おもひで

だいありーの過去ログです。

22/09/21

 台風が通過したら一気に秋が来ました。今朝は盛岡で最低気温一桁の寒さに。昨日や一昨日
は熱帯夜だったので、寒暖差がありすぎて困惑します。

 声優の郷田ほづみさんが「ボトムズ」のアフレコ台本を使って、実際の映像が台本に書かれてい
た台詞からどう変更されたのか比較した動画を公開しています(現在クメン編の途中まで)。ウド編
の頃はキリコのキャラが固まっていなかったのか、変更箇所がかなりあった様子。クメン編になっ
てもシナリオライター毎によるキャラのぶれがあったようで、キリコが敬語で話している台詞などが
修正されているみたいです。一部妙に親父臭い口調の台詞が変更になっていますけど、シナリオ
ライターの解釈ではキリコはゴルゴ13みたいなキャラだと思われていたのでしょうか(笑)。
 あと「ボトムズ」に限らず高橋良輔監督はナレーションやモノローグ、予告を自分で書くことにこ
だわっていますが、アフレコ現場での修正や追加も結構あったみたいです。今でこそ有名なモノ
ローグが現場で追加されたものだったりと、世界観を作り上げるというのはこういうことなんだと改
めて驚かされます。「ボトムズ」ファンとしては非常に興味深い企画なので、是非最終話まで続け
てほしいものです。
 それにしても、台本の台詞を読むと自然にキリコの声になる郷田氏、40年近く演じ続けていれば
もはや自然体といったところでしょうか。
 https://www.youtube.com/watch?v=6nAbC-_5FXM
 https://www.youtube.com/watch?v=FdBKhhgk6N8

 「ヤンバルクイナは賢い可能性が高い」というニュースの見出しになんとなく和んでみたり。でも
記事を読んでいくと「常時二足歩行が脳の大型化を容易にした」という学説が書かれていて、なる
ほどと思わされます。ただそれだけだと人間だけが突出して知能が発達した理由としては弱い気
もしますけど、他にどんな要因で今の人類になったのやら。
 https://www3.nhk.or.jp/lnews/okinawa/20220920/5090020155.html


22/09/25

 またも台風が通過した週末。岩手は直接影響がなかったものの、静岡では大きな被害が出まし
た。今年の秋は毎週のように台風がやってくる印象です。

 今期のアニメ「リコリス・リコイル」が最終回を迎えました。長くキャラデザとして活躍している足立
慎吾氏の初監督作品。平穏な日本の裏で密かに暗殺を遂行する女子高生組織リコリスと、そこ
に属しながらも不殺を貫く主人公が活躍するアニメオリジナル作品です。
 シナリオ的には色々つっこみどころが多かった気もしますが、作画と演出の良さで1クール走り
切った印象でした。個人的には十分面白かったものの、ガバガバすぎる展開はもう少しなんとか
ならなかったのかなと、そこはどうしても引っ掛かりました。主役コンビの百合百合な描写を楽し
みたい層には人気が高かったようですが、暗殺組織としてのリコリスの描写に物足りなさを覚えた
視聴者も一定数いた模様。下手にリアルさを求めず、あくまでそーいう世界観だと割り切って見る
ぶんにはクオリティの高い作品だったと思います。
 にしても、去年の「IDOLY PRIDE」「SELECTION PROJECT」に続いてまたも心臓移植が重要な
設定として使われるとは、昨今のアニメ業界でトレンドになっているのでしょうか。
 https://lycoris-recoil.com/

 「るろうに剣心」がまさかの再アニメ化決定。来月からリメイク版「うる星やつら」の放送もスタート
しますけど、ホントにアニメ化できる原作が枯渇していると感じます。有名タイトルのほうが企画が
通りやすい側面はあるにせよ、この手のリメイクものでヒットした作品は稀だと思うのですが。
 ただ「うる星」も「剣心」も旧作はアニメが原作の連載に追いついてしまい、途中からオリジナル
ストーリーで尺を稼ぐしかなかったという事情があったので、改めて原作に忠実にアニメ化する意
義はあるのかもしれません。
 https://www.famitsu.com/news/202209/24277058.html


