おもひで

だいありーの過去ログです。

19/01/13

 朝の起き抜けや夜にそろそろ寝ようと思った頃ヒーターの灯油が切れると、なんとも悲しい気持
ちになります(苦笑)。

 6日に書いた年末年始に見た映画の感想のなかで、これまで繰り返し見てきた「F91」について
は触れなかったので、今回改めて感想というか思い出語りをしてみたいと思います。そう言えば
「F91」のことをしっかりと語るのはこれが初めて?
 「機動戦士ガンダム F91」はタイトル通り1991年に公開されました。私は「逆襲のシャア」で富野
ガンダムはケリがついたのに、また新たに始めるんかい!と内心ツッコミを入れながらも、しっか
り公開初日に見に行き(笑)、そして不満たらたらで帰ってきたものでした。
 理由としては、まず話が飛び飛びで非常に分かりにくかったこと。今ではDVDやブルーレイで劇
場公開版と完全版の2バージョンどちらも見ることが出来ますが(ただし作画修正して差し替えた
部分も多いので、本当の劇場公開版は当時レンタルビデオでリリースされたもののみ)、劇場公
開時にはもちろん不完全バージョンしかなく、当時はそれが未完成だとは告知されていなかった
ので、とにかく話がぶつ切りで繋がっていないという印象しかありませんでした。ビデオソフト化の
際に完全版を出すと発表されたのは、たしか劇場公開から数ヶ月後のことだったと思います。「逆
襲のシャア」を初めて見た時も話が非常に分かりにくいと感じたものですが、「F91」の分かりにくさ
はそれ以上で、「いくらなんでもこれはひどすぎる」と怒りすら覚えるほどでした。なので後に完全
版を見た時には「やっと話が繋がった」と妙に安堵したものです(笑)。
 もう一つの不満は劇場作品にしては作画が不安定すぎること。これもビデオソフト化の際にある
程度修正されましたが、それでも作画レベルが良くないことは今見ても感じると思います。これは
当時のアニメ制作状況が、昨今の作画崩壊アニメと同じくらいひどいものだったという事情があり
ました。時代はバブル全盛でアニメ制作も潤沢に予算が注ぎ込まれていそうなものですけど、実
際は作品数増加により慢性的なアニメーター不足に陥っていて、テレビアニメはおろか一定の作
画クオリティが担保されているはずの映画やOVAですら作画崩壊しているものが珍しくありません
でした。そのため「F91」に限らず未完成のまま劇場公開し、ビデオで完全版を出す映画が幾つも
ありました。完全版商法は最近始まったものではなかったということですね。
 それと「F91」に関しては劇場公開前からアニメージュで絵コンテの一部を掲載していて、コンテ
から想像できる動きと比べて実際の映像クオリティがかなり低いと感じられたのも、落胆した理由
の一つでした。富野コンテが要求する演技レベルに作画が追いついていない、そう強く感じたもの
です。富野監督自身も「F91」の出来映えについてはずいぶん不満があったようで、当時のムック
本では珍しく作画スタッフをかなり厳しく批判していたりします。LDのライナーノートには「今すぐこ
のLDを封印し、10年後に見て欲しい」とまで書いていて、「Vガンダム」同様肯定的なコメントの少
ない作品でもあったり。
 ともあれ、新生ガンダムとしてスタートしたものの結局シリーズとして続かなかったことが証明す
るように、劇場公開時の印象は個人的にもかなり悪いものでした。それでも後にビデオで完全版
を見てやっとストーリーを理解し、その後LDやブルーレイで繰り返し見ているうちに評価が少しず
つ上向いていって、今では割と好きな作品になっています。ただ映画としてのクオリティはもうちょ
っとなんとかならなかったものかと、残念に思える部分が多いのもまた確かです。
 昨年シーブック役の辻谷耕史氏が亡くなられたことで、もう続編もリメイクも難しいと感じるだけ
に、せめて未完で終わったストーリーがどういう結末を迎える予定だったのか、それだけでも知り
たいと最近改めて強く思えたり(「クロスボーンガンダム」で僅かに語られてはいますが)。富野監
督のなかで長年わだかまりとなっていた「Z」が劇場版で救済されたことで、残る未練は「F91」なの
ではないかという気もするのですが、監督の想いはいかに?

 そして「F91」で作画監督を務めた村瀬修功氏が「閃光のハサウェイ」で監督をすることが発表さ
れました。「F91」の時は手が回らず映画の序盤と終盤しか作画監督をできなくて心残りがあった
そうですが(中盤以降の作画監督は北原健雄氏が担当。ただし富野監督とケンカしてぶち切れた
ため、スタジオに入って作業をすることはなかったとか)、同じく富野ガンダムの監督をするという
のはある意味リベンジマッチと言えるでしょうか。
 https://natalie.mu/comic/news/315776


19/01/16

 昨日は最低気温がマイナス7.1度まで下がりました。しかも観測されたのが午前6時55分で、ち
ょうど私が朝食の準備をしている頃だったり。台所に置いていたコップが凍って張り付いていた
り、手がかじかんで感覚がなくなってきたりしましたけど、そこまで冷え込んでいるとは思いません
でした。この冬は雪こそ少ないものの、寒さは例年以上のような?

