年が一人参加したくないと言い続けて・・・。
あそこまでやりたくないと言うのなら、不参加でいいのでは?(笑)って、それじゃ話が成立しま
せんね。中学生らしいひねくれぶりでしたが、やりすぎて単なるウザいキャラになっていた気も。
にも関わらずなんとか参加させようとする主人公は菩薩レベルの善人なのか、単におせっかい
すぎる世話好きなのか、どちらにしろ今シリーズでは珍しいクラスメイトとの交流を描いた回でし
た。
12/10/10
県内では既に最低気温が氷点下を記録した地域も。一ヶ月前まで35度の暑さだったのが信じ
られない感じです。
BS11新番組「中二病でも恋がしたい!」。原作はライトノベル。中二病真っ盛りだった中学時
代を恥じ、真人間(笑)目指して高校デビューした主人公。だがアパートの上の階に越してきた同
級生少女は中二病全開で・・・といったイントロ。今期の京都アニメーション作品です。
京都アニメの行く末が心配になってきました(苦笑)。「氷菓」で新ジャンルの開拓をしたかと思
いきや、お次はこんなベッタベタな萌え路線ですか。ジェネレーションギャップなのかもしれませ
んが、アニメオタクに媚び売ってる話に感じられて、映像クオリティの無駄遣いに見えてしまいま
した。「らき☆すた」や「けいおん!」も放送開始直後は「別に京都アニメじゃなくてもいいんじゃな
いか」と叩かれましたけど、今回もそんな感じに印象が変わってゆくのやら。とりあえず視聴継続
予定です。
あと、オープニングの映像が非常〜に見にくくて目に悪い印象を受けたのですが、あれはポケ
モン規制対象にならないのでしょーか。
AT-X新番組「ToLOVEる -とらぶる- ダークネス」。シリーズ3期目。原作は一度完結した後に
メインヒロインを変えて(!)再スタート。今回はそのアニメ化で、スタッフは2期とまんま一緒で
す。
光ジャミングに負けた・・・・・・(苦笑)。2期はAT-Xのみ規制解除版を放送して有料放送の強
みを見せつけましたが、今回は地上波と全く変わらない規制でした。なんでも2期の時にDVDの
売り上げが落ちたとかで、メーカー側が規制解除を許可しなかった模様。先日の「お兄ちゃんだ
けど〜」といい、今期はAT-Xも規制ありで有料放送の意味がないと加入者からメチャクチャ叩
かれていたり。確かにスカパー!のチャンネルで一番料金が高いうえ画質は超ボケボケなの
で、こーいう部分で差別化がないと割高感は否めないかと。
話のほうは原作通り、で済んでしまう内容(笑)。原作は週刊少年ジャンプから月刊誌へと移っ
たのを良いことに毎回18禁すれすれのエロさを披露していて、そのままアニメ化したら放送禁止
確実?なので規制が入ってしまうのも分からなくはないですけど、だからと言ってこんな画面真っ
白けで何やってるのかさえ分からない映像を見せられてもな〜という気が。私も評判に釣られて
新シリーズになってからは単行本を買っていたりするので(苦笑)、原作そのままのアニメ化だと
「原作と同じでした」ぐらいの感想しか思い浮かばなくなりそうな。AT-Xでも規制ありと判明しまし
たし、この調子だと視聴しても感想を書かない作品になる可能性が大きそうです。
それにしても、この作品もすっかり長いシリーズになりましたねぇ。1期からずっと声優が全員
同じというのは素晴らしいですが、中には役を忘れてしまっている方もちらほらいるような(苦
笑)。
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