おもひで
だいありーの過去ログです。
18/01/21
過ごしやすかった暖冬も今日まで。明日からまた今期最強寒波がやってくるらしいです。それに
しても、降雪が当たり前の地域に住んでいる身としては、首都圏に雪が降りそうになると数日前か
ら繰り返しテレビで注意を呼びかけているのが大仰に感じられてしまったり。
テレビで「ゲゲゲの鬼太郎」コラボ宝くじのCMを見かけて、「この鬼太郎の声は・・・戸田恵子さ
ん?」と思っていたら、本当に3代目鬼太郎役の戸田さんでした。この手のコラボと言えば元祖鬼
太郎役の野沢雅子さんが起用されそうなものですけど、どーいう経緯によるキャスティングだった
のでしょう。CM担当者の好みとか?(笑)
https://www.animatetimes.com/news/details.php?id=1516360327
そして「鬼太郎」と言えば6度目のアニメ化が決定。今度の鬼太郎役は沢城みゆきさんで、野沢
雅子さんが目玉おやじを演じるとのこと。これも代替わりと言えるのでしょうか。にしてもまぁ、今回
はずいぶんと萌え寄りのキャラデザになったような。貸本時代の鬼太郎とはもはや完全に別人で
すね。
https://natalie.mu/comic/news/265787
石ノ森章太郎生誕80年ということで、アマゾンの電子書籍Kindleで現在80冊以上の単行本が
無料になっていたり(2月1日まで)。私もこれまで読んだことのなかったタイトルを幾つも購入しま
した。ギネス記録に認定されたほど数多くの萬画(マンガ)を書いていた石ノ森氏、子供の頃から
作品を読んでいますけど、本当にまだまだ知らないタイトルが沢山ある感じです。
そう言えば去年10日ほど入院した時はタブレット端末に石ノ森章太郎作品と平井和正作品の
電子書籍をたんまりダウンロードして、病室でひたすら読んでいました。紙の本と違ってかさばら
ないので、電子書籍の便利さを改めて実感したものです。
18/01/24
今度は過去最強寒波到来とかで、今日は地元でも最高気温がマイナス3度でした。路面の雪が
凍り付いてツルツルになっているのが困りものです。にしても、次に寒波が来たらどんな呼ばれ方
をするのやら(笑)。
BS11の「Zガンダム」再放送もいよいよラスト手前の49話まで来ました。「Z」の最終決戦は本放
送で見た時からなんとなく違和感があったのですけども、30年以上を経てやっとその理由が分か
ってきました。このラスト2話って戦争全体の描写が殆どなく、カミーユが精神崩壊へと向かう過程
をひたすら描く構成になっているからではないかと。や、「今頃気付いたのか」というツッコミはご
勘弁を(苦笑)。
ファーストガンダムの最終決戦もラスト2話を使って描かれましたが、それと比較すると更に「Z」
の異様さが分かる気がします。ファーストガンダムでは連邦軍のア・バオア・クー攻略の様子が順
を追って描写され、ジオン側もキシリアがギレンを殺すといったドラマが盛り込まれていて、そのう
えでアムロvsシャアという個人の戦いが描かれていました。
対して「Z」は前回までの流れからいきなり話が飛んで、もう最終決戦が始まっているところから
スタートします。まるで打ち切りで途中のエピソードをカットしたかのような唐突さです(笑)。そして
映像はカミーユvsジェリド、ヤザンvsエマ・カツといった個々人の戦闘を中心に進行。前方不注意
によるカツの死というあっけない幕切れ(ホントに最後まで存在意義の分からないキャラだったと
思います)をきっかけに、ヘンケン、ジェリドと次々レギュラーキャラが死に、それを見たカミーユが
激昂。空へ向けてビームライフルを連射したり宇宙空間でヘルメットのバイザーを開けてみたり
と、この時点で既に精神崩壊の予兆を示し始めます。この間、戦争全体の動向は説明なし。そも
そもカミーユ達以外に戦っている描写がないので、どの程度の規模の戦争なのかも分かりませ
ん。名も無き一般兵の最期まで描写していたファーストガンダムとはえらい違いです。
一見「ダンバイン」最終決戦の焼き直しにも感じられる「Z」ラスト2話ですが、「ダンバイン」のほ
うはドレイクやシーラ様、エレといった指導者達の采配や思惑が描かれていて、巨大戦艦同士の
激突もあったりと、大規模な戦争の様子がきちんと盛り込まれていました。「Z」の前番組にあたる
「エルガイム」でも最終決戦は大きな規模で描かれていましたし、意図的に「Z」のみ個人の戦いに
