おもひで

だいありーの過去ログです。

16/11/02

 11月に入った途端、冬のような寒さに。昨日は昼間でも3度くらいまでしか気温が上がりません
でしたし、今朝は盛岡で氷点下を観測。なんだか一ヶ月くらい前倒しで季節が推移したような感じ
です。ちなみに今月の写真は登米市で撮ったススキです。
 登米市と言えばオリンピック関連で連日長沼の名前が出てきていますけど、あそこは何度も写
真を撮った場所で(オランダ風車とか桜とか。震災の時は自衛隊の駐屯地と仮設避難所があった
りしました)、今でも登米市を訪れた日は時折あそこの公園でのんびりお昼ご飯を食べたりしてい
るので、騒々しくなるのは個人的にあまり歓迎しなかったり?(笑)

 CSで放送中のHDリマスター版「ダンバイン」もシリーズ最高傑作と評される「ハイパー・ジェリル」
(37話)を通過し、最終クールに突入。来週には最終回を迎えます。30年以上経過した今の目線
で見ても「ハイパー・ジェリル」の映像クオリティとテンションの高さは尋常ではなく、初めて見たと
いう若い世代のなかにも「全て手描きでこんな凄い映像を作っていたのか」とびっくりしている人が
いた模様。雑誌等でアニメーターや演出家が注目されるようになり、若手スタッフの暴走が脚光を
浴びた時代だからこそ生まれた名エピソードと言えるでしょうか。
 20年近く前にLD-BOXを購入して一気見した時も思ったのですが、「ダンパイン」は「ハイパー・
ジェリル」でスタッフが燃え尽きてしまったのか、4クール目は露骨に作品のクオリティが下がって
いると感じられてしまうのが残念でなりません。作画も演出もそれまで維持していたテンションが
途切れてしまったかのように低調気味ですし、ストーリーも「誰かが作戦を思いつく→決行→失敗
→反省会」の繰り返しでワンパターンですし、スポンサーによる強引な路線変更でスタッフが制作
意欲を失ってしまったのではないかと思えてしまいます。放送当時のインタビューで富野監督も
「路線変更の影響でスタッフのモチベーションが下がっていた時期があった」と明言していますし、
あながち勘ぐりすぎでもないのではないかと。
 もっとも4クール目の頃にはもう次回作「エルガイム」の制作が始まって、湖川氏はじめ主立った
スタッフはそちらに取りかかっていたでしょうし、富野監督は既に「Zガンダム」の準備に入ってい
たので、「ダンバイン」が消化試合気味になっていたのは仕方ないという側面はあったと言えるで
しょうか。ただ視聴者からすればそんな裏事情を汲み取る必要は全くない訳で、作品の出来がよ
くなければ素直に文句が出るというもの。とりわけ終盤の全滅劇は放送当時もかなり叩かれた記
憶があります。富野作品のなかでも特にスポンサーサイドの事情が影響した作品ではあります
が、もう少し綺麗な着地点はなかったものかと、今更ですがそんなことを考えてしまいます。同時
に、もし路線変更がなかったらどういう結末になっていたのか気になるところでもあったり。あれ、
以前「Zガンダム」に対しても似たようなことを書いた覚えが(苦笑)。


16/11/06

 とても冷たい風の吹く日曜日でした。そして週間天気予報ではついに雪マークが・・・。

 「レガリア」10話。レナ達が連れ去られた翌朝、ユイは周りの誰もがレナを忘れていることに気
が付いて・・・。
 主人公以外が大事な人のことを忘れてしまうのはラノベやマンガ等で割と定番ネタですが、更に
ひねった展開になったので少し驚きました。18禁ゲームの名作「ONE」を思い出してみたり。さす
がにこのネタを引っ張る気はないようで、すぐ種明かしとなりましたけど、この状況からどう逆転し
てゆくのやら。
 今回も話そのものはそう難しい訳ではないのに、妙に説明が下手というか寸足らずな印象を受
けてしまいました。4話まで放送して一度延期になった時に、その辺を手直しするのではと期待し
た人達もいたみたいでしたが、残念ながら変わらないままのようです。そういう部分が惜しい作品
だと改めて思えたり。

