おもひで

だいありーの過去ログです。

15/04/01

 4月初日は終日雨降りでした。ちなみに今月の写真は地元で撮った紅梅です。

 「夜ノヤッターマン」最終話。元祖オープニング曲と共に派手な戦闘シーンで盛り上がる展開で
したが、ところどころ作画が間に合っていなかったようで、微妙に話の流れが分かりにくい最終
回でした。更にはエピローグがあっさりしすぎていて、あの世界がどうなったのかは不明のままと
いう、なんとも消化不良感の残るラストだったような。やはりシリーズ中盤の脇道エピソードを削
ってでも終盤の展開をじっくりやってほしかった気がします。
 序盤の掴みは見事だったものの、途中からどんどんテンションが落ちて最後は予定調和っぽく
終了という、典型的な竜頭蛇尾になってしまった印象でした。なんか起承転結の起だけ思いつい
たものの、その後が続かなかったんじゃないかと勘ぐりたくなるようなシリーズ構成でしたけど、
舞台裏で何かゴタゴタがあったのでしょうか。はたまた単に若手スタッフの力量不足だったので
しょうか。テレビシリーズとしてやるよりも、序盤と終盤だけ繋いで劇場版という形でまとめたほう
が良かった気がしなくもなかったり。それと男連中の裸がやたら多い作品でしたが、スタッフはそ
っちのほうが好きな人達だったのやら(苦笑)。

 「純潔のマリア」最終話。バカップルののろけ話で終わるかと思いきや(笑)、ちゃんとシリーズ
を通して問題提起していたテーマが語られて終わったので、個人的には割と納得のゆくラストで
した。ただ原作とは完全に別物な展開だったそうで、原作ファンはかなり不満な様子。神や天使
が実在する世界観で神様にケンカ売る話ですし、あれ以上シリアスな方向に突き詰めたり根本
的な部分にメスを入れたら1クールで終わらせるのは難しいでしょうから、話の落としどころとし
ては妥当ではないかと思ったり。
 キリスト教に真っ正面から楯突くような設定で、最初は「大丈夫か、これ?」と不安もあったので
すが、ファンタジー要素を上手く緩衝材にして寓話にまとめた印象でした。中世の描写に関して
は相当にディープなところまで事前に調べたそうで、日本のアニメとしては異色とも言える作画や
美術の数々はそれだけでも一見の価値があるかと。百年戦争という日本人にはあまり馴染みの
ない舞台でありながら、知識がなくても楽しめる作風になっていて、エンターテインメントとしても
上質な作品だったと思います。欲を言えばエピローグで各キャラのその後をもう少し詳しく描いて
ほしかった気もしますが、このくらいの読後感のほうが綺麗にまとまっているとも言えるでしょう
か。


15/04/05

 地元でも昨日桜が開花。観測史上最速だそうです。もう冬は終わったと思って・・・や、岩手は4
月でも雪が降ったりするので、まだまだ油断できないかも(笑)。

 BS11新番組「プラスティック・メモリーズ」。アンドロイドが普及している近未来。主人公が配属さ
れたのは使用期限がきたアンドロイドを回収する部署だったが、長年連れ添った伴侶との別れ
を拒んで回収に応じない顧客がいて・・・といったイントロ。
 「GJ部」「未確認で進行形」の藤原佳幸監督&動画工房による初オリジナル作品。第一印象で
「萌えに特化したブレードランナー?」なんて連想してしまう私はやはり昭和世代かなと(苦笑)。
SF的に凝った世界観のようですが、同時にツッコミどころも多々あった1話で、有効期限があり
記憶を消去されて強制回収されるアンドロイドという設定が、正直「視聴者を泣かせるためのご
都合」に見えてしまいました。たぶんそういった色眼鏡で見なければ十分に感動できる1話だっ
たと思うのですが、この先それらの部分に納得できる説明がないと、ずっと気になってしまいそう
な感じがしたり。現代や近未来を舞台に「人間そっくりのアンドロイドが認知されている世界」を
描くのは、倫理面や法律的な問題からかなりハードルが高いと思うのですけど、そこをどう上手く
処理するかで作品の評価が変わってきそうな気がします(余談ですが、拙作「夏の陰」はそういう
問題をかわすために「人間が存在しなくなった世界」という反則技な設定を持ち出した次第で)。
ただシナリオライターの人は「ハートフルなラブコメ」だと明言しているらしいので、そーいう部分
を深く考えず、ドジッ子アンドロイドのメインヒロインを愛でる方向で楽しむのが吉なのかも(笑)。
とりあえず試聴継続予定です。
 http://www.plastic-memories.jp/

 先日「ガンダムビルドファイターズトライ」が終了しましたが、「シリーズの続編は初代を超えら
れない」というジンクスを律儀に守って終わった印象でした(笑)。急遽2期が決まって準備期間
が短かったという事情はあるにせよ、設定が色々と穴だらけだったり、登場人物に共感できない
キャラが多かったりと、素直に物語を楽しむことができなかったのが最大の問題点だったように
思います。てか、主人公が格闘バカでガンプラに思い入れがない時点で、ガンプラ販促アニメと
しては致命的だったような。監督以外は1期と同じスタッフだったのに何故こうも違ってしまった
のやら。ともかく、これで完結ではなくOVAとして続くそうなので、挽回してほしいところです。


15/04/09

 冬の寒さが復活して今朝は氷点下の冷え込みでしたが、それでも盛岡では観測史上最速で桜
が開花。今年はゴールデンウィーク前に見頃が終わってしまいそうな勢い?

 AT-X新番組「ハロー!!きんいろモザイク」。2年生になり忍とクラスが分かれてしまったアリスは
禁断症状に陥ってしまい・・・。
 待望のシリーズ2期がスタート。1期最終話からそのまま話が続いている感じで、キャラ紹介的
なものも殆どないので、一見さんお断りアニメになっている?(笑)個人的には全く変わらないノリ
と作画で嬉しくなりましたが、問題は原作のストックが足りるかどうかでしょうか。1期の時も原作
をほぼ使い果たした印象でしたけど、期間があいたとはいえ2期もストックが充分とは言えない
状態だったり。いざとなったらまたミュージカルをやれば問題なし?
 http://www.kinmosa.com/

 BS11新番組「響け!ユーフォニアム」。原作は宝島社の小説。中学時代は吹奏楽の強豪校に
いた主人公・久美子。だが進学した高校の吹奏楽部はお世辞にも上手いとは言えず、しかも中
学時代に気まずい関係だった麗奈まで同じ高校に進学していて・・・といったイントロ。
 今期の京都アニメーション作品。京アニが真面目な部活アニメやってる・・・(苦笑)。主人公が
やや口が悪くて人間関係がギスギスしそうな気配があったり、顧問がスパルタだったりと、最近
にしては珍しくシリアス気味な部活もののようです。「努力」や「根性」といったワードを嫌う昨今の
ティーン世代に果たして受け入れられるのか、ちょっと心配?(笑)個人的には主人公を演じてい
る黒沢ともよ嬢が落ち着いた声で喋っているのが新鮮で(これまでは「アイカツ!」や「アイドルマ
スターシンデレラガールズ」等でのハイテンションな演技の印象が強かったので)、それだけでも
注目ポイントになるかなと。
 しっかし、音楽関係だけでも予算がとんでもないことになりそうな題材にあえて挑戦するとは、
京都アニメーションも相変わらずチャレンジャーですな〜。オーディオ方面でも注目できそうな気
がしたり。
 http://anime-eupho.com/


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