おもひで
だいありーの過去ログです。
21/11/03
あちこち
で白鳥の姿を見かけるようになりました。市内は紅葉が見頃を迎えていますが、冬の気
配も近づいているようです。ちなみに今月の写真は平泉町で撮った紅葉です。
「Vガンダム」雑感の続き。バブル崩壊の年に作られた「Vガンダム」は狂気に満ちた内容でした
が、その頃からテレビアニメでも破滅的だったり内向的だったりする作風が見られるようになりま
した。
雑感の一番最初にも触れた「テッカマンブレード」(92年)は「Vガン」以上に救いのない内容とラス
トでしたし、女児向けアニメとして絶大な人気を誇っていた「セーラームーン」でさえ、94年の「S」は
終末を描きながら「救世主なんていなかった」という絶望的な結末で終わりました。更に95年の「り
りかSOS」の最終回は、「世界を救うためにはお前が死ななければならない。だから死んでくれ」と
言われた主人公が本当に死んでしまうトンデモ展開でしたし(一応ちゃんと救いはありますけど)、
これらはバブル崩壊を機に日本人全体のメンタルがどんどん鬱な方向へ沈んでいったことの一
端だった気がします。そして96年には最大の問題作「エヴァンゲリオン」が放送開始。「Vガン」に
限らず90年代前半から中ごろにかけてのアニメは、バブルで浮かれていた空気への反動が少な
からずあったように感じます。
富野作品の中でもとりわけ見る側の精神的ダメージが大きい「Vガンダム」ですが、最終回を見
終えた後の印象は不思議と心地よいものがあります。あの名エピローグに上手くだまされた部分
もあるのでしょうが(笑)、長い長い映画を一本見たような充実感と、生々しすぎるキャラクター達の
生きざまを最後まで見届けたことへの達成感みたいなものがあるからではないかと思います。悲
壮感に満ち満ちた千住明氏の音楽がとりわけ耳に残ることや、逢坂氏の温かみのあるキャラデ
ザが残酷すぎるストーリーを緩和していたことも、「Vガン」の奇妙な読後感に繋がっていた感じが
します。
個人的に「Vガン」を端的に表現するなら、戦争という理不尽すぎる現実に子供のウッソが「そん
なのおかしいですよ」と悲痛な叫びを上げ続ける物語だったのではないかと。そして恐ろしいのは
93年にはフィクションとして視聴できたこの話が、現在はけして虚構の物語とは言い難くなってい
る現実があることです。むしろ今だからこそ一層様々な問題提起をしてくれる作品になっている印
象があります。口当たりの良いアニメばかりになった昨今、たまにはこういった喉越しの良くない
作品に触れるのも貴重ではないでしょうか。
以上、二ヶ月にわたった「Vガンダム」雑感はこれにて終了です。
21/11/07
今日は立冬。だからという訳ではありませんが、空は快晴でもどこか冬を思わせる日差しに感じ
られました。
石ノ森章太郎氏の故郷・登米市で特撮の爆破シーンを体験するイベントが開かれたそうです。
田舎だからこそ可能なイベントでしょうし、町の盛り上がりに繋がるのなら何よりと思います。定着
してくれたら面白いのですが。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3855f1f9ecac11c3670a57c6b72f7c0d820f751e
パイオニアがソシャゲとコラボした携帯音楽プレーヤーを発売するという記事を見て、「まだ携帯
プレーヤーを作ってたの?」と少し驚きました。カメラと同様、スマホに市場を奪われてすっかり衰
退してしまった携帯音楽プレーヤー。国内で今でも製品を出しているのはソニーだけだと思ってい
ました。かく言う私も7年前に買ったウォークマンを使い続けていたりします。
検索してみると、パイオニアはコラボではないノーマルバージョンの音楽プレーヤーも公式販売
サイトで細々と売っているようです。昨今はイヤホンやヘッドホンくらいしか新製品の話題を見か
けないオンキヨー・パイオニアですけど、かろうじて再生機器も継続しているといったところでしょう
か。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1363816.html
21/11/10
新顔の野良猫が二匹、うちの敷地で見かけるようになりました。更に先日はドアを開けたら大き
な狸が悠々と闊歩していたり。つくづく田舎なのねん(笑)。
「アイドルマスター シンデレラガールズ」の岡山出身アイドル・藤原肇が現在備前焼の観光大使
に就任中とのことで、今朝のNHKニュースで紹介されていました。祖父が備前焼の陶芸家で本人
も陶芸をたしなむという設定のアイドルなので、以前からゲームのファンが岡山を訪れていたそう
な。今回正式に町を挙げてのコラボで、更に盛り上がっている模様。一過性に終わらず続いてほ
しいものです。
藤原肇と言えば、演じている鈴木みのり嬢は「シンデレラガールズ」出演者の中でもトップクラス
の歌唱力の方で、特に今年1月に開催されたライブでのソロ曲披露は圧巻すぎるほど圧巻で、私
もブルーレイ初視聴時には感動と驚きで言葉を失うほどでした。元々CDで聴いた時点で「こんな
難解すぎる曲を何故歌えるの?」と仰天したものですけど、ライブでは更にパワーアップしたパフ
ォーマンスに進化していて、どんだけ歌唱力お化けなのやらと驚嘆するばかりです。他にも村上
巴役の花井美春嬢は民謡日本一の経歴を持つ本格派だったりしますし(昨今はNHKの演歌番組
にも出演)、声優の域を超えた方をキャスティングしてくる「シンデレラガールズ」は侮れないものが
あると常々感じます。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/okayama/20211102/4020010834.html
https://www.youtube.com/watch?v=He2OaicCc8Y
私も何度となく写真を撮った石巻の復元船サン・ファン・バウティスタ号が老朽化のため解体開
始。非常に残念ですが、水に浮かべて展示している以上腐食は避けられず、維持費を確保する
のが難しいとのこと。コロナの影響で2年くらい石巻を訪れていなかったので、余計寂しく感じま
す。とりわけこれからの時期はサンファン号のイルミネーションが町の観光の目玉だっただけに、
今後新たな観光資源をどうするのかも気になるところです。
https://www.youtube.com/watch?v=oWwLlXrfmeA
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