おもひで

だいありーの過去ログです。

16/05/11

 雨の日が続いて、早くも梅雨のような感覚に。もっとも明日からは晴れて初夏の暑さになるみた
いですが。ってことは、もう春は終わり?(笑)

 「マクロスΔ(デルタ)」6話。上官からパイロットとしての自覚不足を指摘されたハヤテは、同じく
ダメ出しされたミラージュと二人、見返してやろうと張り切って・・・。
 なんか主人公の性格がいきなり丸くなったような。いつまでもカミーユ状態では印象悪いままで
すものね(笑)。ミラージュとの仲も深まって、いよいよ三角関係が本格化してくるのでしょうか。と
は言っても、フレイアのほうは今のところ恋愛方面は疎いようですが。

 「アイカツ!」雑感。お仕事アニメとしての「アイカツ!」について、3回目です。この作品の主軸と
言ってもよい要素だけに、当初想定していたよりもずっと長い文章になってしまって、自分でも困
っています(苦笑)。
 閑話休題。お仕事アニメとしての「アイカツ!」の集大成とも言えるのが劇場版1作目です。初代
主人公・星宮いちごの単独ライブが決定。ですが学園長はコンサート会場を手配しただけで、後
は全て自分達で作り上げなさいとこれまた丸投げに(笑)。そこで、いちごの最大の理解者であり
アイドル博士として知識豊富な霧矢あおいがプロデューサーとなって、一からコンサートの準備を
します。そこへ集まったのがアイカツ仲間の面々。各々が得意分野を活かして、それぞれアイドル
として忙しい中をコンサート実現へ向けて邁進します(2代目主人公・大空あかりも手伝いたいと
申し出て広報活動を担当)。高校生ヒロイン達がパンフレットを作ったりグッズを作ったり経理もし
たり、ダンスの振り付けを考えたりミニドラマの脚本と演出をしたり、もちろんコンサートのセットリ
ストを考えたりと、やってることは完全に大人と変わらない仕事ぶりで、シリーズ1期から見続けて
きたファンにしてみればそれだけで「この子達はもうすっかりプロなんだ」とこみ上げるものがあり
ました(笑)。
 白眉は星宮いちごがコンサート用の新曲が欲しいと言って、シンガーソングライター・花音に曲
の依頼をする展開。アイドルについて詳しく知らない花音に対し、自分達の活動内容やコンサート
へかける意気込みを丁寧に伝え、新曲制作を快諾してもらいます。つくづく感心するのは、教師で
あるジョニー先生がいちご達に同行するも、見守るだけに留めている点。ワゴン車での送迎とい
った大人としての役割はきちんと努めながら、あくまで仕事をする主体はいちご達であるという明
確な線引きを、台詞を使わず画面レイアウトだけできっちり表現している演出は素晴らしいの一
言。それでいて重要な場面ではちゃんと大人の判断を仰いでいるというニュアンスが出ているあ
たりがまた見事です。それ以外でも企画が固まった段階で学園長に承認をもらいに行ったりと、
要所要所で大人がしっかり大人の役目を果たしていることによって、プロの現場であることを感じ
させる演出にも繋がっていると思えたり。
 さらに驚きなのが、一度は出来上がった新曲に対しいちごがNGを出すという描写(こういうエピ
ソードはアニメでは初?)。いちごはもう一度自分が新曲に込めたい想いを再確認し、花音もイヤ
な顔一つせず作り直しを引き受け、そして「輝きのエチュード」という名曲が誕生します。クライマッ
クスのライブシーンはシリーズ屈指のスケール感と美しいCGで、個人的には映画館の大スクリー
ンで見られて本当に良かったと思いました。この曲の歌詞はトップアイドルであり目標である神崎
美月へのラブレターにもなっているのですが、恋心に無自覚ないちごはそのことを指摘されても今
ひとつピンとこなくて、一方いちごへの憧れが強すぎてアイドルになった大空あかりはその気持ち
に共感して大きく頷くという流れもまた非常にニクい演出でした。その辺は語り出すと長くなるの
で、別の機会に(笑)。
 ともかく、セルフプロデュースを続けたその果てに、ほぼ自分達で作り上げたコンサートによって
星宮いちごは名実ともにトップアイドルへと登りつめます。ビジネスマンのサクセスストーリーとして
はこれ以上ない大団円な訳で、お仕事アニメとして素晴らしいゴールを迎えた瞬間でもありました
(それ以外でも様々な点で総決算となった映画でしたが)。昨今増えたお仕事アニメの中でも、全
くの素人だった主人公の動機付けからスタートして、2年半というリアルな時間経過(作中では3
年)の中で1ジャンルのトップへと駆け上がるビジネスドラマを描いた作品は他になく、その点でも
「アイカツ!」は抜きん出ていたと言えると思います。「ラブライブ」や「アイドルマスター」といった他
のアイドルアニメと大きく異なるのも、この部分ではないかと。セルフプロデュースという設定を作
中で上手く機能させたことにより、「アイカツ!」は低年齢層向けの一言でくくるには勿体ないほど
ビジネスの側面を深く掘り下げた作品だったと思います。