 「響け!ユーフォニアム2」5話。ついに迎えた関西大会。久美子は何のため全国を目指すのか
自問しながら本番へと臨み・・・。
 12分にわたり1曲丸々吹奏楽の演奏シーンを描いたのは、アニメ史上初ではないかと。一部使
い回しのシーンもあったそうですが、とにかく映像クオリティの高さと緊張感の高さで見応えのある
エピソードでした。BパートとCパートは見ているこちらが胃が痛くなりそうでしたよ(笑)。もう今回
が最終回でいいような?(苦笑)まだシリーズの前半なのにこんな凄い回を作ってしまったら、後
半への期待値がいっそう上がってしまうでしょうに。でも京都アニメーションですし、更にクオリティ
の高いものを出してきそうです。
 2年生達の問題が片付いたら時間軸が一気に飛んだのが少し意外でした。この調子だと2期で
全国大会まで終えてシリーズ完結という流れでしょうか。

 昨日は富野監督の誕生日で、今年で75歳になられたそうです(寿美菜子さんと高垣彩陽さんか
らプレゼントを貰って大喜びしていたとか)。今なお現役でアニメを制作しているパワフルさに驚か
されますが、願わくば可能な限り新作を作り続けてほしいものです。


16/11/09

 予報通り岩手でも今日初雪を観測。うちのあたりも午後から雪が降りました。ひと月前は半袖で
過ごせたのが嘘のようです(笑)。

 CSで待望の「ミラクル☆ガールズ」リマスター版放送開始。テレビでの放送は実に23年ぶり?よ
もや私が生きているうちに再放送があるとは思ってもみませんでした(苦笑)。制作会社が倒産し
て版権がかなりややこしいことになっていたという話を聞きましたが、今回の再放送では当時実質
的な制作を請け負っていた亜細亜堂が版権を引き継いでいるようです。
 デジタルリマスター版と銘打った今回の放送ですが、35ミリ制作だったであろうオープニング・エ
ンディングは新作映像並に画質が向上しているものの、16ミリフィルムの本編は残念ながらボケ
ボケの劣化画質状態な印象です。LDでリリースした時も本編の映像はぼやけた感じだったので、
元々のフィルムの状態があまり良くないのかも。画面の揺れやノイズ、ゴミ等もそのままなので、
ウルトラシリーズや「ダンバイン」並の画質を期待するとかなり落胆しそうです。それと何故かサブ
タイトルや次回予告のタイトル画面が差し替えられています。版権的に特に問題があるとは思え
ないのですが、どういう経緯で差し替えになったのやら。他にも、1話は本来プロローグ→オープ
ニングの順だったのに構成が逆になっていたり、エンディングも予告→エンディングの順番だった
のが逆になっていたりと、ところどころ違和感があったり。お世辞にも丁寧なリマスター作業とは思
えないのですが、こうして再び作品を視聴できるだけでも僥倖と言えるでしょうか。
 2ちゃんねるでの反応を見てみると、案の定今回初めて見た人達には「説明不足」「意味不明」
と評判が悪い様子。特に昨今の説明過多な作品を見慣れた世代からすれば、こういう抽象的な
映像作りはすぐさま「意識高い系」とか言って袋叩きの対象になってしまいそうです(苦笑)。映像
作品なのですから、1から10まで全て台詞で説明するのではなく映像そのものでテーマを伝える
という手法はあって然るべきと思うのですが、最近そういう作品はめっきり減ってしまったので若
い世代には理解されにくいのでしょうね。もっとも放送当時も難解と言われて途中から大幅な路
線変更をしてしまったので、一般受けする手法ではないのは確かですけど。何にせよ、個人的に
は大喜びの再放送です。


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