おもひで

だいありーの過去ログです。

15/01/21

 今朝は盛岡でマイナス10度近い寒さに。まだまだ冬のまっただ中だと実感。

 「夜ノヤッターマン」2話。母を見殺しにしたヤッターマンにデコピンをしたくて、ヤッターキングダ
ムに乗り込んだドロンジョ達。だが量産ヤッターマンの群れに囲まれて・・・。
 2話目にして早くも設定のネタばらしをするとは思いませんでした。こうなると、この世界のヤッ
ターマンが本当に正義の味方なのかもかなり怪しいような。てか、量産型ヤッターマンが怖すぎ
です。あんなのに取り囲まれたら9歳幼女じゃなくてもトラウマものでしょうに。
 それと今回は映画「パトレイバー2」や「イノセンス」をトレースしたようなカットが幾つかあって、
何故に押井リスペクト?と思ったり。確かに押井監督はタツノコ四天王と呼ばれていた頃にタイ
ムボカンシリーズで数多くコンテを手がけていますけど、そのことを意識してのネタだったのでし
ょうか。

 「純潔のマリア」2話。使い魔サキュバスの要望でインキュバスも作ることにしたマリア。でも男
の裸を見たことがないため、一部分が不完全なインキュバスになってしまい・・・。
 エロいネタ満載のAパートに笑いつつも(でもホモは勘弁)、Bパートでは天使登場で一気にシリ
アスモードに。こんな全能の敵に対して勝ち目なんてある訳ないと思ってしまうのですが、天使や
神々への反逆が作品の主軸になってゆくのでしょうか。なんか色々とキリスト教圏には見せられ
ないような展開になるんじゃないかという気がしてきたり(笑)。

 2ちゃんねるのニュース速報板で平井和正訃報のスレッドが3つも続いたうえ現在も進行中な
のを読むにつけ、いかに平井作品を愛読していた人が多かったかを改めて感じていたり(ニュー
ス記事の板なので、作家の訃報でスレッドが何日も続くのは珍しいかと)。と同時に、平井作品
は読んだ人が何かを語らずにはいられなくなる魅力や情熱を秘めていると再度実感もしている
ところです。


15/01/23

 運転している車が煽られるほどの暴風が吹いた一日でした。

 「ユリ熊嵐」はやっぱり好みに合いそうになく、視聴を切ることにしました。これまで以上に分か
りにくい表現が多いのも見る人をかなり選ぶ作品だと感じたり。よもや幾原監督が押井監督以
上に難解な方向性に走るとは、「セーラームーンS」の頃は予想だにしていませんでした(笑)。

 Amazonの電子書籍Kindleをパソコンで読むことが出来るアプリがリリースされたので、さっそく
インストール。これまでは去年購入したタブレット端末で電子書籍を読んでいましたが、小説はと
もかくマンガを読むには厳しい部分があったので、これでかなり快適になった感じです。ただ下
記のレビューにもあるとおり、紙をめくるような感覚で自由に読書するにはまだ改良の余地があ
るといったところでしょうか。電子書籍も現在はKindle一強といった状況なだけに、更なる利便性
の向上を目指してほしものです。
 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/topic/review/20150121_684675.html

