おもひで
だいありーの過去ログです。
15/01/11
今年に入ってからやっと綺麗な青空が拝めた週末でした。
「ガンダム Gのレコンギスタ」15話。敵の追撃をかわして月へと辿り着いたベルリ達。ラライヤ
の故郷である月の裏側のコロニーへ入港するものの・・・。
前回今回と、G-セルフが月の試作モビルスーツでYGと呼ばれているなんて重要な設定がさら
りと台詞に混ざっていて、相変わらずそーいう設定マニアが気にしそうな部分はあっさり流すん
だな〜と思ったり。つーか、作品タイトルの「レコンギスタ」が敵の作戦名って時点でびっくりな訳
で、富野監督のセンスはやはりぶっ飛んでいる気がします(笑)。
ついにニュータイプという単語まで飛びだしきて、そろそろガンダムという名前も出てきそうな予
感?ただ「Vガンダム」の時代でさえニュータイプは過去の遺物扱いでしたので、それから数千年
後ともなれば神話レベルの存在になっている気もしますけど。
「アルドノア・ゼロ」13話。敵要塞での激闘から19ヶ月。宇宙への反攻作戦を準備している地
球の戦艦の前に、全てを凍らせる能力をもった火星ロボが出現して・・・。
分割2クールの後半スタート。12話終盤のトンデモ展開で評判を大きく落とした記憶がありま
すが、結局あれは何だったの?というくらい肩透かしな感じに話が再開して拍子抜け。単に話題
性を狙ってやったのだとすれば、逆効果でしかなかったような。とりあえず視聴継続の予定です
が、昨今のロボットアニメはハズレのほうが多い印象なだけに、これ以上失速はしないでほしい
ものです。
「ハピネスチャージプリキュア!」47話。敵の神様の操る赤い惑星が地球へと接近。それを阻
止すべく飛び立ったプリキュア達の前に、敵となったイケメン少年が立ちふさがり・・・。
こうも“愛”を連呼されると、やはりむずがゆいものが(苦笑)。や、低年齢層へのメッセージとし
ては特に重要なワードだと思いますが、あまり何度も言い続けると逆に白々しくなってしまう気も
するような。一方で「洗脳されて敵対」パターンを長く引っ張らなかったのは良かったと思います。
そう言えば空手ヒロインの姉もあっさり洗脳が解けましたし、この作品はそういう方針なのかも。
15/01/14
長く続いた寒さが一旦緩み、今週は3月並の暖かさになっています。このままずっと暖冬・・・は
無理なんでしょうね。
BS11新番組「純潔のマリア」。原作は講談社のコミック。百年戦争まっただ中のフランス、教会
から異端として忌み嫌われている魔女のマリアは戦争が大嫌いで、近くで戦いが起こるたびに
邪魔をしていて・・・といったイントロ。
「コードギアス」監督の谷口悟朗氏久々の監督作。と言っても原作ありの作品なので、そうそう
無軌道な展開は・・・や、同じく原作付きだった「プラネテス」は大幅にストーリーを変えてほぼア
ニメオリジナルにしてしまったそうなので、油断はできない?(笑)とりあえず中世の世界観や戦
争の描写がかなり凝っていたのと、テレビアニメとは思えないエロい台詞が頻出するので(苦
笑)、視聴を続けてみたいと思いました。つーか谷口監督、マリア役に金元嬢を選んだのが「処
女の声に聞こえたから」とか、日傘さんをサキュバス役に選んだのが「淫乱そうな声だったから」
とか身も蓋もない発言をしているそうな。以前から歯に衣着せぬ発言が多かったですけど、変わ
っていない気がしたり。
http://www.junketsu-maria.tv/
先日、意を決して・・・かどうかは不明ですが、劇場版「アイカツ!」を見てきました。さすがに四
十路になって女児向け映画を鑑賞するのは抵抗があったのですが(と言うか初めて)、ネット上
での評判があまりにも良いので、恥を捨てて(苦笑)こっそりと行ってきました。とはいえ近場では
上映していないこともあり、宮城県の遠方にある映画館まで足を延ばして、「ここまで自宅から遠
ければ恥も少しは薄れるかな」と自分に言い訳をするようなセコい手も使いましたが(笑)。でも
勢いついでにパンフレットも買ったら、中身はひらがないっぱいで漢字にも全部ルビがふってあ
って、「本来そーいう年代が対象の作品だよね、うん」と我に返って思いっきり気恥ずかしくなった
のはここだけの秘密です(苦笑)。
「この映画は絶対映画館で見るべき」とも評されている本作品ですが、実際に鑑賞してもの凄く
納得。「主人公が大型ドームで単独ライブを行う」というストーリーが、劇場で映画を鑑賞するとい
う行為と絶妙にシンクロしていて、実際に作中の会場でコンサートを見ている感覚に浸れる希有
な作品になっていると感じました。例えば、私が同様に映画館で見た映画「けいおん!」でも主人
公達のライブシーンはあったのですが、こういう一体感は残念ながらありませんでした。対して劇
場版「アイカツ!」はコンサートの最中にハプニングが同時進行で起こるという展開が功を奏した
