おもひで

だいありーの過去ログです。

24/06/02

 雨続きで少し肌寒い週末でした。早くも梅雨の走り?ちなみに今月の写真は奥州市で撮った古
ぼけたベンチ。今はないフィルムメーカーやカメラメーカーのロゴが目についたので撮影、セピア
風に仕上げてみました。

 リメイク版を開発中の「プリンセスメーカー2」で、PS5とPS4版は一部のCGやエンディングが規
制されると発表されて波紋を呼んでいます。オリジナル版をPS2でリリースした時は特に規制はな
かったようなので、これも時代の変化でしょうか。最近はとにかく波風を立てないよう自粛する流
れが強くなっている気がしなくもありません。
 https://game.watch.impress.co.jp/docs/news/1596285.html

 先日ファーストガンダムの流用曲について触れましたが、今回はそこから話を広げてイデオン
の流用曲について書いてみたいと思います。
 以前も少し触れたようにイデオンのシリーズ前半はフリー音源の流用が多いのですが、改めて
第1クールをちょこちょこと見返してみると、主に戦闘シーンで流用曲の使用が目につきます。下
記URLの1つめと2つめがとりわけ多用された曲で(同じアルバムから他にも数曲使われている模
様)、イデオンの戦闘曲といえばこれを思い出す人もいるかもしれません。
 で、すぎやまこういち氏がイデオンの戦闘シーン用に作ったのがURL3つめと4つめの曲。シリー
ズ序盤からアニメ本編で使われてはいるのですが、流用曲ほど頻度は高くないと感じます。これ
らの曲はカッコよさで言えば非常に素晴らしいのですけど、演奏者によるアドリブ合戦というアニメ
のBGMとしては挑戦的すぎる楽曲で、もしかすると映像に合わせにくかったのではないかという気
がしたり。1クール目を見返すと日常シーンではちゃんとすぎやま氏の曲を使っているので、戦闘
シーンや緊迫した場面でのBGMが足りず流用曲を使用することになったのではと推測されます
(追加録音の曲が使われはじめる15話あたりから流用曲は減少)。当時のスタッフの証言がない
ので実際の理由は分かりませんが、久しぶりにアニメを見ていてそんなことを思いました。
 https://www.youtube.com/watch?v=_VMJmwXktCY
 https://www.youtube.com/watch?v=1LBozzC--EA
 https://www.youtube.com/watch?v=gw0yKe1zf_8
 https://www.youtube.com/watch?v=hosiH5S7Lhk


24/06/05

 今日は二十四節気のひとつ、芒種(ぼうしゅ)。稲や麦の種を撒く頃だそうですが、今はもっと早く
に種まきをするので時期的に合っていない印象です。五月晴れも元々は旧暦で「梅雨の晴れ間」
を指す言葉だったそうですし、旧暦と新暦で季節感のズレは仕方ないところかと。

 ガンダム45周年に合わせて最初の1/144ガンダムがプロポーションそのままにリバイバルされ
るとのこと。私も含めてガンプラブームをリアルタイムで経験している世代は「ガンダムのプラモと
言えばこれ」という人もいるのでは。
 当時のキットは肩のパーツが不思議な接続方法になっていて、接着をミスると肩が回らなくなっ
てしまう残念な仕様でした。ザクも同様で、どちらも肩が回らず子供心に「設計ミスじゃないのか」
と憤ったものです(なので接続方式が改良されたグフのプラモに感動)。さすがにリバイバルキット
はそこまで再現していないようで、安心して組める模様。ただし44年前は300円だったお値段が
1320円となっていて、当時と同じ感覚で買おうとすると戸惑う可能性も?
 https://hobby.watch.impress.co.jp/docs/news/1597169.html

