おもひで

だいありーの過去ログです。

22/12/21

 新潟は記録的な大雪で大変なことに。ここ数年は12月に大雪となるパターンが続いている印象
です。岩手はまだそれほど降っていませんけど、明日は我が身という気も。

 今期のアニメ「ヤマノススメ Next Summit」が最終回を迎えました。シリーズ4期目ですが、4話ま
では前期までの総集編で、実質的なスタートは5話からという変則的な構成でした。元々1期は5分
のショートアニメで、それが15分になり、4期はついに30分番組という出世魚みたいな作品でもあり
ました(笑)。
 ストーリー的には主人公の進級を軸に、前期では挫折してしまった富士山登頂をクライマックス
に持ってきて、シリーズの締めにふさわしいラストに。原作はまだ続いていますけど、アニメ版はこ
れで完結といった雰囲気で幕を閉じました。足掛け10年でここまで描いたので、確かにこれで終
わっても不思議はない感じでしょうか。
 さすがにブランクが長いと作画がずいぶんと変わってしまって、前期までとキャラが別人状態に
見える時も。更には作画監督毎の癖をあえて修正しない方針だったようで、AパートとBパートでも
キャラの顔が違う回もありました。昨今のアニメにしては珍しく、どこか80年代や90年代のアニメ
を見ているような感覚がありました。
 一方で背景美術が格段に進化していて、写真をそのまま使っているのではないかとネット上でも
話題になりましたけど、手描きとのこと。背景がリアルすぎてキャラが浮いている感覚がなきにし
もあらずでしたが、自然描写が重要な作品なのでこの選択は正しかったのではないかと。
 かなり綺麗に終わったので個人的には満足度が高かったですが、この作品も「ゆるキャン△」の
ように飯能市の観光をはじめ登山関係の書籍やら何やらにがっつり関わっているので、終わりた
くても終わらせてくれないのでは、という気がしたり。もしも5期があったらその時はまた楽しみたい
と思います。
 https://yamanosusume-ns.com/


22/12/25

 四国や九州でも積雪となっている一方、岩手や宮城は雪の少ない年末を迎えています。このま
ま平和に年を越せると良いのですが。

 今期のアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」が最終回を迎えました。原作は「きらら」連載の4コマ漫画です
が、ある意味あまり「きらら」らしくない内容で、アニメはそれを更に膨らませてスタッフの暴走が良
い方向に作用した印象でした。第二の「けいおん!」を狙っていたのかは分かりませんけど、ガー
ルズバンドアニメということで楽曲もヒットし、今期のアニメ群の中では一番出来が良いという評価
もある模様。
 タイトル通り主人公はぼっち体質の陰キャ少女で、個人的にはぼっち描写がギャグを通り越して
痛々しいと感じてしまう場面も多々あり、そこが微妙に楽しめない部分でもありました。アニメス
タッフが良くも悪くもその要素を強調しすぎた面もあるようで、もう少し抑えても良かったのでは、と
いう気がしました。
 作画や演出は丁寧すぎるほど丁寧で、その点でも一見の価値ありと思います。何故か毎回のよ
うにインサートされる実写映像とか、制作スケジュールに余裕があったのではないかと推測。既に
かなりの人気作となっていますけど、仮に2期が決まったとしても放送は相当先になりそうな感じ
がします。
 今期のダークホースにして話題作で、個人的にもかなり楽しめた作品でした。
 https://bocchi.rocks/

 もうひとつ「うたわれるもの 二人の白皇」も放送終了。夏に放送を開始して、全28話という変則
的な構成で長きにわたるシリーズが幕を閉じました。
 アニメの1作目が放送されたのが2006年で、実に16年越しの完結。それゆえグランドフィナーレ
をしっかり描きたいというのは理解できるのですが、終盤の展開が蛇足に蛇足を重ねてしまって
いる印象が拭いきれず、「ここで終わっておけばすっきり終われるのに」と思えるポイントが幾つ
かあったのが引っ掛かりました。なので最後のほうは「まだ続くの?」という気持ちで視聴していま
した。実質的なラスボスが小物感ありまくりだったのも盛り上がりに欠ける印象でした。
 1作目も2作目もビターエンドで終わったので今度こそハッピーエンド、という期待があっただけ
に、今作の結末に「このスタッフはどんだけハッピーエンドが嫌いやねん」と思ったりも(苦笑)。
ゲームはまだ展開が続いているので物語を終わらせる訳にはいかないのかもしれませんが、ア
ニメはこれで完結でしょうからもう少しきっちり終わってほしかった気もします。
 本来主人公を演じていた藤原啓治氏が亡くなられたため、利根健太朗氏が代役を務めていた
のですが、ストーリー的には藤原氏演じる主人公が利根氏演じる親友の死を隠すため代役を務
めるという内容だったので、現実とは逆になっているのがなんともややこしい状況でした。そんな
中でも藤原氏そのままと思える声と演技を続けた利根氏の熱演は素晴らしかったです。
 全シリーズで70話以上という大河ドラマで昨今のアニメとしては稀有な長編ですが、それだけに
骨太なドラマが楽しめる作品でした。細かい部分で不満は残りましたけど、和風ファンタジーアニ
メとしてお勧めできる作品だと思います。
 https://utawarerumono.jp/


22/12/28

 久しぶりに雪のない年の瀬です。ここ数年はこの時期積雪がひどくて大変だったので、逆に違
和感が?

