おもひで
だいありーの過去ログです。
17/12/03
カレンダーは12月へ。日没もすっかり早まり、イヤでも年の瀬を実感させられます。ちなみに今
月の写真はワンパターンですが地元で撮った夕暮れです。
ここを閲覧してくださっている皆様には恐らく無関係な話だと思いますが、NTTがADSLの提供を
2023年に停止すると発表。実のところ、我が家はいまだにADSLだったりします。完全に旧世紀の
人間ですね(苦笑)。なので私にとっては見過ごせないニュースで、遅まきながら光回線への切り
替えを検討し始めた次第。とはいえ自宅の電話回線は親が所有権を持っているので、そのことを
話しても「光回線?何それ」状態で、説得には時間がかかりそう?猶予はまだあるので、必然性
を訴えていくことにします(笑)。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1094363.html
4K8Kの放送開始まであと一年となったそうな。で、受信用のチューナーを搭載したテレビは来
年の夏以降発売されるとのこと。つまり現在店頭に並んでいる4Kテレビで放送を受信するには
別途チューナーを購入する必要がある訳ですが、それを理解したうえで現行の4Kテレビを買った
人はどれくらいいるのか、疑問に思ってみたり。今や大型テレビは全て4Kテレビになっています
けど、規格だけが先行して普及してしまったと感じなくもありません(去年だったか今年だったか、
4Kテレビのシェア率がハイビジョンテレビを抜いたというニュースがあった気が)。しかも4K放送
を視聴するにはアンテナとケーブルの交換も必要だったりしますし、そこまで踏まえて皆さん4Kテ
レビを購入しているのやら。放送が始まってから視聴できないと騒ぎだす人達が一定数出てくる
気がしなくもなかったり?
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1094485.html
ちなみに今月発売されたシャープの8Kテレビはお値段100万円。庶民にはまだまだ高嶺の花で
すね。
http://www.sharp.co.jp/aquos/sharp8k/
17/12/06
今朝は全国的に今季一番の冷え込みになったそうで、鹿児島と盛岡の最低気温がほぼ同じだ
ったと知り少し驚きました。寒さに慣れていない鹿児島の人達には尋常ではない寒さだったので
はないかと。
一度は発売を予定しながらも突然凍結されてしまった「機甲界ガリアン音楽集完全版」。ですが
ようやく正式に発売が決定しました。放送当時にリリースされたサントラの2枚目は音楽に効果音
が加えられていて、純粋に音楽だけを聴くことができない仕様だったのですが、やっと効果音抜き
のアルバムとして発売されるそうです。ただお値段がなかなかにお高い様子。変に凝った仕様に
せず普通のCDとして出してくれれば良いのに。昨今はCDの売り上げがめっきり落ち込んで、アニ
メのサントラもよほどのピックタイトルじゃないと発売されなくなってしまいましたが、売り上げが見
込めないからこその値段ということなんでしょうか。
http://www.sunrise-inc.co.jp/works/news/news_e.php?id=14545
こういった完全版音楽集リリースのニュースを聞くたび発売を望んでしまうタイトルが個人的には
幾つかあります。ひとつは「ボトムズ」のOVAシリーズの音楽集。テレビシリーズの完全版サントラ
は既にリリースされていますが、OVAに関してはいまだに未発売です。とりわけ「野望のルーツ」
は当時リリースされたサントラが「ガリアン」同様効果音が付加されたもので(高橋良輔監督が当
時こういう形のアルバムが好きだったそうな)、しかも未収録の曲があるだけに是非にも完全版を
聴きたいものです。
もうひとつは同じく乾裕樹氏が音楽を担当した「レイズナー」です。放送中にサントラが4枚発売
されてかなりの曲が網羅されてはいるのですが、それでもアニメ本編で印象的に使われた幾つか
の曲が未収録となっています。かつてサンライズ作品のCDがまとめて発売された時に全巻購入
特典として「レイズナー」の未収録BGMがCD化されたのですが、現在では入手不可能。なのでそ
れらの曲も収録した完全版を出して欲しいとずっと願っているところです。ちなみに特典だった未
収録BGM集の詳細はこちら(↓)。他作品とまとめて一枚になっていて、「レイズナー」の未収録曲
は13分ほどあるようです。この中だと「Z」「ZZ」「ボトムズ」は完全版音楽集が発売されているので
現在聴くことが出来ますが、入手不可能なのは「レイズナー」と「エルガイム」ということになるでし
ょうか。
http://www.battling.jp/layzner/audio/SSX-1.htm