 で、そのKindieで平井和正氏の初期の名作「サイボーグ・ブルース」が100円になっていたので
購入(追悼セールかとも思いましたが、他の平井作品は値下げしておらず)。パラパラと斜め読
みして、ふと懐かしい気分に浸ってみたり。
 「サイボーグ・ブルース」は、不幸な事情で連載が打ち切りとなってしまった漫画「8マン」(平井
和正氏がシナリオを担当)への鎮魂の意味を込めて書かれたそうですが、私が初めて平井作品
に触れたのも、同じく平井氏がシナリオを担当していた漫画「デスハンター」(後に「死霊狩り」とし
て小説化)でした。雑誌連載していたのは昭和46年ですが、私が中学生の頃にサンワイドコミッ
クで再版されて、書店でたまたま手にとったのが運命的な(?)出会いでした。
 「デスハンター」は宇宙から来た謎の生命体デス(取り憑かれた人間が不死の化け物になって
しまう、日本におけるゾンビものの元祖)と、それと戦うための組織デスハンターとの戦いを描い
た漫画です・・・あくまで表向きは(笑)。平井氏が「人類ダメ小説」と銘打って人類批判をテーマと
した作品を次々発表していた時期だったので、当然単純なヒーロー物になるはずもなく。デスハ
ンターはデスを殲滅するためなら手段を選ばず、デス一匹を始末するためにたとえ何十人死の
うと構わない、徹底した全体主義の組織として描かれています。恋人をデスに殺されて復讐のた
め組織に入った主人公も、本末転倒な組織のやり方や人種差別等による仲間内での醜い争い
に、やがて人類にとって最大の敵はデスではなく人間自身なのではないかと考えるようになるの
ですが、絶望的な戦いの果てに知ったデスの正体と真実とは・・・という最後のどんでん返しがあ
まりにも素晴らしくて、中学生だった私にとってはコペルニクス的転向とも言える衝撃をもたらし
ました。「海のトリトン」も「ザンボット3」もまだ生まれていなかった時期にここまで見事な価値観
の逆転劇があったこと(しかも低年齢層向けの雑誌連載で)にまず驚かされましたし、徹頭徹尾
人間を醜悪な生物として描いているのも中二病真っ盛りだった私にとっては超ストライクで(苦
笑)、「漫画でここまでストーレートに人間批判ができるのか」と打ちのめされました。内容的には
エログロな部分も多く、万人向けとは言い難い作品ではありますが、それを補ってあまりある面
白さと重厚なテーマにハマり、何度も読み返したものでした。
 そして当然のように小説「死霊狩り」も購入。これが小説での初平井作品でした。「死霊狩り」は
「デスハンター」を更に更にグレードアップしたような内容で、ここから加速度的に平井作品を乱
読するように。・・・とまぁここまでが平井和正作品との出会いなのですが、それ以降の熱中ぶり
がどれだけひどかったか(笑)は、また別の機会にでも書きたいと思います。


15/01/25

 穏やかな晴れ間が続いた週末でした。昨夜から我が家の上空を飛んでゆく渡り鳥の群れの声
が何度か聞こえるのですが、北へ帰るにはさすがにまだ早いような?

 「ガンダム Gのレコンギスタ」17話。コロニーの周囲に溢れるスペースダストを掃除する名目で
宇宙へと出たベルリ達。だがマスク達も掃除にかこつけて出撃し・・・。
 出撃するための建前で言ったはずのゴミ掃除を、なりゆきで敵味方一緒になってモビルスーツ
でやる羽目になってしまう展開に笑ってしまいました。「ターンA」でもガンダムで洗濯する話があ
りましたけど、それと同系統のエピソードといったところでしょうか。ただ、ほのぼのムードの裏側
で大人達がかなりきな臭いことを言っていて、先行きに暗雲がたれ込めているような。てか、G-
セルフに物騒なものが仕掛けられているとか口にしていて、これからは出撃するたびにハラハラ
することになりそうな気もしたり。

 「アルドノア・ゼロ」15話。地球人ということで他の貴族達から嫌われているコウモリ少年君。だ
が上官の伯爵が自分の息子にすると宣言し・・・。
 シリーズ前半は今ひとつ目立たなかった火星側の主人公ですが、どうやらダークヒーローの道
を歩むことにしたようで。「コードギアス」のルルーシュほどヒールに徹することができるとも思え
ないですけど、どーいう役回りになるのやら。とりあえずロクな結末を迎えないキャラになりそうな
感じがします(笑)。

