おもひで

だいありーの過去ログです。

17/03/22

 晴れると強風が吹き荒れ、曇ると冬の寒さに逆戻りと、今週は天気が安定しない感じです。

 「グレートメカニックG」最新号で「ガリアン」を特集していて、高橋良輔監督のインタビューが掲
載されているのですが、画期的発明としてその後多数の作品で流用されているガリアンソード(蛇
腹剣)のアイディアは、当時不良がケンカで使っていた自転車のチェーンが元ネタだったという発
言にびっくり(過去にも別のインタビューで同様の発言をしていたようですが、私は今回初めて知
りました)。「ボトムズ」のスコープドック頭部のターレットレンズは顕微鏡からヒントを得たそうです
し、発想力が凄いと改めて思ったり。現在のアニメが縮小再生産の一途を辿っているのは、こう
いったアニメ以外の分野からヒントを得て新しいものを生み出す発想力が欠けているのも原因の
一つではないかと、そんなことを考えてしまいます(論理が飛躍しすぎ?)。
 「ガリアン」と言えば、ガリアンとプロマキスが食玩でキット化されるそうです。今年はブルーレイ
BOXも発売されますし、何気に再評価の流れが来ている?
 http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1050442.html

 「うる星やつら」「らんま1/2」の高橋留美子さんの単行本が発行部数2億冊を突破したとのこと。
今週の「少年サンデー」はそれを記念した特集号になっていて、店頭で見かけて思わず購入。週
刊少年誌を買うのは実に10数年ぶり?読み切りの新作は初期のホラー系作品を彷彿させる内
容で、どこか懐かしさを覚えてしまいました(ただ、残念ながら画力の衰えは否めず)。
 4月からはアニメ版「境界のRINNE」のシリーズ3期が放送開始しますし、今なお根強い人気を
誇っている印象の高橋留美子さんですが、個人的にるーみっく作品に最も熱中していたのはご多
分に漏れず「うる星」や「めぞん」の頃なので、今となってはもはや青春の面影といったイメージの
ほうが強かったり?(苦笑)「らんま」までは単行本を全巻買っていましたけど、「犬夜叉」はずるず
ると話を引き延ばしている印象が強くて途中で挫折。「RINNE」も序盤の単行本だけは買ったもの
の、あとは週刊連載を立ち読みで済ませている状況です。10代の頃はあれほど夢中だったの
に、と我ながら思ったりもするのですが、それだけ私自身も年をとったということでしょうか(笑)。
 http://natalie.mu/comic/news/225439


17/03/26

 日中は暖かくても朝晩は雪が降ったりと、寒暖の差が激しい日が続いています。

 「亜人ちゃんは語りたい」最終話。メインのストーリーは前回終了で最後は息抜きの日常回と思
っていましたが、今回もちゃんと作品のテーマに絡んだ話で、しかも綺麗にシリーズを閉じた印象
でした。や、水着祭りで充分にサービス回ではありましたが(笑)。1話冒頭をなぞる描写でキャラ
の成長や人間関係の進展を表現していたりと、きっちり物語を完結させた感じでしたけど、願わく
ばまだまだ続いて欲しいと思ったり。原作ストックが尽きたらしいのですぐに続編をやるのは難し
いかもしれませんが、できることなら2期を切望!
 話のスケールといいキャラの人数といい、1クール作品としては理想的なバランスだったと思い
ます。原作自体の魅力もあるのでしょうが、話の見せ方や語り口も絶妙でしたし、今期のアニメの
なかでは突出して良作だったのではないでしょうか。とりわけ主人公が大人の人格者で、昨今氾
濫するダメな大人像とは一線を画していたのも好印象でした。教師がちゃんと教育者に見える作
品というのは実は結構レアなのでは?(笑)前回も書きましたけど、登場人物達が亜人について
あれこれと語りまくる、まるで大学のゼミのような作風なので好き嫌いは分かれそうですが、好み
が会えばかなり楽しめる作品ではないかと思います。

 「ダンバイン」のブルーレイBOX化決定。昨年CSでHDリマスター版を放送したのでブルーレイも
出ると思っていましたが、意外と発売決定まで時間がかかった気も。CSでの放送は80年代の作
品とは思えないくらい画質が良かったので、ブルーレイBOXの映像クオリティも期待できそうです。
今年は「ガリアン」のブルーレイBOXも発売されますが、「ボトムズ」をはじめサンライズのロボット
アニメはまだまだ未発売のものが多いので、この調子でコンスタントにリリースしてほしいところで
す。
 http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1051136.html