 てなことで、とんでもなく長々と書いてきましたが、結論は割とあっさり目?(笑)でもこれだけ書
き連ねたのにまだ言い足りない気がしてしまうのが「アイカツ!」の奥深さであり、世界観の広さで
はないかと。や、単にキャラ萌えとかファン目線以外で論じられる部分はないものかと思って、こ
ーいうちょっと真面目っぽい考察に挑んでいるだけだったりもしますが(苦笑)。とりあえずこの雑
感シリーズ(?)はまだ続く予定です。


16/05/15

 予報通り、初夏の暑さとなった週末でした(一ヶ月前は雪が降っていたというのに)。栗駒山の残
雪もずいぶん消えて、本当に春の雰囲気はなくなってしまったような。

 「クロムクロ」6話。宇宙から3体の敵ロボットが襲来。剣之介と由希奈の乗るクロムクロは富山
空港の敷地で戦うも、多勢に無勢でピンチとなり・・・。
 1話丸々戦闘シーンの回でした。冒頭では不意打ちをくらった攻撃を終盤ではきっちり受け流し
たりと、見せ方も丁寧だった印象です。富山空港をはじめ富山市がどんどん破壊されていて、こ
の調子だとシリーズ半ばでゴーストタウンと化しそうな気もしたり(笑)。
 そして敵の正体が分かり始めてきましたけど、異星人だと思ったら実は・・・というパターンはさす
がにマンネリ気味?「ナデシコ」や、古くは「バルディオス」の頃から使われていた設定ですし、手
堅いとも言えそうですが、問題はそこにどう+αを盛り込むかでしょうか。

 「ハイスクール・フリート」は・・・話が色々とひどすぎて、そろそろ限界な感じです。よもや艦長が
職務を放棄して船から離れたのを反省するどころか、また繰り返したあげく他のキャラに誉めら
れるとは思いませんでした。正論を言うキャラのほうが悪者みたいな空気ってどーゆーこと?他に
もツッコミたい部分は山のようにあるのですが、ともかくスタッフがこのシナリオで問題ないと判断
したのが信じられないような。毎回ヒロイン達のサービスシーンさえ入れておけば視聴者は満足す
るとでも思っているのでしょうか。残念ながら、ここらで視聴継続は断念することになりそうです。

 劇場版「ガールズ&パンツァー」のブルーレイ発売が間近に迫っていますが、それに合わせて
何故か全国の映画館で再上映が決定。しかも以前より上映する映画館の数が増えているって、
なんかおかしくありませんか(苦笑)。確かに4DX版は映画館でなければ体験できないのでメリット
は大きそうですが、何にせよ去年公開した映画が半年過ぎてもまだ興業収入を伸ばしている(20
億円に届きそうな勢い。今回の再上映で達成は確実だろうとも)というのは異例だと思います。
 http://girls-und-panzer.at.webry.info/201605/article_3.html