のか、見ている側も妙な緊張感を覚えて、それが奇跡的なライブ感覚に繋がっていたのではな
いかと思ってみたり。それを計算したうえでのシナリオだったのかは分かりませんが、映画館と
いう環境すら利用して映画を成立させている本作品は、確かに「穏やかじゃない」(ヒロインの一
人・霧矢あおいの口癖)と思えました。
反面、ストーリーそのものは驚くほどいつも通りの「アイカツ!」でした。主人公達が海外へ行く
でもなく、新しいライバルキャラが登場するでもなく、アイドル活動存続の危機に立たされるでも
なく、ただひたすら主人公の単独ライブ実現へ向けていつもの面々が地道に努力するという、ま
さにテレビシリーズの方向性そのままで、その点もある意味衝撃的というか、目から鱗状態の驚
きがありました。テレビシリーズは「悪人がいなくても面白い作品は作れる」という監督のこだわり
が徹底されていて、イヤなキャラが一人もいないエポックメイキングな作品になっていますけど、
劇場版では「大きな事件が起きなくても面白い映画は作れる」ことにこだわったそうで、それを見
事に証明する完成度になっていると感じました。もちろん作画は大スクリーンに見合うクオリティ
になっていましたし、ダンスCGもテレビシリーズではできなかった新しいことを盛り込んでいて(制
服のままダンスしたり、CGのままキャラがMCしたり)見応えがありましたけど、全体的に「テレビ
シリーズとやってることは基本的に変わらないはずなのに、映画としてのスケール感やエンター
テインメント性がきちんとあって面白い」という不思議な感覚があります。本当にこれは新しい体
験でした。
そして、1期・2期シリーズの主人公・星宮いちごの総決算的エピソードにするというスタッフの
目論見通り、シリーズをずっと見続けてきた人達にとっては冒頭から涙腺を刺激しまくるストーリ
ーで、作中では狙って観客を泣かせにくるような描写もなく、誰一人キャラが泣くシーンもないの
に、見ているほうは最初から最後まで泣きそうになってしまうことが非常に多い、これまた不思議
な映画になっています。名言・名シーンが多いのは確かですが、シリーズを2年間積み重ねてき
た作品の重み、そして何より歌というのはやはり感情に訴えてくるものが大きいと改めて感じまし
た。同時にテレビシリーズでは損な役回りの多かった神崎美月(いちごが憧れるトップアイドル)
の救済エピソードにもなっていて、その辺りはちょっと低年齢層向けとしては難しい心情表現や
台詞があった気もしますが、珍しくシリアス目の重いシーンがあるのも映画版ならではの醍醐味
だったと言えるかも。
富野監督は近年「映画は芸能でありお祭り」と度々発言していますが、劇場版「アイカツ!」は
まさにそれを体現した映画だったと思います(そーいや「アイカツ!」もサンライズ制作でしたね。
映画の冒頭でハロのロゴマークが出るまで忘れていましたが)。作中で主人公が「見た人が素敵
な明日を迎えられるコンサートにしたい」と言っていますけど、映画自体がまさしくそれを具現化
した作品になっていて、本当に万人に勧められる出来だったと思います。重箱の隅をつつけば
欠点がない訳ではありませんが、それを補ってあまりあるクオリティの映画でした。
余談。あまり人のいなさそうな時間帯を狙って鑑賞したとはいえ、映画館で最初から最後まで
観客が自分一人だけという状態を今回初めて体験しました。大スクリーンを独り占めできるのは
何やら妙な優越感があって、自宅にホームシアターを導入したくなる気持ちがちょこっと分かっ
た気も?(笑)
http://www.aikatsu-movie.net/
15/01/16
早春めいた暖かさに和んでいたのも束の間、週末からまた寒くなるとか。
「ユリ熊嵐」2話。恋人の女の子を熊に殺されたショックで自室に籠もってしまった紅羽。一方、
熊が人を食う現場を目撃した蜜子は犯人の二人を監視するが・・・。
1話よりは話が分かるようになってきた気がしなくもありませんが、やはり分からない部分が多
い印象です。てか、主人公が誰なのかいまだ分からなかったり(笑)。紅羽のようにも見えるので
すが、キャストの順番からすると転校してきた熊二人ということにるのでしょうか。あと、個人的に
ソフトな百合路線は割と好きですけど、ドロドロしたシリアスな百合はやっぱり苦手かも、と再認
識してみたり。
BS日テレ新番組「夜ノヤッターマン」。ヤッターマンによって世界に平和がもたらされてから数
世代が過ぎた時代、ドロンボー一味の末裔は罪人として流刑地に隔離され、極貧生活を送って
いて・・・といったイントロ。
「ヤッターマン」のスピンオフ作品。ドロンボー側からするとヤッターマンのほうが無慈悲な極悪
人に見えるという逆転の発想で作られている作品のようです。主人公がドロンジョの末裔のロリ