17/03/29

 3月も終わりが近いですが、岩手の天気予報はまだ雪マークが消えません。

 「Zガンダム」にまつわる思い出話。今回はアニメ本編から少し離れて、レコードとCDについてで
す。
 「Z」放送当時、CDはまだ黎明期で(CDが初めて発売されたのが82年、「Z」の本放送は85年)、
主流はレコードでした。「Z」の主題歌シングルもレコードで発売されましたが、オープニングとエン
ディングが別々にリリースされるという当時としては異色の形式でした(今でこそオープニングとエ
ンディングのシングルを別々に売るのが当たり前になっていますけど、昔は一緒に収録されるの
が普通で、別売りが定着したのは2000年代に入ってからという印象があります)。そしてエンディ
ング曲の「星空のBelieve」はシングルとして標準的なEPサイズではなくLPサイズのレコードで発売
され(12インチシングルと呼ばれていました)、これも当時は新鮮でした。ジャケットには歌ってい
た鮎川麻弥さんの写真がメインに使われていて、アニメソングというより普通のJ-POPレコードと
いう装丁で、レコード会社がなんとかアニソンのイメージを払拭しようとしていた感じがしなくもなか
ったり?(苦笑)ちなみに両シングルとも私はいまだに所有していたりします(あと後期オープニン
グのシングルも)。
 余談。レコードにはEP盤とLP盤の二種類のサイズがあり(厳密にはSP盤というのもありました
が、数は少なかったようです)、シングルはEP盤という小さいサイズのレコードが一般的でした。こ
のEP盤は片面6分かそこらしか録音できず、劇場版「マクロス」の主題歌「愛・おぼえていますか」
はフルサイズだと6分を越える長さがあったため、シングル発売時には間奏をカットして無理矢理
収めるという荒技を使っていました。そのため今でも「愛・おぼえていますか」はシングルバージョ
ンとロングバージョンの2種類が存在していたり。で、話を元に戻すと、12インチシングルで発売さ
れた「星空のBelieve」のB面には、録音可能時間の長さを利用してオープニング曲「Z・刻を越え
て」のロングバージョンが収録されています(間奏部分が長く、アレンジの一部や曲の終わり方も
微妙に違います)。昨今は「Z・刻を越えて」というとこちらのロングバージョンのほうが人気がある
ようで、オリジナルバージョンが傍流になりつつある印象が?
 当時はレコードが主流だったと冒頭で書きましたが、「Z」のサウンドトラックについては本放送時
にCDも発売されました。アニメのCDがレコードと同時にリリースされるようになったのはこの頃か
らだったと記憶しています(同年だと「ダンクーガ」のサントラもCDで発売)。「Z」のサントラはレコ
ード及びカセットで3枚(Vol.1〜3)発売されましたけど、CDについては収録可能時間の長さを利
用して、Vol.1と2をまとめて1枚に収めるという変則的な形式でした(なのでレコードのVol.3がCD
ではVol.2というややこしいことに)。とはいえレコード2枚分全てをCD1枚に収録するのはさすが
に無理があり、抜粋+未収録曲というなんともマニア泣かせな仕様に(笑)。その頃のCDプレーヤ
ーは非常に高価で、中学2年生だった私はもちろん持っていなかったのですが、レコードでは聴く
ことのできない未収録曲に釣られて(苦笑)無謀にもサントラCDを購入。これが人生で初めて買っ
たCDでした。オーディオマニアの父からCDプレーヤーをお下がりで譲り受けたのは私が高校生
になってからだったので、それまでは銀色の盤面をただ眺めるだけの日々だったという(笑)、な
んとも若さゆえの暴走とも言える買い物でした。おまけにその数年後には完全版と称した2枚組
のサントラがリリースされて(現在も発売中)、未収録曲はレアでもなんでもなくなったというオチま
でつく結果に。ちなみに人生2枚目のCDは今でも購入が可能な「ガンダムシングルヒストリー」(フ
ァーストガンダムから「ZZ」までの主題歌をまとめたアルバム)でした。30年以上現役で販売し続
けているのですから、このアルバムもある意味凄いような。
 レコードとCDが併売されていたこの頃は、ボーナストラック的な感じでCDだけ収録曲が多いとい
うケースがありました。私が所有しているなかにも、「交響組曲超人機メタルダー」(CDのみ2曲多
い)徳永英明「BIRDS」(CDのみ1曲多い)といったものがあります。レコードと比べてCDは収録時
間が長いことをアピールする意味合いがあったのかもしれませんが、レコードを知らない世代から
すると不思議な差別化に見えるかもしれませんね。
 とまぁ、「Z」にかこつけて無軌道に昔話をしてみました(笑)。物心ついた時からCDがあった世代
には普通なのでしょうけど、初めてCDの音を聴いた時は「こんなにクリアで、しかも何回再生して
も劣化することがないとは!」と感動したものです。もっとも最近では再びレコードがブームになっ
ていたりするようなので、時代が一回りしたと言えなくもない?


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