おもひで
だいありーの過去ログです。
17/05/14
雨が降り続き肌寒い週末でした。それでも釜石の山火事はまだ完全に鎮火していないとのこと
で、山火事の恐ろしさを実感させられます。
「サクラクエスト」6話。町を舞台にした映画が作られることになり、入念な準備をする由乃達。け
れども映画監督は気まぐれに内容を変更して、それに振り回される羽目に・・・。
田舎を舞台にした映画撮影というと、同じお仕事シリーズの「花咲くいろは」を思い出してしまい
ます。「いろは」では映画の企画自体が詐欺で、多額の借金を抱えた主人公達の旅館が倒産して
しまいましたけど、今回は実際の撮影も始まったのでとりあえず詐欺ではなさそう?ただ監督がス
テレオタイプの超我が儘監督で、無事映画が完成するか怪しい気もしますが。わざとやっている
のでしょうけど、映画スタッフのいかにも業界人的なふるまいが誇張しすぎていて、微妙にこれま
でのリアル路線から浮いている気がしなくもないような。
それと、元(?)女優の真希にスポットを当てたエピソードでもあるようで、前々回と同じく仲間内
で険悪な状態になったまま話が終わってしまったので、消化不良感が残りました。シリーズ前半は
こんな感じで各キャラの掘り下げがメインになるのでしょうか。
17/05/17
長く続いた雨もあがり、今日は五月晴れに新緑がひときわ眩しく見えました。それと釜石の山火
事は週明けに鎮圧し、現在原因を調査中とのこと。何にせよ一安心といったところでしょうか。
BS11の「Zガンダム」再放送はようやくアムロがニュータイプらしい活躍を見せた16話まで消化。
本放送当時、個人的にはこのあたりの地上編エピソードから作品が盛り上がってきた印象があり
ました。このまま尻上がりに面白くなるのではと期待していたのですが・・・といった愚痴は後日書
くことします(笑)。
「Z」にまつわる思い出あれこれ、今回はニュータイプ誌こと「月刊ニュータイプ」について。誌名
からも分かるように、このアニメ誌は「Zガンダム」放送開始に合わせて創刊されました。創刊号は
390円(次号から400円)。当時はアニメディアと並んで最も安いアニメ誌でした。値段や富野監督
ロングインタビュー等に釣られて中学2年生だった私は創刊号を試しに購入したのですが、よもや
2017年の現在に至るまで買い続けることになるとは・・・。あの頃は「Z」の放送が終われば廃刊に
なるだろう、くらいの軽い気分で買っていたのですけども、最近はもはや惰性と意地みたいなもの
です(苦笑)。
このアニメ誌について書く前に、創刊のきっかけとなった経緯を前置きしておく必要があるかと。
月刊ニュータイプは最初「ザ・テレビジョン」の姉妹誌的な扱いでした。と言うのも、前年「ザ・テレ
ビジョン」別冊として「重戦機エルガイム」のムック本が出版されたのですが、これが予想外の大
ヒット。瞬く間に売り切れて、気を良くした角川書店は同ムック本の第2弾も出版。同じく大ヒット
し、私の住む岩手の片田舎では書店に注文しても入手不可のレア本と化していました(なので私
も買えずじまい。運良く買えた知人に見せてもらいました)。ヒットした最大の要因は、永野護氏に
よる大量の描き下ろしイラストや、アニメ本編では語られていない裏設定が膨大に掲載されてい
たからです。「エルガイム」は富野監督作品と言いつつも実際は永野氏が主な設定とストーリーを
担っていて、アニメ誌では富野監督以上に永野氏を取り上げる風潮がありました。それまでのア
ニメとは一線を画すメカデザインや、非常に洗練されたファッションデザインも人気の一端だった
と思います。かく言う私も、当時は「エルガイム」のメカデザインこそ最先端の格好良さだと感じて
いたものでした。余談ですが、本編で触れられない裏設定が存在し、物語を充分楽しむにはそれ
を読んでいることが前提という悪しき風習を根付かせたのは「エルガイム」が始祖だと思っていた
り。
角川が出した「エルガイム」ムック本はアニメ本編よりも永野護氏に焦点を当てた内容になって
いて、そこに掲載された様々な設定やデザインは、アニメから離れて永野氏のオリジナル作品と
なっている印象がありました。そしてこれが、現在もなお連載が続いている「ファイブスター物語」
の原点となります。月刊ニュータイプは元々角川が永野護氏に「ファイブスター物語」を連載させ
るため創刊したという話があるようですが、真偽のほどはさておき、確かに当時永野氏に対する
角川の入れ込みようは相当なものがあった気がします(当時としては珍しい全て描き下ろしのカレ
ンダーを出したりとか)。
「エルガイム」ムック本の大ヒットを受け、翌85年3月に月刊ニュータイプ創刊。当初は表紙デザ
インから誌面構成まで「ザ・テレビジョン」と酷似したものになっていて、アニメの情報だけではなく
原田知世さんの連載コーナーがあったり、実写映画の紹介コーナーがあったり、可愛らしい文具
を紹介したりと、総合カルチャー誌的な側面がありました。これが従来のアニメ誌にはなかったオ
シャレ感になっていて、なんとなくですが「買うのがあまり恥ずかしくないアニメ誌」というイメージが
あり・・・え、そう思っていたのは私だけ?(笑)多感な中学2年生としては、レジに持ってゆくのに
抵抗が少ないというのは割と重要事項だったんですよ〜。
革新的だったと言えば、女性声優の水着グラビアを掲載したのもこの雑誌が先駆者だったよう
に記憶しています。「アニメック」でも当時学生だった笠原弘子さんや富永みーなさんのブルマ姿
を掲載したり、川村万梨阿さんにチャム・ファウのコスプレ(レオタード)をさせたりしていましたけ
ど、水着というのはそれともまた違ったドキドキ感や背徳感があるというか(苦笑)、モデル業じゃ
ない人にそこまでやらせるのが衝撃的でした(今じゃ声優さんも歌ったり踊ったり写真集出すのが
当たり前みたいになってますが、本格的にタレント化するのは90年代になってから?)他にも当時
リリースされはじめた18禁アニメを取り上げてみたり、声優やアニメ関係者にコラムを書かせたの
も目新しかったでしょうか。この雑誌が当時同業他社に与えた衝撃の大きさは、(↓)のコラムが
参考になるかと。ともかく、それまでにないアニメ誌が登場した印象があったものです。それだけ
にここからアニメ誌はもっとファッショナブルでメジャーな存在になるのではと思えたりしたのです
が、時代の流れは全く逆に、翌86年から87年(折しも世間はバブル経済に突入)にかけてアニメ
誌が相次いで休刊という事態になるのですから世の中わからないものです。その辺については別
の機会にでも。
http://www.style.fm/as/05_column/365/365_279.shtml
http://www.style.fm/as/05_column/365/365_280.shtml
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