 もうひとつ80年代の話題。YouTubeのお勧めに1983年から84年のアニメ映画の予告編集が出
てきたので視聴。83年は「幻魔大戦」、84年は「ビューティフルドリーマー」「ナウシカ」「愛・おぼえ
ていますか」と、その後のアニメに多大な影響を与えた映画が立て続けに公開された時期でもあ
ります。「幻魔」もさることながら「愛おぼ」は今見ても映像のクオリティがオーパーツすぎて、何故
84年にこんな映像が作れたのか不思議になります。
 ちょうど先日行われたイベントで河森監督と板野氏が対談している動画(5分25秒あたりから)が
ありましたが、テレビシリーズの作画に不満を抱えていたスタッフが劇場版でリベンジとばかりに
奮闘した結果あの映像クオリティに繋がった、ということのようです(それだけではないと思います
が)。ともかく「愛おぼ」がアニメ業界に与えたショックは計り知れず、同年に放送していた「エルガ
イム」もシリーズ後半になると「愛おぼ」っぽい影のつけ方や動かし方が散見されると先日見返し
ていて感じました。テレビ、映画ともアニメのクオリティが一気に跳ね上がったのがまさしくこの83
年から84年頃だったと個人的には思っています。
 https://www.youtube.com/watch?v=E7nZvlAKzq4
 https://www.youtube.com/watch?v=K8WfBerp4AQ


24/06/09

 全国的に梅雨入りが遅れているそうで、岩手は初夏めいた暑さが続いています。

 前回84年のアニメ映画について話題にしましたが、ちょうどそれに関連した記事を見かけたの
で紹介。ライターは当時の世界情勢や経済が影響していたと分析しています。
 私の肌感覚としては70年代後半の暗〜い雰囲気(公害やオイルショックやらで)から脱して、80
年代はとにかくナウでポップなノリ(笑)が最先端という印象がありました。猫も杓子もアメリカナイ
ズされて、ファッションも流行歌もアニメすら一気に垢抜けたように感じたものです。なので84年公
開のアニメ映画3作は時代の影響もあるにせよ、むしろ監督たちの60年代70年代の原体験を反
映して重苦しいものになったのではないかと愚考(押井監督は「ビューティフルドリーマー」の荒廃
した街並みは原体験や子供の頃の空想が元ネタと言っていますし)。ちょうどそういった世代の人
たちがアニメの監督を務めるようになった頃だったとも言えます。
 それと記事のなかで触れている「ノストラダムスの大予言」の影響は前年に公開された「幻魔大
戦」のほうが直接的ですが、当時は共通認識として終末観が国内に浸透していたように思いま
す。ただ表向きの明るいノリとそれは無意識に区分していた感覚があって、「1999年に世界は終
わるかもしれないけど、それはそれとして今を楽しもう」というアバウトな風潮があったようにも感じ
ます。その辺は良くも悪くも日本人的?(笑)
 ともかく、この2年後には日本はバブル経済へ突入。さらに明るくイケイケムードに支配されてい
きます。そのバブル前夜ともいうべき84年に歴史的なアニメ映画が3作公開されたことは何か意
味があるのか、はたまた偶然なのか、そんなことをつい考えたくなるのもオタクのサガなのでしょう
ね(苦笑)。
 https://magmix.jp/post/235958

 そして「ナウシカ」や「愛おぼ」にも参加した庵野氏が設立メンバーの一人でもあったガイナック
スが破産を発表。かなり以前からアニメの制作会社としては全く機能しておらず、いつ倒産を発表
するかタイミングを計っている状態だったそうですけど、一時代を築いた会社が消えるのはやはり
寂しいものがあります。
 とはいえ元々は同人スタッフが大学サークルのノリそのままで立ち上げたような会社で、「オネ
アミスの翼」で抱えた借金を返済するためアニメを作り続けざるをえなかったという消極的な理由
で維持していたのですから、早晩空中分解するのは目に見えていた気がします。むしろ「ナディ
ア」や「エヴァ」「グレンラガン」といったヒット作を生み出し続けたのですから、会社としての使命を
十分果たしたと感じるのは私だけでしょうか(それにしたって晩節を汚しすぎではありますが)。
 https://www.phileweb.com/news/hobby/202406/07/7052.html


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