おもひで

だいありーの過去ログです。

17/02/01

 予報通り週明けから冬の寒さが戻ってきて、明日は真冬日になるとか。さすがに先月で厳冬が
終わりとはいかないようです。ちなみに今月の写真は石巻で撮った海の風景です。

 BS11で何度目か分からない「Zガンダム」の再放送が始まりました。で、何十度目か分かりませ
んがついつい見てしまうのですけれども(苦笑)、今更な話ですが「Z」の1話って色々な面で異質
だと改めて感じたり。今日はそんな話題です。
 もっとも異質に見えるのは、富野作品では非常に珍しく主人公が1話目でロボットに乗らないこ
とでしょうか(あとは「リーンの翼」くらい?「ターンA」は一応冒頭で乗っていましたし)。モビルスー
ツ自体は登場するものの1話では戦闘していないのも(バルカンは撃ちましたが)、ロボットアニメ
であることをあれだけ意識して毎回戦闘シーンを入れている富野監督にしては異例と言えます。
当時のインタビューでは、とにかく1話は尺が足りなかったと発言していました。5話から冒頭に挿
入されるナレーション「この中にあった魂が神の国へたどり着くことはないだろう云々」も本来は1
話から流れる予定だったのに、これも尺不足でカットしてしまったそうな。ただ、そこまで削っても
ストーリー的には中途半端になっている感が拭えず、その原因はカミーユの物語とシャアの物語
を同時進行で描く構成であったため、という気がしなくもありません。シナリオ的に見れば「カミー
ユ:ティターンズを殴って捕まり、その後脱走」「シャア:グリプスに潜入しガンダムマーク2と遭遇、
その後仲間と合流」くらいしか話が進んでいない訳で、平行線だった二つの物語が交わるのは2
話になってから、というのも新シリーズの1話としては妙に掴み所のない印象になっているのでは
ないかと。
 1話と言えば、Aパートで意味ありげに登場するもその後全く出てこなかった空手部キャプテンも
異質というか不自然でしょうか。前にも書きましたが、元々は後にメカニックマンとしてアーガマに
乗船する予定だったのが、設定の変更でフェードアウトしてしまったキャラでした。先日ネット上で
「あのキャラの存在意義が分からない」というツッコミを見かけて、確かにその経緯を知らない若
い世代からすれば単なる意味不明キャラだよなぁ(笑)と世代間のギャップを感じてしまったり。と
にかく「Z」は制作途中の設定変更により活かされていない伏線が幾つもあるので、空手部キャプ
テンは悪い意味でその象徴になってしまったように思います。
 そして80年代のアニメとしては恐ろしく説明不足な1話であるのも特異な部分かと。続編である
にもかかわらず前作から何年後の設定なのか全く語られず、いきなりシャアの声をしたクワトロ大
尉という謎キャラ(笑)の顔のアップから物語がスタート。しかもエンディングテロップでは主人公の
カミーユをさしおいて一番上に「シャア・アズナブル」と名前が書かれているうえ、クワトロ・バジー
ナというキャラ名は出てきません。つまり視聴者が「クワトロ=シャア」であることを知っている前提
で話が始まっているのです。他にも唐突に出てくるティターンズやエゥーゴといった単語、「グリプ
スって言えよ、大佐に怒られるぞ」「ハハッ、気取っちゃってさ」という意味不明なやりとり等々、と
にかく視聴者に説明する気ゼロのまま(苦笑)1話は終わってしまいます。
 富野作品が説明不足なのはいつものこととはいえ(笑)、その不足感がとりわけ目立ち始めた
のは「Zガンダム」からという印象があります。これについてはリアルタイムで見ていた世代とそれ
以降の世代とでは温度差がある気がするので、ちょこっと捕捉説明をば。「Z」の放送が始まった
85年当時、アニメ誌の数は最多となっていて(たぶん8誌)、なかには隔週で刊行していた雑誌も
あったほどでした。そして売り上げを伸ばすためかネタバレの情報リーク合戦がどんどん過剰に
なっていて、とりわけ「Zガンダム」は超人気作の続編ということで前年から情報が次々と公開され
ていました(ガンダムマーク2なんかはデザインが準備稿の段階から早くも雑誌に掲載されていた
り)。なので放送が始まる頃にはもう「クワトロ=シャア」であるという設定やエゥーゴ・ティターンズ
といった単語は周知の事実として、制作側も見る側も認識していた傾向があったように思います。
放送開始と前後して富野監督による小説版の1巻が発売されたりと、アニメ本編以外から情報を
得る機会が増えていたという時代背景を知っていると、「Z」の1話も多少印象が変わってくるので
はないでしょうか。少なくとも、当時中学2年生だった私は1話を見てさほど説明不足とは感じなか
った記憶があります。や、その頃にはもうアニメ誌を何冊も買っていた私を基準にしてはいけない
気もしますが(笑)。
 ともあれ、今後もこんな調子で気まぐれ的に、思い出したことを列挙することがあろうかと思いま
す。本放送から30年以上経過し、時折ネット上では誰かの妄言が一人歩きしてさも事実のように
語られているのを見かけたりするので、当時リアルタイムで視聴していた世代として事実を書き残
しておく必要があったりするのかなと気になったもので、長々と書いてみました。


17/02/05

 一昨日は今季一番の積雪で雪かきに精を出したのに、昨日は一転3月並の暖かさであっさりと
雪が溶けてしまいました。一昨日の苦労はなんだったんだと虚しくなってしまったり(苦笑)。