っ娘(9歳)というあたりが、いかにも現代風?かなりシリアス路線で、1話ではヤッターマンが本
当にただの独裁者に見えていますが、ここから価値観の逆転とか、実は本物のヤッターマンじゃ
なかったとか、そーいう方向に行くのでしょうか。雑誌で初めて情報を見たときは微妙な印象だっ
たのでスルーする予定でしたが、ネット上での評判が割と良いみたいなのでとりあえず視聴して
みました。アイディアは結構面白いと感じたので、今のところ様子見といったところです。
http://yatterman.jp/
15/01/18
今朝は起きたらいきなり雪がどっさり積もっていたので驚きました。地元では今季一番の積雪
だったのではないかと。
「ガンダム Gのレコンギスタ」16話。月コロニーの反政府勢力に迎え入れられたベルリ達。そ
して彼らの口から、ベルリとアイーダのとんでもない秘密が明かされて・・・。
これまで天才的な勘で状況を打破してきたベルリも、自分の出生の秘密を聞かされたショック
で精神的にすっかり余裕がなくなっている様子。性格が豹変してカミーユみたいになってますよ
(笑)。結局ベルリ君も典型的なマニュアル世代で、教科書に載っていることやマニュアルに書い
てあること、ネットで得た知識の活用は得意でも、それ以外の事態に遭遇すると途端に対応でき
なくなる、といった感じにも見えました。自分の上官を殺しても次の話数ではケロッと忘れている
ような素振りでしたけど、表面的に取り繕っているだけだった可能性もでてきたような(敵パイロ
ットを殺すたび「自分は人殺しをしていない」と自らに繰り返し言い聞かせて、思い込もうとしてい
る描写が何度かありましたし)。やっとベルリの素の顔が見えてきて、人間味のある主人公にな
ってきた気がします。
今回もまたまたあっさりと「ガンダム」という単語が出てきて、前回予想した通りだったことにニ
ヤリとしたり。でも宇宙世紀が2千年続いたとか、これまでぼかしてきた具体的な年代をさらっと
明言しちゃいましたけど、サンライズの公式年表を作る人は歴代シリーズとの辻褄合わせが大
変そうだと思ったり(笑)。
「アルドノア・ゼロ」14話。火星への反抗作戦のため衛星軌道上の基地まで来た主人公達。対
して火星軍は大気圏への降下コースをとりながら攻撃してきて・・・。
「主人公はずっと量産機で戦う」というスタッフの宣言は確かに遵守されていますけど、主人公
本人が無茶苦茶カスタマイズされてるじゃないですか(苦笑)。スーパーコンピューター並のあの
義眼を全ロボットに搭載すれば無敵なんじゃないかというツッコミは、しないほうがいいんでしょう
ね。火星のコウモリ少年君は未来予測できるスーパーロボットに乗っていたりと、もはや主役二
人の戦いがスーパーサイヤ人状態のよーな(笑)。このままエスカレートすると、シリーズ後半は
超人バトルものになってしまいそうな気が?
「ハピネスチャージプリキュア!」48話。敵神様との最終決戦、主人公達の必殺技でついに倒
したと思ったのも束の間・・・。
ラストバトルだってのに、間延び感がひどい印象でした。主人公もラスボスも前回からずっと同
じ会話を繰り返している感じですし、あと1話あるから無理に話を引き延ばしているように見えて
しまいました。なんでこんなにテンションの上がらない展開になってるんでしょ。シリーズも10年
続いて、もうすっかりネタ切れなのかな〜と思ってしまったり。今期は本当にこのままグダグダで
終わってしまいそうです。う〜む・・・。
SF界の大御所・平井和正氏がお亡くなりになりました。享年76歳、晩年はずっと入院生活だっ
たそうです。私にとっては富野監督と並んで自分の人格形成に多大な(なんて言葉では形容でき
ないほどの)影響を及ぼした人だったので、衝撃が大きく、今日は朝からかなり動揺しています。
昨年末から角川版「幻魔大戦」の電子書籍がリリースを開始し、ヤングウルフガイシリーズの完
結エピソード「犬神明」編の電子書籍が最終巻まで刊行終了したりと、96年に日本で初めて電
子書籍による小説の発表をして以来、ご本人の悲願だった「パソコンで自分の作品を読む」とい
う状況がやっと実現してきた矢先だというのに、残念でなりません。80年代以降は宗教色の強
い作品を執筆するようになりましたけど、日本のSF作品でこの人の影響を受けていないものは
ないのではないかと言うほど、SFの基礎を作った人でもあります。謹んで、心より謹んでご冥福
をお祈り申し上げます。
平井作品について語り出すと本当に止まらなくなってしまうので、いずれ別の機会にでも書け
ればと思います。
https://twitter.com/JULY_MIRROR/status/556488430465458179
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