おもひで

だいありーの過去ログです。

14/12/14

 真冬日に近い寒さの週末でした(盛岡の区界は最高気温がマイナス7度だったとか)。今季は
暖冬とか言ってた予報士はどこのどいつじゃ!(笑)

 「棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE」最終話。案の定というか、かなり駆け足で終わった
印象でした。せめてもう1話あったらしっかり話を締めることが出来たと思えるのですが、ちゃん
と完結しただけでも昨今の原作付き作品としてはベストに近い仕上がりだったのではないかと。
というか、それが本来普通なのであって、全部投げっぱなしで終わってしまう最近のお約束パタ
ーンがとんでもなく異常なのですが。
 ファンタジーものでありながらSF的な要素を盛り込んで、安易な救済も素直なハッピーエンドも
用意しないという、実に榊氏らしい作品だったと思います。初心に戻って「スクラップドプリンセス」
を意識して書いたそうですけど、アニメ版もアニメ「すてプリ」のスタッフが再び結集して、地味な
がら丁寧な芝居とアクションをシリーズ通して描き続け、良質な異世界ものとして充分に素晴らし
い出来だったのではないでしょうか。惜しむらくは、2期の終盤が駆け足であっさりしたものにな
ってしまったこと。近年の角川アニメは10話で終わるものが非常に多いですけど、その弊害が
見事に悪影響を及ぼしてしまった感じがします。2期も途中までは12話の予定で作っていて、短
縮が決まって大慌てで軌道修正したように見えなくもないのですが、穿ちすぎでしょーか。繰り返
しになりますけど、最終話の内容はせめて2話かけてやってほしかったです。

 「ガンダム Gのレコンギスタ」12話。聖域とされる宇宙エレベータ最上部を占拠しようと攻撃を
仕掛けるアメリア軍。その戦火に、敬虔なスコード教信者のベルリは震え・・・。
 宗教が科学を支配している世界観がこれまでも繰り返し描かれていましたが、今回は聖域に
対する各人の怯えや動揺がいっそう強調されていて、歪な世界を更に実感させるものになって
いたように思います。「F91」や「Vガンダム」「アベニールをさがして」等で富野監督は新興宗教に
よる支配という設定を繰り返し使っていましたが、オウム事件を機にそのモチーフを自ら封印。
ですが「G-レコ」では科学技術と絡めることで、それらとは違う形の宗教支配を描くことに成功し
ている印象があります。
 そして1クール終盤でついに月からの脅威が姿を現しました。今回のラストカットに映った月の
表面は、赤道付近が何やら人工物で覆われていたように見えましたけど、後のムーンレイスに
繋がる先進技術がこの時代すでに生まれているのでしょうか。とにかく今までよりずっとヤバい
敵が出てきた感じです。
 前回から一転して、今回はかなり分かりやすい映像だったように思えました。目標地点が右上
にあって、みんながそれを目指しながら戦闘するという構図だったためでしょうか。今回のコンテ
は「ローゼンメイデン」「紅」「革命機ヴァルヴレイヴ」監督の松尾衡氏。劇場版「Z」で演出の経験
があるためか、宇宙空間の表現や戦闘シーンの見せ方が上手かった気がします。

 「ハピネスチャージプリキュア!」44話。戦いが終わり、みんなでパジャマパーティ。けれども嬉
しいはずなのに、主人公はどこか悲しげで・・・。
 主人公の闇堕ちラスボス化が本当に来た?と一瞬喜びましたが(笑)、さすがに低年齢層向け
作品でそこまで思いきったことは無理だったようで。が、今度はイケメン少年君が闇堕ちしそう?
恋愛御法度と作中で明言した作品が、歴代シリーズで一番恋愛メインの展開になるとは。
 それと視聴者にさんざんツッコまれたせいか、キャラにまで「全部神様が悪い」と言わせたのは
笑ってしまいました。スタッフも自覚あったんですね(苦笑)。


14/12/17

 全国的に記録的な寒波で、地元でも昨日から真冬日&降雪が続いています。そんな中でも県
外ナンバーの車が考え無しに煽ったり無理な追い越しをしているのを見かけてヒヤリとしたり。

 「天体のメソッド」11話。すっかり関係がギクシャクしてしまった5人。それでも乃々香は流星群
の夜にみんなで集まろうと提案して・・・。
 今回の話に限るなら、今期1、2を争う完成度の回だったと思います。Bパートの早い段階でエ
ンディングテロップが流れて、エンディング曲そのものもアレンジや歌詞が違うあたりで既に涙腺
破壊攻撃が始まっていましたが(笑)、これまでずっと乃々香が涙を見せなかった理由やノエル
が初めて見せた泣き顔に、あっさり降参。ベタと言えば確かにベタだったかもしれませんけど、こ
れで泣くのを我慢するなんて不可能じゃ〜(苦笑)。「Konon」で言えばあゆシナリオのクライマッ
クスに近いテンションでしたが、なればこそ、ここに至るまでの流れをもう少し上手く盛り上げるこ
とができなかったものかと悔やまれたり。シリーズ序盤から似たような展開を手を変え品を変え
やってきた印象が拭えないだけに、もうちょっと話が二転三転する構成にできなかったのかな〜
と思えてしまいました。
 ともかく、今回が最終回でも何ら問題なさそうな締め方だったので(笑)、残り2話でどう状況を
ひっくり返すのか(はたまた長い長いエピローグという可能性も?)気になるところです。

 「G-レコ」が年明けからBS11でも放送されるそうで、早くもCMが流れていました。しかも日曜の
夜7時半という、富野監督念願の超ゴールデンタイムに放送です。現在放送中の作品が同じBS
の他局でも遅れて放送されるというのはこれまで例がないように思えるのですが( BSとCSなら
結構あったりしますけど)、それだけ「G-レコ」が好評ということでしょうか。
 http://www.bs11.jp/anime/2850/


だいありーへもどる