16/05/18

 地元では27度の暑さに。今がまだ5月だというのを忘れてしまいそうです(笑)。

 「マクロスΔ(デルタ)」7話。敵に占領された惑星へ潜入捜査のため降り立ったワルキューレと
ハヤテ達。敵は一見プロトカルチャーの遺跡を調査しているだけのようだったが・・・。
 変装でネコ耳コスプレとはあざとい、と思わなくもありませんでしたが、普段から天然ドジっ子の
フレイアだとそれほど媚びているようには見えなかったり?でもシリアスな場面でドジを発揮される
と、美雲じゃなくても確かにちょっとイラっとするかも。なんかメインヒロインというより娘か孫を見
守る心境になってきた感じです(苦笑)。
 パイロットを凶暴化させるウイルスの正体が今回判明したりと、2クール作品の割には結構設定
を出し惜しみせず明かしている印象で、分かりやすい話作りは好感が持てる気がしたり。このまま
エンターテインメントを維持してくれると良いのですが、前作の「マクロスF」はシリーズ後半が微妙
だっただけに、まだ油断はできないような?

 懲りずに続けている(苦笑)「アイカツ!」雑感。今回はビジネスモデルとしてのキャラ設計の難し
さについて、藤堂ユリカ様を中心に語ってみようかなと。・・・だんだんビジネス書みたいな内容に
なってきましたが、別に小難しい話をしようという気はさらさらないです。小さな子供達には無縁の
話題になってきている傾向はありますが(笑)。
 アニメもビジネスである以上、どの作品にも程度の差こそあれ売れ筋を狙った企画・設定といっ
たものが存在していると思いますが、「アイカツ!」のような低年齢層向け作品だと、大人達が考
えるキャッチーさと、子供達にヒットする要素には時として乖離感があったりします。なので意図し
てヒットするキャラを生み出すことは難しいと、今回はそーいうお話です。
 たとえばこの作品の場合、1期1話から登場し、初代主人公・星宮いちごがアイドルを目指すき
っかけとなったトップアイドル・神崎美月というキャラクターがいます。いちごより一つ年上なだけな
のに、1話の時点で既に王者の貫禄を備える圧倒的存在感を放ち、それ以降も常にいちごの前
に立ちはだかる壁として目標として、作品の中でもとりわけ重要なポジションのキャラでした。なん
せ中学2年生にしてニュースのコメントで世界経済を語っちゃうくらいの人ですから(マジでそういう
シーンが1期序盤にあります)、およそ常人が敵う相手ではないのですが(笑)。
 そんな神崎美月は、当然ながら最初から視聴者に対し“狙った”キャラとして設計されていまし
た。トップアイドルの名にふさわしいキャラデザインと演出・言動(すれ違うだけで花びらが舞ったり
とか)で、狙い通り美月は小さな子供達の間でシリーズを通してトップクラスの人気を保ち続けまし
た。子供は同年代よりも年上のキャラに憧れるという定番の心理を上手くついたとも言えるでしょ
うか。私も子供の頃はロボットアニメを見ていて小さな子供がしゃしゃり出てくるのが好きではなか
った記憶がありますが(ファーストガンダムのカツ・レツ・キッカとか、イデオンのデクとか)、その辺
は今も昔も変わらないということでしょうね。
 対して大きなお友達目線(苦笑)の場合、神崎美月というキャラはいつも突発的にイベントを思
いついては周りを巻き込んだり、ユニットを組むと言って厳しいオーディションをする割にはすぐ解
散したりと、アイカツ界の小沢一郎みたいな存在に見えて(笑)、好き嫌いがはっきり二分する存
在でした。シリーズ2期あたりになると、もはや仕事に疲れ切ったキャリアウーマンみたいな雰囲
気を醸し出していたこともあり(注・まだ高校2年生)、余計に他のアイドル達と比べて浮いたキャ
ラに見えてしまっていたというのはあったかもしれません。スタッフの思惑に反してヘイトを集める
キャラになった部分は否めなかったのですが、そんな不満も劇場版1作目で解消されることに・・・
というのは今回の話題に直接繋がる要素ではないので、とりあえず割愛。ともかく、本来のターゲ
ットである小さな子供達には狙い通り人気の出たキャラでしたが、マニアには今ひとつウケが悪か
ったと、そんなヒロインでした。
 一方で、スタッフが予想しなかったところで小さなお友達にも大きなお友達にも大人気となったキ
ャラクターがいました。それが藤堂ユリカ様です。
 ・・・といったところで話は次回へ続きます。結局またも導入部だけで終了かいっっ(苦笑)。


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