 ニュースを見ていたら、最近秋田県が外国人旅行者に人気とのこと。ですがその理由が秋田犬
ブームもさることながら、「田舎で昔ながらの風景がそのまま残っているから」という身も蓋もない
も ので、ちょっと苦笑してしまいました。田舎の度合いで言えば岩手や青森も似たようなものだと
思うのですが、秋田のほうが田舎の印象が強いということなのでしょうか。東北地方のニュースで
よく秋田市駅前周辺の景色が映ったりしますけど、私が住んでいた23年前と比べても駅舎以外は
あまり変わっていないように見えたりして(当時はまだ秋田新幹線が開通していなかったので、実
家に帰省しようとすると最短でも3時間以上かかったものです)、駅周辺の景色がすっかり変わっ
た盛岡と比較すると確かに昔のままという感じはしたり?ただ過疎化が著しい秋田県にしてみれ
ば、人を呼び込むヒントがこの辺にあったりするのかもしれません。

 年末年始に洋画をまとめて見ていた時、映画によってアスペクト比がまちまちなのが気になった
のでちょっと調べてみたら、ずいぶんと多種多様であると今更のように知りました。アニメだと16:9
か4:3の作品ばかりなので、普段いかに実写映画を見ていないかということですな(笑)。昨今は
IMAXという規格の映画館も普及してきて、それに対応したテレビも今後発売されるという記事を
見たので、アスペクト比に関する話題をとりあげてみました。
 あと横長のアスペクト比の映画をテレビで見ていると、実際に映っている面積がいつもより小さ
いのでもっと大きなテレビならより迫力があるのだろうな〜と思ってしまったりも。いかんいかん、
こうやって大型テレビへの誘惑が高まってしまうのですね(苦笑)。
 https://www.gizmodo.jp/2013/07/post_12640.html
 https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1164425.html


19/01/20

 今日は親戚の法事へ行ってきました。40代に入ってから毎年1、2回は黒いネクタイを締めてい
る気がするのですが、それだけ自分も周りも年をとったということなのかなと実感します。

 コミック版「幻魔大戦」の連載当時の状態を復刻したオリジナル完全版が発売されるそうです。
この作品も近年の言葉狩りで一部の台詞が変更されていたりしますけど(「きちがいだ!」→「へ
んなやつだ!」等)、それもちゃんと元に戻るのでしょうか。現行の文庫本は単行本化の際にカッ
トされたページも巻末に収録されていますが、連載時の扉絵等は一部未収録なので惹かれるも
のがあります。とはいえ私は単行本が出るたびに買っていて(最初のサンデーコミック、文庫本数
種類、石ノ森章太郎全集、コンビニ本等々)「幻魔大戦」だらけなので、これ以上増やすのも考え
物だったり(苦笑)。 
 https://togetter.com/li/1249238

 前回のアスペクト比の話から更にマニアックなネタに発展してみます(笑)。(↓)の記事で映画を
テレビで鑑賞する際のメーカー毎の推奨設定が掲載されていますが、そのなかで触れている色温
度D65(6500K)というのは、あくまで映画が6500K(ケルビン)で製作されている前提での話だよな
ぁと、少し引っかかりました。
 ハリウッド映画は基本的に色温度6500Kで製作されていますが、日本の映画やテレビ番組は割
とバラバラなんだとか。なので日本の作品を記事の設定通りで鑑賞すると、やたら黄色かったり
赤みがかった映像になる可能性があります。つまり映画の色温度は統一されている訳ではなく、
国や監督によってまちまちということです。そして作品毎にどの色温度で制作されたか、残念なが
ら見る側は基本的に分からないのが現状です。普段気にせず見ていた映画が果たして本当に制
作者の意図した通りの色なのか、そんなことを考えるのは私だけ?・・・と思っていたら今月号の
HiVi誌で同じことを指摘していた評論家がいて、ブルーレイのパッケージには制作時の色温度情
報も記載してほしいと述べていて、内心同意してみたり。
 とはいえ、一般家庭でテレビを見る時は部屋の照明にも左右されるので、厳密に正しく色温度
を再現するのは難しいですし(照明を消して完全な暗室にするのなら話は別ですけど)、色温度の
パラメーターはテレビのメーカー毎に割とバラバラだったりするので、見る側がそこまで神経質に
なって調整するのもどうかと思わなくもありませんが。私が使っているソニーのブラビアなんて色
温度の設定が「高・中・低・エキスパート」という訳わからんものですし(苦笑)。エキスパートという
のが一応6500Kらしいのですが、取扱説明書のどこにも書かれてはいません。あくまでユーザー
間の推測です。他にも映画によってガンマ値の設定が違うとか、そこまでこだわるともはや素直に
映画を楽しめないので、多少気にかけつつもあくまでざっくり、みたいな捉え方のほうが精神的に
はいいのかも。
 https://av.watch.impress.co.jp/docs/topic/1164146.html


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