22/09/28

 九月も終わりに近づき、6時前にはもう真っ暗に。ひと月で日没が30分以上早まるのはこの時期
ならではと感じます。

 今期のアニメ「プリマドール」が最終回を迎えました。戦争の道具として生み出されたオートマタ
が戦後世界で新たな生き方を模索する、Keyスタッフと「きんいろモザイク」の天衝監督によるオリ
ジナル作品です。と言っても麻枝氏は今回作詞作曲に留まっていて、それ以外のスタッフが中心
だった模様。
 オートマタの少女たちが喫茶店で働いたり歌ったりするほのぼの日常系・・・と思いきや割とシリ
アス要素多めで、終盤はいつものKey作品な展開に(苦笑)。序盤から泣かせる話があるものの、
これまでのKey作品を嗜んでいるとどうしても展開が読めてしまって、目新しさは薄い気がしまし
た。ちょっとおバカ系のメインヒロインが終盤悲惨な目にあって・・・というパターンはそろそろ卒業
したほうがいいような?
 最終回がずいぶんと駆け足なうえ消化不良で終わったように見えたのですが、話の続きはゲー
ムでリリースするそうで、それを織り込み済みでのアニメだったみたいです。コンシューマゲーム
がめっきり売れない昨今、このメディアミックスは吉と出るか凶と出るか、さて。
 あと重箱の隅的ツッコミですが、昭和20年代の日本風な世界観なのに作中で流れる劇中歌は
現代的なのが個人的には気になりました(笑)。科学レベルや文明レベルがどれくらいなのか説明
がなかったので(オートマタの基本プログラムは現代のパソコンっぽいですし)、その辺の設定をも
う少し描写してほしかったようにも思います。
 作画も演出も総じてハイクオリティでしたけど、何かが物足りない印象がたえずあった作品でし
た。裏を返せば平均的で安定感があったとも言えそうです。ただ主演の声優さん方はこれまで演
じてきた役とずいぶん違う演技をしていて、そこは見どころの一つだと思えました。
 https://primadoll.jp/

 もう一作、「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」も放送終了。「ストライクウィッチー
ズ」と同じ世界観のスピンオフ作品で、ウィッチでありながら戦わない音楽隊が主役のお話です。
時間軸が「ストライクウィッチーズ」1期と同じ時期なので、幾つかのエピソードはリンクしていたりし
ます。
 元々新人声優を中心にリアルライブで稼ごうという企画だったものの(苦笑)、コロナ禍でライブ
ができずアニメも制作が1年以上遅れ、その間にキャストが何人か入れ替わるというマイナス状態
でスタートした作品でした。1話を見た段階では声優陣の演技に「これはちょっと・・・」と思いました
が、なんとか脱落せず最終話まで視聴。演技に関しては見ているうちに気にならなくなったと言え
ば言えそうですけど、それでやはり厳しいものがあったかなと。
 ストーリーは戦闘シーンがほぼなく、ほのぼの日常系に近い作風なので、肩の力を抜いて視聴
できるのが他のシリーズとの大きな違いでした。軍における音楽隊という、これまで題材として取
り上げられることのなかった存在を描いているのは面白いと感じましたし、更に話を広げられそう
だとも思えました。一方で制作会社が変わったことによりCGのレベルが格段に落ちているのは気
になりました。
 あと、こちらも昭和19年が舞台なのに劇中の歌がどれも現代的なのがちょっと・・・(苦笑)。そこ
まで厳密に時代考証したら歌が古臭くて地味になってしまうのは分かるのですが、もう少しそれっ
ぽいメロディやアレンジにならなかったのでしょうか。
 作画もCGも厳しいものがあってお勧めの度合いは低いですが、個人的には気楽に視聴できた
作品でした。
 http://w-witch.jp/luminous/anime/


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