おもひで

だいありーの過去ログです。

18/01/14

 最強寒波が居座って日本海側では大雪による被害が出ているようですが、うちのあたりでは雪
は降らなかったものの一昨日マイナス9度まで気温が下がりました。盛岡はともかく岩手県南でこ
んなに冷え込むのは本当にまれだと思います。ちなみに盛岡の藪川では同日マイナス20度でし
た。ケタが一つ違いますね。

 早川書房から先日「狼の紋章」「狼の怨歌」が40数年ぶりに復刊されました。よもや今になって
故・平井和正氏の本が紙で出版されるとは。しかも来月には初期短編集が出るそうな。プチ平井
和正ブームが来ている?
 地元の書店で上記の本を買っていたら、平井作品を買いまくっていた高校生時代を思い出しま
した。当時は買うスピードが読むスピードに追いつかず(笑)、図書館も利用して乱読していたもの
です。おかげで「幻魔大戦」には表紙や挿絵の違うバージョンが幾つかあることを知り、後に古本
で集めた、なんてことも。
 そう言えば「狼の紋章」「狼の怨歌」を含む「ウルフガイ」シリーズは早川書房の他に祥伝社、角
川書店、徳間書店から出版されていますが(そして徳間時代に「黄金の少女」「犬神明」が刊行さ
れてシリーズ完結)、全て手元にあったりします。身内からは「何故同じタイトルの本を何冊も持っ
ているの?」とツッコミされたり(苦笑)。早川版は古いものと今回の復刊版両方あるので、更に増
えました。マニアのサガでしょうか。
 http://www.hayakawa-online.co.jp/new/2018-01-05-153330.html
 http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013812/date_2018_02/page1/order/

 今期のアニメもそろそろ出そろいましたが、個人的に1話を見て面白いと感じたのは「CCさくら 
クリアカード編」「宇宙よりも遠い場所」「ゆるキャンΔ」「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」「ハクメ
イとミコチ」あたりです。オリジナルロボットアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」は1話の段階で
はちょっと微妙かなと。主人公が碇シンジばりに後ろ向きっぽい印象だったので、このままウダウ
ダやってるようならイヤな気がしたり。
 とりあえずこれらの作品を視聴予定ですが、今回も前期同様に毎週感想を書くことはせず、最
後まで見て面白かった作品だけ取り上げようと考えています。や、けして感想を書くのが面倒に
なったとか、そーいう理由では・・・(苦笑)。


18/01/17

 一昨日はまたもマイナス9度近くまで冷え込みましたが、その後は一転、今日は早春を思わせ
る暖かさと雨降りの一日でした。先日まで寒すぎたので、余計に春めいて感じられたり。

 今年から4K放送が始まる影響で、今月からBSの画質が悪くなってしまうことに。既に画質が低
下したチャンネルもあり、レコーダーで録画した番組のデータ量を確認すると明らかに減っていま
す。下記の説明によると地デジ並の解像度になるそうで(実際データ量は地デジと同等に)、BSだ
から画質が良いという常識が通用しなくなってしまうみたいです。アニメの放送が多いBS11はこれ
まで通りの画質というのがせめてもの救いでしょうか。おにょれ4K放送!(苦笑)
 https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1101216.html

 BS11の再放送が終了間近なので、「Zガンダム」雑感も“巻き”で進行します(笑)。今回は小説
版の4巻について。この巻は特にアニメ版との差異が大きい印象があります。
 4巻は3巻からの続きでキリマンジャロ編の後半からスタートし、そのままダカール編へ突入。ア
ニメでは分かりにくかったところをフォローしていて、例えばフォウの死因について、アニメだと無
傷のまま死んでいてツッコミどころになっていましたけど、小説ではサイコミュと繋がっていたため
脳に負荷がかかり、外因的な脳死だったと説明されています。ダカール編ではZガンダムに簡易
サイコミュであるバイオセンサーが搭載されているという設定が明かされ、カミーユは戦闘しなが
ら死んだはずのフォウと会話し続けるという電波な行動を(笑)。アニメではフォウが最期に発した
「これであなたの中に入ってゆける」という台詞が今ひとつ意味不明でしたけど、小説だとこの辺
も分かりやすくなっていると言えるでしょうか。
 その後舞台は宇宙へ戻り、以前書いたようにこの時点でレコアが転属しフェードアウト。そして3
巻でこぼれていた30話、32話、33話のエピソードがここに挿入されます。3巻をフォウのストーリー
でまとめるための苦肉の策だったのかもしれませんけど、小説版ではシャアがダカール演説をし
て世論や連邦内の情勢が変化した後にネオジオンが登場するので、アニメに比べてスムーズに
三つ巴の図式へと収束している気がします。33話「アクシズからの使者」は小説とアニメでかなり
異なっていて、ミネバと謁見したシャアがキレるのは同じですが、カミーユ達はネオジオンに拘束
されることなく無事会談を終え、戦闘することもありません。カミーユの視点から見たハマーンの
印象も語られていて、ハマーンが強面の摂政を演じている一方、年相応の少女の面も持ち合わ
せていることが描写されています。惚れっぽいカミーユは案の定ハマーンに対しても好意を抱いて
いて(笑)、それが47話「宇宙の渦」での悲劇的な邂逅にも結びついてくると思えるだけに、アニメ
でそこまで深く描かれなかったのは残念な感じがします。小説版「Z」がアニメのサブテキストと言
われたりするのは、こういう部分があるからかもしれません。
 4巻はロザミアがアーガマへ乗り込んでくるあたりで終了しますが、最後の章のカミーユとハサン
医師との会話が秀逸で、個人的にはとても印象に残っています。強化人間の非人道性に怒るカ
ミーユに対し、医者というのものは機会さえあればどんな実験でもしてみたくなるものだと本音を
漏らしつつも、まだ救いはあるとフォローするハサン。カミーユは「神様って、こんなことしてまで人
間を試すものなんでしょうか」と飛躍的な問いかけをし、ハサンは「そうだな、試されているのか、
俺たち人類は・・・」と呟いて4巻は終わります。ここだけ読むとまるで「イデオン」みたいです(笑)。
アニメでは印象の薄かったハサンですけど、小説版では結構出番があるのでイメージが変わるの
ではないかと思います。と言うか「ZZ」では全く出てこなかったですが、どこへ消えたのやら(カミー
ユと一緒にアーガマを下船した?戦艦の軍医なのに?)。
 といった感じでアニメと異なる展開を見せる小説版は、最終5巻でアニメ版以上に衝撃のラスト
を迎えるのですが、それについては別の機会に。


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