 「亜人ちゃんは語りたい」5話。雪女少女・雪は自分の能力がどれだけ周囲に影響を及ぼすの
か分からないのが怖くて、すっかり他人を遠ざけるようになってしまい・・・。
 とりあえず雪女がエロいということは分かりました(笑)。あと勘違いでフラグをへし折られた男子
生徒君はもうちょっと報われてほしい気もしたり。今回もシリアス成分多めな話でしたけど、最後
にギャグを入れて重苦しいまま終わらせないあたりが、前回に続いてバランス感覚が素晴らしい
と感じたり。こういう作風は個人的にかなり好みです。
 ただ、やはりこの作品に出てくる亜人はミュータントにしか見えないような。人間を越えた能力を
持っているがゆえの孤独といえば、故石ノ森章太郎氏の得意分野ですね(「サイボーグ009」とか
「ミュータントサブ」とか「仮面ライダー」とか「イナズマン」とか)。石ノ森作品なら間違いなく選民思
想に取り憑かれた亜人組織が出てくるところですけど、さすがにこの作品でそーいう展開はないで
しょうね(笑)。

 いつも色褪せとノイズ混じりの劣化画質なのに、今回の「Zガンダム」再放送は妙に画質が良い
と思ったら、HDリマスター版の放送だそうな。ファーストガンダムは既に何度となくHDリマスター版
を放送していますけど、「Z」はこれが初めてなのでは?この調子で「ZZ」や「V」も再放送してほし
いものです。
 http://www.bs11.jp/anime/gundam-Z-HD/


17/02/08

 台風みたいな暴風が吹いたり、日によって寒暖差が激しかったりと、2月に入ってからいっそう
天候が不安定な感じがします。

 「ふぉとふぉと」更新。予告通り新たに購入したカメラ・D7200の試し撮りを公開です。あくまで試し
撮りなので、面白みはあまりないかも?(笑)
 D90の3世代後継機にあたるD7200、見た目はさほど変わってないですけど、中身は格段に進
化。この間7年のブランクがあるのですが、さすがデジタル技術の進歩は早いものです。画素数
は1290万から2472万へとほぼ倍増。シャッター速度の上限も1/4000秒から1/8000秒へと、こちら
も倍増です。個人的にはこれが特にありがたかったり。昼間でもNDフィルターを使わずに絞り開
放で撮れる機会が増えるので、実に便利です(さすがにツァイスプラナーのF1.4は1/8000秒でも
厳しいですが)。それとツァイスのようなマニュアルレンズでも露出計が作動するので、絞り優先
モードが使用可能に。つまりピント合わせ以外は他のオートフォーカスレンズと同じ感覚で使える
ことになります。もっとも、今の私にはそのマニュアルでのピント合わせが非常に厳しいのですが
(苦笑)。
 一番のキモである写りに関しては、D90と全くの別物という印象です。解像度の高さもさることな
がら、発色が大幅に変わりました。ニコンのカメラは長いこと黄色かぶりの傾向が強いと言われ
てきましたが、個人的にはそれがちょっとノスタルジーな写りに感じられて好みでした。けれどもこ
こ数年のニコンはよりニュートラルな発色へと路線変更していて、ともすればクール系な色味に見
えなくもなかったり。D7200で特に違いが感じられるのが青空で、より透明度の高い、カメラ雑誌が
言うところの「抜けの良い」絵作りになった感じが強いです。なのでD90と同じイメージを想定して
撮ると「なんか違う」と思える場面が結構あって、慣れるのに少し時間がかかる気がしなくもなかっ
たり。ニコン純正の現像ソフトを使い始めたこともあって、より自由度の高いRAWで撮影しレタッチ
の段階で自分好みの色に近づけるという作業で今のところ仕上げています。
 買い換えによるメリットは多々ありますが、残念ながらデメリットも。なかでも画素数アップにより
これまで以上にブレやピンぼけに注意しなければならなくなりました。画素数が一気に上がった
D7000の頃からレンズを選り好みするカメラになったと言われていますけど(ニコンのサイトでも使
用に適したレンズの一覧を公開)、高倍率のズームレンズは確かに写りの微妙さが如実に感じら
れるようになってしまいました。なので、これを機に今まで以上に単焦点レンズ中心の撮影に切り
替えようかなと思っていたり。と言いながらも、手持ちのレンズ構成だと望遠側は結局70-300を使
うしかない訳ですが。
 それと画素数倍増により画像データが格段に重くなりました。ニコンの純正現像ソフト・NX-Dを
使ってRAWからJPEGに変換して出力しようとするとムチャクチャ時間がかかります。私の貧弱ス
ペックなパソコンでは、レタッチの工程が多い写真だと変換に1分以上かかったりも。まぁフィルム
時代を思えば頑張って現像しているんだな〜と懐かしい気分に浸れる気が・・・する訳ないじゃな
いですか!(笑)もうちょっと処理が軽くならないものですかねぇ、ニコンさん。や、パソコンを買い
換えろと言われればそれまでですが。
 長々とカメラのインプレッションを書きましたが、実際の写りについては公開した写真をご参照い
ただければと(私の下手っぴ写真では参考にならないかもしれませんけど)。ともあれ、今回は題
して「再訪からの序奏」。試し撮りということもあり、比較の意味で過去にD90で撮った場所を廻っ
て撮影してみました。ついでに、写真毎の言い訳コメントも今回は長々としております(笑)。

 カメラの実写レビューというならこれ位(↓)は撮れるようになりたいと憧れながらも、自分の技
術力のなさに暗澹としてみたり(苦笑)。使っているカメラもレンズもお値段が文字通り桁違いでは
ありますが、ホント、どうしたらこーいう写真が撮れるんでしょ。
 https://news.mapcamera.com/k4l.php?itemid=30448
 http://photo.yodobashi.com/gear/leica/camera/m10/index.html


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