おもひで

だいありーの過去ログです。

16/04/03

 気温は高かったものの、すっきりしない空模様の週末でした。ちなみに今月の写真は地元で撮
った梅の花です。

 「無彩限のファントム・ワールド」最終話。そこそこシリアスに、でもいつものノリも忘れない良い
感じのバランスで終わった印象でした。けれども直後のブルーレイ収録オリジナルエピソードの
CMが衝撃的すぎて、全部持っていかれてしまった気も(苦笑)。あーいう肌色満載の話を何故テ
レビシリーズでやらない?実に勿体ないです。
 当初のエロ全開な売り文句とは裏腹に、いつもの京都アニメーションらしい真面目な作風の作
品だったように思います。僅かにあったサービスシーンも視聴者が期待するほど弾けていたとは
言い難く、やはりこのスタジオにそーいう路線を期待するのは無理だと再認識させられたような
(苦笑)。あのハイクオリティな作画と演出で一度くらいエロ方向に全力を出した作品を見てみたい
ものですが、社風の大転換でもない限りはありえないのでしょうね。ストーリー的には「境界の彼
方」ほど重い展開にはならず、気軽に楽しめるノリが個人的には面白かったです。どこか80年代
や90年代のアニメを彷彿させる部分もあったためか、若い世代には今ひとつウケが悪かったよう
ですけど、私の世代だと逆に安心して見ていられる雰囲気があったかと(その辺は「たまこまーけ
っと」に通じる部分も?)。マスコットキャラのルルが「うる星やつら」のラムを思わせるキャラだっ
たことも、個人的には高ポイントの一つでした(や、言うほど似てない?)。総じて平均点的な出来
と言えなくもありませんが、今期のアニメの中では良作だったと思います。

 今日からテレ朝系で始まった「ガンダムUC」のテレビ放送。新規の映像はオープニングとエンデ
ィングだけかと思ったら、本編の作画にも多少手直しが入っているそうな。新作カットはないという
話なので、エアチェックや録画保存するまでもないとは思うのですが、そういう話を聞いてしまうと
OVAとの差異がどれ位あるのか気になってしまうのがマニアの悲しいサガでしょうか(苦笑)。


16/04/06

 地元でもぽつぽつと桜が咲き始め、開花宣言も出されました。いよいよ春本番です。

 BS11新番組「マクロスΔ(デルタ)」。今度の舞台は移民惑星。アイドルになりたくて故郷の田舎
から密航してきた少女・フレイアは、何事にも無気力な少年ハヤテと出会う。その時、人間を凶暴
化させるウィルスが発症し、あたりは戦場と化して・・・といったイントロ。
 マクロスシリーズ最新作。今回の歌姫はアイドルユニットで、魔法少女みたいな変身シーンがあ
ったり、歌で凶暴化した人間を元に戻す能力があったりと、これまでとはかなりイメージを変えてき
た印象です。と言うか、歌姫を守るバルキリーのパイロットがイケメン軍団だったり、敵バルキリー
もイケメン揃いだったりと、何やら腐女子向け要素のほうが強そうな気も?マクロスというより同じ
スタッフだった「AKB0048」に近いイメージの1話でした。
 あと、前作の「F」あたりからバルキリーのデザインがマンネリ化というか、機種毎の見分けがつ
きにくくなっているような。CGでなおかつ動きが速いので余計そう感じるのかもしれませんが、もう
少し分かりやすい特徴がほしい気がします。
 http://macross.jp/