 今期のアニメ「SPYxFAMILY」が放送終了。原作は「ジャンプ+」連載のコミック。春から放送を
開始した分割2クール作品でしたが、2期と映画の制作も決定する大ヒットアニメとなりました。先
日スーパーに立ち寄ったら「SPYxFAMILY」のイラストが描かれたクリスマス用のシャンメリーが売
られているのを見かけたので、ファミリー層にも人気があると実感。恐らくは2期で終わらず長期シ
リーズになるのではと予想してみたり。
 旧「るろうに剣心」「ガンダムUC」の古橋監督によるアニメ化だったので安定した完成度になる
だろうとは思っていたのですが、ここまでの人気作になったのは少し意外でした。スパイや殺し屋
といった設定を使いながらも明るいコメディ路線だったのが吉と出たのでしょうか。ただ設定が設
定だけに子供向けとは言い難い部分は避けられず、この先そういった要素をどう描くのかは気に
なるところです。
 終始安心感のある面白さだったので、2期も変わらず楽しめればと期待しています。
 https://spy-family.net/

 今週放送予定だった「異世界おじさん」の最終回が、中国の新型コロナ拡大の影響で放送延期
に。元々7月放送開始の作品が一度途中から延期をして、再度放送延期になるのはかなり異例
だと思います。
 ただこれは「異世界おじさん」に限った話ではないようで、中国でのコロナ拡大により下請けに出
していた動画が回収できない事態に陥っている作品が幾つかある模様。来期のアニメは放送延
期になる作品が増える可能性もありそうです。今や日本のアニメ制作は海外に負う部分が非常に
大きいので、同様の事態が繰り返されるのではないかと危惧する次第です。
 https://av.watch.impress.co.jp/docs/news/1467024.html

 「ウマ娘」と大井競馬場「東京メガイルミ」とのコラボによるMVが先日ゲーム内で公開されたので
すが、更にはウマ娘達がコラボ曲のリハーサルをしている様子がYouTubeで公開されました。完
成MVと比べるといかにも練習途中といった様子で微笑ましいのですけど、恐るべきは完成MVに
加えてもう一本NG版ともいうべきMVをわざわざ作っていることです。「ウマ娘」のCGはモーション
キャプチャーで制作されているので、モデルさんに完成版とNG,版の両方を踊ってもらったのか、
それとも本当に練習段階のモーションをCGにしたのか、制作過程が気になるところです。何より、
振り付けを間違えて慌てるウマ娘達が実に可愛らしいです(笑)。
 https://www.youtube.com/watch?v=bhf6IZaArCk


22/12/31

 穏やかな大晦日を迎えています。今年は自然災害の非常に多い一年でしたが(今日も山形で土
砂崩れが発生)、来年は平穏な日が続いてほしいものです。

 それでは年末恒例(かもしれない)個人的アニメランキング・・・を予定していたのですが、今年は
飛びぬけて面白かったと感じる作品が見当たらず、順位をつけるのが難しいと感じたので印象に
残った作品を列挙するにとどめておきたいと思います。個人的に今年のアニメで好印象だったの
は、

 ・明日ちゃんのセーラー服
 ・SPYxFAMILY 
 ・プリンセスコネクト!Re:Dive Season 2 
 ・平家物語
 ・ぼっち・ざ・ろっく
 ・まちカドまぞく 2丁目
 ・リコリス・リコイル

でした。どれも何かしら光るものがあって楽しめたので、お勧め度は非常に高いです。ただ昨今
はド派手な作品よりも足に地のついた作品を好むようになったので、若い世代が見て面白いかと
言うと微妙かもしれません。以前よりもバトル系やファンタジー系の作品はあまり見なくなりました
し、いわゆる「なろう系」は食べず嫌いでスルーがデフォなので(苦笑)、チョイスに偏りがあるのは
否めません。それでもアニメとしてクオリティの高いものを選ぶようにしたので、一見の価値はあ
ると思います。
 アニメを取り巻く状況は更に厳しさを増していて、今年の春には東映のサーバーが不正アクセス
の被害に遭い幾つかの作品が放送延期になったり、コロナ拡大の影響で「異世界おじさん」が二
度にわたって放送延期したりと、外的要因による制作の遅れが目についた一年でした。特に中国
でのコロナ拡大は来年のアニメにも影響がありそうで、放送延期となる作品が更に増えるのでは
という懸念があります。
 内容に関しては相変わらずアニメオリジナル作品が振るわない印象です。かろうじて「リコリス・
リコイル」はヒット作となったものの、その他はあまり話題にならなかった感じがします。原作付き
作品ばかりというのは寂しいものがあるので、奮闘を期待したいところです。
 明るい兆しはなかなか見えませんが、来年は良作がもっと増えることを願う次第です。

 今年はいつにも増して著名人の訃報を多く聞いた一年だったと思います。私が子供の頃に活躍
していた方々が一人また一人と去ってゆくのは寂しい限りですが、代わりに新しい芽が育ってこれ
からの時代を作ってくれると信じたいものです。

 それでは皆様、よいお年を。


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