三つ目は「うる星やつら」の劇場版2作目「ビューティフル・ドリーマー」です。映画公開と同時に
サントラアルバムが発売され、数年後には未収録曲を加えたCDもリリースされたのですが、何故
か映画本編で使用されなかった曲が幾つも収録され、逆に映画で使用された曲が幾つも未収録
という謎の構成になっていたりします。この映画に関しては押井監督が「音楽は実際の映像の尺
に合わせる形で作曲してもらった」と明言していて、後の川井憲次氏とのゴールデンコンビによる
作曲手法を既にこの時期からやっていたことが判明しているのですけども、その割にはサントラア
ルバムを聴くと音楽の印象が映画とやや異なる気がしたり。なんとなくですが、アルバムとしての
完成度を優先して色々手を加えたり構成したのではないかと邪推。顕著なのが「メインテーマ」と
いう曲。映画本編では三か所で使用された曲をアルバムでは一曲にまとめています。あと何故か
別の作曲家が作った音楽も収録されていたりします(映画では未使用ですし、テレビシリーズでも
使われなかった曲)。こういう点から、独立したアルバムとして聴けるような内容にしたかったので
はないかと推察する次第ですが、ファンとしてはやはり実際に本編で使われた曲を音楽単体で聴
いてみたいものです。
・・・などと思っていたら、サントラ未収録の曲を映画本編から抜き出してまとめた強者が現れま
した。こうしてみると未収録曲は11分くらいあるようで。映画も音楽も非常に評価が高く根強いフ
ァンが多い作品ですし、なんとか完全版音楽集が出ないものでしょうかねぇ。
https://www.youtube.com/watch?v=-UeUgzr8k_c
17/12/10
寒い日がずっと続いていて、暖房の効いた部屋から出るのがどんどん億劫になってしまいます
(笑)。
「Zガンダム」雑感。今回は以前書いた小説版についての話題の続きです。前は小説版の2巻ま
で触れたので、3巻について。
小説版3巻から徐々にテレビシリーズとの相違が大きくなっていきます。3巻はフォウのエピソー
ドに焦点を当てていて、ホンコン編からキリマンジャロ編まで一気に話が進行。1巻・2巻で15話ま
でノベライズ化したのに対し、3巻は16話から35話までなので、恐ろしいハイペースぶりです。ただ
テレビシリーズのストーリーをそのまま詰め込むのはさすがに無理だったようで、21話のZガンダ
ム登場まではアニメとほぼ同じですが、以降はブレックス暗殺のシーンを挟んで、サラとカツの邂
逅エピソードである25話、そして途中をすっ飛ばしていきなり35話にジャンプしていたり。なので、
それまでは小説版のストーリーがテレビシリーズの後追いになっていましたけど、3巻でテレビ放
送に追いついたか追い越した記憶があります(あくまで私の漠然とした記憶なので、違っていたら
済みません)。細かい点では、シャアがブレックスと一緒に地球へ降りたままになっているので、
35話のエピソードで百式に乗ってZガンダムと共に地上へ降下するのはアポリーだったり、キリマ
ンジャロ攻略ではシャアがディジェに乗っていて、アムロはリックディアスを使っていたりといった設
定の差異も(もっとも富野監督自身それを忘れたのか、4巻冒頭ではいきなりアムロがディジェに
乗っていたりしますが)。
あとテレビシリーズでは4クール目から登場した軍医のハサンが早くも登場し、カミーユのメンタ
ルケアという重要な役回りで以後印象に残るキャラとなります。ムック本に載った裏話によると元
々ハサンはもっと早い時期からシナリオには出ていたが、尺の都合で出番が全てカットされてしま
い初登場が遅れてしまったそうな。なので小説版のほうが本来の構成に近いということなんでしょ
うね。
カミーユとフォウのエピソードにスポットが当てられていることもあり、この3巻は富野小説のなか
でもひときわ青春小説している印象があります。特にホンコン編のあたりは読んでいてちょっと恥
ずかしくなるようなクサい(?)描写も。同時期に小説雑誌「野生時代」で「リーンの翼」の連載をし
ていて、そちらは徹底してエログロな内容だったので、こういう話も書けることに少し驚いたもので
した(後に小説版「F91」で更に青春小説としての完成度を高めることに)。それだけに、カミーユと
フォウの関係はテレビシリーズよりももっと恋愛に近いものに感じられて、アニメよりも感情移入し
やすくなっていると思ったものです。後に富野監督が「小説版の3巻は当時の編集者に良かった
と誉められたが、結局5冊も書いて良かったのは1冊だけかよ」と述懐していますけど(笑)、確か
に富野小説の新しい一面を開いた巻だったのかもしれません。
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