終始していたように感じられます。49話後半、全戦力で出撃してきたアクシズ軍とシロッコ達が接
触し、いよいよ大きな戦いが始まると思った瞬間シャアの放ったメガバズーカランチャーによって
ガザC部隊が壊滅という拍子抜け具合からしても、作為的であったのは明らかではないかと。
47話でハマーンとニュータイプ的邂逅をしながらも理解しあうことができず、48話では救いたい
相手だったロザミアを自らの手で殺め、「ニュータイプに出来ることと言ったら人殺しだけみたい
だ」とまで言い切ってしまったカミーユ。49話に至るまでに精神的にはかなり追い込まれていて、カ
ツやヘンケンの死が精神崩壊の決定打になったと言えるでしょうか。こうしてみると「Z」終盤はい
かにカミーユを追い詰めるかに注力していて(笑)、やはり戦争の行く末は二の次になっていた気
がします。
そして物語はついに最終話へ・・・などと煽っておきながら、実はまだ何を書くか考えていなかっ
たり(苦笑)。
18/01/28
昨日は地元でもマイナス11度まで気温が下がりました。台所のコップや布巾がみんな凍ってキ
ッチンに張り付いていたり。うちのあたりでここまで冷え込んだのはこれまでなかった気がします。
盛岡は連日この寒さだというのですから、いかに今季が異常か身に染みて実感。
「センチメンタルグラフティ」が20周年を迎え、公式サイトで新たな動きがある模様。とはいえ今
更続編というのも考えにくいような?そもそも「2」が1作目主人公の葬式からスタートするという前
代未聞の展開をやってファンを唖然とさせた訳ですし、どういう形で新作を作ってもファンは納得し
ない気がします。ファンディスクとか、キャラを一新してタイトルだけ継承した新作とか、ありそうな
のはその辺でしょうか。
https://www.inside-games.jp/article/2018/01/24/112319.html
「センチメンタルグラフティ」と言えば、これほど竜頭蛇尾という言葉が合う作品は他にないかと。
雑誌でキャラデザが公開されるや多くのギャルゲーマーが食いつき(私も含めて)、限定で先行販
売されたプレディスク「ファーストウインド」はあっという間に売り切れてプレミア価格に。ヒロイン全
員分のキャラソングCDやドラマCDもリリースされ、声優さん達のライブまで開催されて期待値は
最高潮に高まるも、肝心のゲームは延期を繰り返すばかりで一向に発売されず。予定から一年
以上遅れてやっと発売されたゲームは、キャラデザと似ても似つかぬグラフィック、「ときメモ」の
爆弾処理のみをひたすら繰り返すようなゲーム内容で、速攻クソゲー認定される結果に。そこか
らの凋落ぶりは惨憺たるものがありました。メディアミックスの一環で放送されたアニメ版が予想
外の名作だったことが唯一の功績と言えるでしょうか。ここまでファンの期待を裏切り、落胆させ
た作品もそうそうないと思います。それゆえ今なお「ゲームが発売されるまでが幸せだった」と揶
揄され続けていたり(笑)。
とはいえ、私は発売日当日にゲームを買い、ヒロイン全員のエンディングを見た後も繰り返しプ
レイを続けていたので、当時はそれなりに熱中していた?・・・や、単に買った以上はプレイして元
を取らなければと思っていただけかもしれませんが(苦笑)。ゲームのプレイ自体はほぼ苦行のよ
うなものでしたけど、ヒロイン達はかなり好きでしたし、色々と足りない部分を脳内補完して楽しん
でいた気がします。そのくらいキャラには魅力があったんですけどねぇ・・・。
https://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/3050.html
18/01/31
今夜は三年ぶりの皆既月食があるそうですが、うちのあたりは昼過ぎから曇ってしまったので、
残念ながら拝むのは難しそうです。
BS11の「Zガンダム」再放送が最終回を迎えました。後番組は「ZZ」ではなく何故か「ガンダム
OO」だそうで。今年は「OO」10周年なので、その関係での再放送でしょうか。
「Z」最終話について。当時、本放送の少し前アニメディアにシナリオが付録で同梱さました。私も
購入したものの今はもう手元になく、あやふやな記憶に頼るしかないのですが、実際に放送され
たアニメ本編とは結構ストーリーが違っていたように覚えています。どちらかというとコミックボンボ
