おもひで
だいありーの過去ログです。
22/02/13
少しだけ春めいた空気の週末でしたが、週明けからまた雪が降るとか。寒いと五十肩がつらい
ので、早く暖かくなってほしいものです(苦笑)。
石ノ森章太郎氏の代表作のひとつ「ジュン」を題材にした短編アニメが期間限定で公開されてい
ます。石巻市の復興とクロスオーバーさせた内容ですが、確かに「ジュン」をアニメ化したらこんな
感じになるのかなと思えました。元々の漫画自体が映画的な演出に満ちていましたけど、考えて
みるとこれまで映像化する企画がなかったのが不思議です。実験的・抽象的すぎる内容なのでテ
レビアニメは無理としても、OVA全盛期にそういう話はなかったのでしょうか。や、ディープなファン
から「ジュンは漫画だからいいんだ」と言われそうな気もしますが。
https://natalie.mu/comic/news/465363
前々回「ククルス・ドアンの島」の話題でアニメックの小牧編集長のことを引き合いに出しました
が、残念ながら先月亡くなられていたと知りました。去年白土三平氏がお亡くなりになった時も数
日前に「カムイ伝」を読み返していたりと、何と言うか虫の知らせみたいなものはあるのではない
かと、そんなことを感じます。単なる偶然なのでしょうけど、こういったことにも必然性を見出したく
なるのは年をとった証なのかもしれません。ともあれ、小牧編集長がいなければもしかするとガン
ダムがここまでの人気作になることはなかったかもしれません。ご冥福をお祈りします。
https://matomedane.jp/ponzu/page/95679
22/02/16
せっかく路上の雪が消えたと思ったら、昨夜からの雪でまた真っ白に。予報を見るとまだ雪の日
が続きそうです。
「イデオン」のプラモデルで使われたボックスアートの展覧会が開催されるそうな。ガンプラに限
らずあの頃のプラモデルは箱絵を見るだけでわくわくしたもので、当時の記憶が甦ってきます。昨
今のプラモは箱絵も完成写真もCGになって味気なくなったと思うのは私だけでしょうか。
プラモの箱絵も40年たてばアート扱いになるとは、昔に戻って子供の自分に「捨てずにとってお
いたほうがいいぞ」と教えてやりたい気になります(笑)。
https://hobby.watch.impress.co.jp/docs/news/1387045.html
https://hobby.watch.impress.co.jp/docs/news/1382801.html
もうひとつレトロなネタ。声優の中村悠一氏が配信しているチャンネルで定期的にやっている、
月刊ニュータイプを読み返すコーナー。最新回はなんと創刊年の85年8月号を肴にあれこれ喋っ
ています。配信しているお二人は当時のことを知らないので憶測で盛り上がっていますけど、リア
ルタイムで知っていて現物の雑誌も手元にある私としては色々ツッコミたくなったりも。これが老婆
心なのだろうと思いつつも(苦笑)気がついた部分を列挙すると、
・表紙に細かい文字が書かれているのは、元々月刊ニュータイプが「ザ・テレビジョン」の姉妹誌
として創刊していて、表紙のデザインも当時の「ザ・テレビジョン」に倣ったものだったから。ア
ニメ以外の記事が多いのもそのため。
・「オーディーン光子帆船スターライト」はヤマト好きのスタッフが作ったのではなく、「ヤマト」の
西崎プロデューサーが作った映画。ただ全然ヒットしなかった記憶があります。
・「いんどり小屋」は配信の注釈にもあるように「ダンクーガ」のキャラデザを担当したアニメー
ター4人組のペンネーム。のちに「セーラームーン」のキャラデザを担当する只野和子さんもメ
ンバーの一人でした。
・「テラホークス」は当時NHKで放送していた海外の特撮ドラマ。割と人気があって角川からムッ
ク本も出ていました。
・「ファウファウ物語」は富野監督によるバイストンウェルシリーズのひとつ。童話的な語り口が異
色の小説でした。ちなみに挿絵を担当している藤井勉氏はアーティスティックどころではなくガ
チの画家です。確か単行本では別の方が挿絵を描いていたかと。
といったあたりを勝手に補足。私にとっては中学時代の思い出ですが、配信のなかで「歴史書を
開いているかのよう」と言っていて、世代間のギャップを痛烈に感じます。してみると、もはや私も
生き証人?(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=hb3ROJ09YDY&t=0s
22/02/20
少しずつ昼間の気温が上がってきて過ごしやすくなったのに、明日からまた冬の寒さに戻ると
か。さすがに2月はまだまだ春が遠いです。
CSで初代「マクロス」テレビシリーズの1クール一挙放送があったので、録画して消化中。リアル
タイム時と同じ日曜の午後に鑑賞していると、とりわけ当時の記憶が甦ります。初回放送は「マク
ロススペシャル」と題して1話2話を一気に放送。その映像クオリティに衝撃を受けて「なんか凄い
アニメが始まった」と思ったものでした。けれども続く3話は悪夢のスタープロ回でいきなり作画崩
壊。小学5年生だった私は「アニメは作画監督によって絵が違う」と認識し始めた頃で、特に「マク
ロス」は作画監督による差が大きかったので分かりやすかった記憶があります。してみると作画
の良し悪しというマニア的な鑑賞法を覚えてしまったのは「マクロス」の功罪?(笑)
今でこそ歴史的な金字塔扱いですが、当時のアニメ誌は「マクロス」に対して割と否定的な取り
上げ方をしていて、読者の投稿も賛否両論という印象でした。「歌・戦争・三角関係」と様々な要素
を並べただけの「カタログアニメ」と揶揄されたものです。新しいことをやっても理解されるには時
間がかかる典型例と言え、アニメファンは意外と保守的だというのが分かります。たとえば「Zガン
ダム」は放送当時「マクロス」以上に叩かれまくっていて、それが今やガンダムシリーズのスタン
ダードになっているのですから、時代と共に評価は変化するものだと実感します。
さすがに今の目線で視聴すると昭和的な作風がそこかしこに見られて、若い世代にお勧めする
のは厳しいものがありますけど、のちのシリーズの原点として一度くらい見ておくのも良いのでは
ないでしょうか。ちなみに私は当時ミンメイ派でした(笑)。
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