 3年半続いた「アイカツ!」がついに終了。実質的な本編は前回で決着し、最終回は丸々エピロ
ーグな感じでした。最後のダンスCGが1期前半のエンディング曲にして超名曲の「カレンダーガー
ル」を新規のCGと新録のボーカルで披露という時点で、シリーズを見続けた者にとっては涙腺決
壊状態なのですが(苦笑)、それだけでは終わらず最後の最後で新旧の主人公が意外な方法で
の直接対決に。ラスト数分にシリーズ全ての要素を詰め込んだかのようなサービスぶりに大笑い
しながらも、実に爽やかに、心地よく後味よく作品は幕を閉じました。本当にラストカットの瞬間ま
でサービス精神に溢れていて、携わったスタッフ全員に拍手を送りたい気持ちです。最終回は作
画スタッフの発案でシリーズに関わってきた原画家総参加での作画となったそうで(おかげで劇場
作品レベルの美麗作画に)、いかにこの作品がスタッフに愛されていたかが分かるというもので
す。
 個人的には2010年代のアニメの中でもトップクラスの名作だったと思います。それはやはり、繰
り返しになりますが「当たり前のことをきちんと当たり前に描く」ことを徹底していたからで、アニメ
が本来担っている情操教育とか道徳教育といった部分を、さりげなく自然に、でも手抜かりなく描
写していた点がまず挙げられるかと。「人に会ったら挨拶する」「年上や目上の人には敬語で話
す」「自分が間違っていると気付いたら素直に謝る」、こういった本来当然のことを昨今のアニメは
何故か置き去りにしてしまっていますけど、「アイカツ!」はシリーズを通してこれらを厳守していま
した。シリーズ構成&メインライターの加藤陽一氏は元々日本テレビの放送作家だったそうで、だ
からこそ低年齢層向け作品に必要とされる倫理観や道徳観念をきっちり遵守していたのではない
かとも思ったり。こういった“人として最低限守るべきこと”をしっかり守っていることが、木村監督
の方針である「視聴者が嫌いになるキャラクターを出さない」という作品のカラーにも反映されてい
るのではないかと愚考する次第。公言通りヒロイン達は自然と応援したくなるキャラばかりで、毎
週見終わった後の気持ちよさにも繋がっていました。もちろんシリアス展開もありますし、挫折で
重苦しいまま終わる回もありました(この超名作エピソードについては後日改めて語りたいと思い
ます)。それでもヒロイン達の努力する姿や目標に向かってまっすぐ進む姿は常に描かれ、3年半
に渡り夢や希望を示し続けたことは賞賛に値すると思います。まさに「アイカツ!」を特徴づける
美点だったのではないでしょうか。

 「アイカツ!」についてはなんかもう色々と語りたいことが山のよーにあるのですが、どれから書
いてよいものやら迷ってしまうので(苦笑)、思いついたことから折に触れ書いていきたいと思い
ます。見終わった後に語りたいことが沢山あるというのも、名作の証拠なのではないかと。


16/04/10

 昨日は22度近い暑さだったのに、明日は雪が降るとか。4月になっても極端な天気です。

 AT-X新番組「クロムクロ」。母の勤める黒部ダムの国連研究所へ来ていた少女・由希奈は、隕
石の落下とそこから現れた謎のロボット軍団の襲撃に巻き込まれる。その時、数百年封印されて
いた箱から謎の全裸男が目覚めて・・・といったイントロ。
 「花咲くいろは」「SIROBAKO」等のP.A.ワークス初のオリジナルロボットアニメ。地元富山を舞台
にした作品は「True Tears」以来?黒部ダムがロボットの基地になっているという設定は、スタッフ
の少年時代の妄想を形にしたようでちょっと微笑ましいような。とりあえず定石通りの1話という印
象でしたが、主役ロボットが登場するまでには至らなかったあたり、ややスローペースな気もした
り。本番は2話以降といったところでしょうか。とりあえず視聴予定です。
 http://kuromukuro.com/index.html#

 BS11新番組「はいふり」。横須賀の海洋学校に入学し、実習船の艦長に任命された主人公・明
乃。だが航海初日、いきなり教師達の軍艦から実弾の攻撃を受け、更には国家反逆の容疑をか
けられて・・・といったイントロ。
 「ストライクウィッチーズ」「ガールズ&バンツァー」等で軍事考証やシナリオを担当していた鈴木
貴昭氏原案によるオリジナルアニメ。これまでの作品以上に軍事ネタが多いようで、1話でも専門
用語がバンバン飛び交っていて、やや分かりにくい印象がありました。と言うかキャラが死ぬよう
なシリアス路線なのか、はたまた「ガルパン」のようなほのぼの路線なのか見えてこない展開だっ
たのが、1話の掴みとしては弱かった気がします。ヒロインの数が異様に多くて1クールではキャ
ラ紹介すら消化しきれない感じもありますけど、どう料理するのやら。視聴を続けるかはまだ様子
見といったところです。
 http://www.hai-furi.com/


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