ンで近藤和久氏が連載していたマンガ版最終回に近いものだったような。当時近藤氏の元には
サンライズから一ヶ月分のシナリオがまとめて送られてきて、それをベースにマンガ化していたそ
うなので、コミック版のほうが元々のシナリオに近く、アニメはコンテの段階で相当手直しが入った
と見ることができるのではないかと。シャアはハマーンとの戦闘中コロニーレーザーに巻き込まれ
て生死不明、シロッコの最期もウェーブライダーによる特攻ではなかった気がします。ラストの精
神崩壊したカミーユの台詞も違っていて、実際の放送を見た時に「台詞が変わっている」と思った
ものでした。とはいえ、おおまかな話はシナリオもアニメもほぼ同じなので、富野監督の構想通り
のストーリーだったと言えるでしょうか。
前回の雑感でも書きましたが、「Z」最終話もやはりカミーユやシャアの動向に焦点が当てられて
いて、戦争の行方そのものははっきりしないまま幕が引かれます。そもそも最終回だというのにA
パートはシャア、ハマーン、シロッコの猿芝居(小説版で富野監督自らそう表記)でほぼ終わり、B
パートもシャアvsハマーン、カミーユvsシロッコの戦いだけに殆ど尺を費やしているので、ある意味
特異です。映像からかろうじて、ネオジオンは戦力温存のため撤退、ティターンズはコロニーレー
ザーにより多くの艦が消失というのは読み取れますけども、各陣営がどのくらい戦力を失ったの
か(orどれくらい生き残ったのか)は判明せず。ナレーションが一切ないので、戦争そのものが終
わったのかすら分からない有様です。後番組が続編の「ZZ」であることが事前に告知されていたと
はいえ、ひとつの作品としては尻切れトンボなラストに見えなくもありません。このことからも、あく
まで「Z」はカミーユ個人の物語として完結したというとらえ方が出来るのではないかと、そう思って
みたり。
小説版では更にカミーユが精神崩壊してゆくさまが克明に描かれていて、最終章の狂気ぶりは
当時読んでいて寒気を覚えたほどでした。小説版5巻はアニメの40話以降をまとめていますが、
大きな流れはアニメとほぼ同じものの、各キャラの死に方が違ったり、48話のエピソードでロザミ
アが生き残り、最終章でカミーユが対峙するのがサイコガンダムmk-2だったりする違いがありま
す。カツやヘンケンが死んだあたりで既にカミーユは精神異常をきたし始めていて、次第に幼児
退行化。シロッコ達の猿芝居に割り込んだあたりでシャアやファもカミーユの異常に気がつきま
す。シロッコのジ・Oはバイオセンサーが発動したZガンダムのバリアーに弾かれたはずみで、コ
ロニーレーザーの発射に巻き込まれ消滅。その姿に亡き父をダブらせたカミーユは戦場で母を求
め、さまよっているうちにロザミアのサイコガンダムmk-2と遭遇し・・・というのが最後の流れです
(その先はネタバレになるので伏せます)。小説版の最終章はカミーユの描写にページが割かれ
ていて、アニメ以上に彼個人の物語として収束した印象があります。ちなみに小説の帯に書かれ
ていたコピーは「シャアは消息を絶ち、カミーユは崩壊した。世界はその代償に何を得たのだろう
か」みたいな文章で、ネタバレ全開でした(笑)。
「Zガンダムが現実認識の物語であった以上、カミーユは崩壊するしかなかった」というのが放送
終了後出版されたムック本での富野監督の回答でした。「カミーユは人間ができること以上のこと
をやろうとした。フィクションならそれが可能だけど、Zガンダムは現実認識の物語なのでできなか
った」ということだそうな。現実認識というワードは富野監督が「Z」の企画書の段階から表記してい
るので、作品のテーマやカミーユが精神崩壊するのは最初から既定路線だったと言えます。ただ
アニメでそれをやってしまったのは前代未聞で(後に「テッカマンブレード」も同様のラストを迎えて
いますが)、それゆえ衝撃が大きく今なお問題作として語り継がれています。ここまでの悲劇や絶
望をテレビアニメで描くことにどんな意味があるのかは個々人の解釈次第だと思いますが、本放
送当時はほぼ批判一色で、反抗期かつ中二病真っ盛りだった私は「いや、この救いのなさが良い
んじゃないか」と一人肯定していたものでした(苦笑)。少なくとも80年代は雑誌等で「Z」に対する
肯定意見を目にしたことがなかったように思います。
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