 「ハピネスチャージプリキュア!」最終話。シリーズ半年分の作画力を投入したんじゃないかと
思えるほど作画が今までと別物で、「なんで普段からこのレベルでできなかったのやら」と思って
しまいました(笑)。ストーリーは予定調和というか、特にひねりもなく終わった印象で、本当にシ
リーズとしてはネタ切れになってしまったと感じたり。つーか前回今回で主人公は何度「愛」という
言葉を口にしたんでしょ。ラスボスとのバトル中も笑顔のまま戦ってるし、かなり意地の悪い見方
をすると、「カルト教の教祖が相手を肉体的に弱らせたあげく、同じ言葉を繰り返し唱える刷り込
み作用で洗脳するのに成功した」ように見えなくもないような?(苦笑)シリーズ終盤の「愛」連呼
はいくらなんでも芸がなさ過ぎると感じてしまいました。
 シリーズ10周年作品なのに、歴代シリーズで一番作品の質が落ちる結果になってしまったよう
に思います。作画の低調ぶりは言うにおよばず、「世界中にプリキュアがいる」という基本設定が
途中から殆ど機能しなくなったり、意味ありげな伏線を仕込んだのに活かされないまま敵幹部が
退場したりと、シリーズ中盤あたりで何かトラブルが発生して予定していたストーリーを全部放棄
したんじゃないかと思えてしまうほど、後半の迷走ぶりがひどかった気がします。東映の低年齢
向け作品は雑誌等にスタッフのインタビューが掲載されることが少ない印象がありますけど、こ
の作品に関しては監督やシリーズ構成の釈明(=言い訳)を聞いてみたくなったり(笑)。ホントに
なんでこんな出来になったの?10年にわたってこのシリーズを見続けてきましたが、次回作も
視聴するかは非常に迷うところです。


15/01/28

 今季何度目か分からない(笑)最強寒波到来だそうで、一気に冷え込んできました。

 「夜ノヤッターマン」3話。逃亡中に出会った盲目の少女と気弱な青年。だがドロンジョ達を追う
ヤッターマンの魔手は彼らにも及び・・・。
 旧シリーズでお約束だったネタを逆の意味で流用した展開にニヤリとしました。すっかりアラフ
ォー世代以上向けの作品になっている気もしますが、色々とひねりを加えているあたりは素直に
面白いと思ったり。新たに加わったキャラの声が平成版「ヤッターマン」の主役二人だったりと、
いよいよもってこの世界のヤッターマンが偽物である可能性が強まってきた感じです。

 「純潔のマリア」3話。大天使ミカエルによって与えられた試練。それはマリアが処女を失うと魔
女の力も失うというもので・・・。
 キリスト教にケンカ売りまくっている展開になってますよ(笑)。こーいうネタは大好きです。ただ
神様とか天使とか相手がチートすぎるだけに、マリアに全く勝ち目がなさそうなのがなんとも。屁
理屈だけで言い負かせることができるとも思えませんし、話の落としどころがどうなるのか非常
に気になるところです。

 今週の「アイカツ!」(117話)は3期に入ってからベストとも言える名エピソードでした。ヒロイン
の一人・氷上スミレが、そのクールな美貌から安定した人気を保っているモデル業を続けるか、
子供の頃からの夢だった歌手になるかで悩む話だったのですが、二つのオーディションが同日
に重なるというお約束展開に(笑)。で、逡巡の末に歌手を選ぶ決意をしたスミレが、モデルのオ
ーディションを主催しているスポンサーへきちんと謝罪をしに行くという描写が非常に秀逸で感心
しました。漫画やアニメにありがちなパターンだと、当日に不本意なほうのオーディション会場へ
行ってから、「やっぱり私が本当にやりたいのはこっちじゃない」とか言いだしていきなりドタキャ
ンしてしまうケースが多いですけど、そんな失礼なことはせず常識をわきまえているところが実に
「アイカツ!」らしい美点だと感じました。しかも普段はおちゃらけているダンスコーチのジョニー
先生が、スーツ姿で同伴してスミレと一緒に頭を下げるという徹底ぶり。これですよ、これ。昨今
私がアニメの感想で頻繁に口にしている「当たり前のことを当たり前にやる」という部分がしっか
り描かれているからこそ、「アイカツ!」は作中でどんなにぶっ飛んだことをやっても(アイドルな
のに崖を登ったり斧で大木を切ったりしても)地に足が着いた作品たりえていると思うのです。展
開が地味だとか見栄えがしないとかそーいう問題ではなく、何故最近のアニメはこういう本来あ
るべき配慮が欠如しているのやら。近年仕事を題材にしたアニメが増えていますけど、「アイカ
ツ!」は仕事アニメとしても素晴らしいと改めて思えたり。
 http://www.aikatsu.net/story/haishin.html (公式の無料配信)


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