おもひで
だいありーの過去ログです。
25/05/11
一足早く梅雨に入ったかのような雨降りの週末でした。
大阪杯を二連覇したベラジオオペラ君がCMで美声を披露。さらには宝塚記念に向けてファン投
票を呼び掛けたりと、最近のG1馬はマルチタレント並みに忙しいようです(笑)。近年は競走馬もイ
ンタビューに答えたりX(旧ツイッター)に投稿したり自撮りしたりとずいぶん人間寄りになってきまし
たけど(苦笑)、これも「ウマ娘」の影響だったりするのでしょうか。
そう言えばベラジオオペラ君の馬主はウマ娘化に乗り気だそうで、もし実現したらキャストの声
優さんはオペラを歌うのが必須になりそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=58xWke5HMts
https://www.youtube.com/shorts/pzkX0vZgOv4
「ヤマトIII」を見終えた勢いで「ヤマト完結編」を鑑賞・・・しましたが、ほぼ不満しか残らない印象
でした。
そもそも劇場公開当時一度だけ見たのですが、「誤診でした。てへっ」で沖田艦長が復活したの
がどうにも納得できなくて、以来見る気になれない映画でした。今回40年ぶりくらいで再見しました
けど、それ以外にも納得できない部分が目について余計評価が下がる結果に。当時は気付きま
せんでしたが、「ヤマトIII」に出てきた二大星間勢力が冒頭5分であっさり壊滅していて、「完結編
は新しい敵を出すからお前ら邪魔」と言わんばかりの雑な在庫処分にまず呆然。それでいて新し
い敵は「永遠に」の暗黒星団帝国なみに頭の悪い連中で、こんなのが最後の敵なのかというガッ
カリ感もひどかったです。
で、そんな敵はあっさりと片づけて、最大の目玉であるヤマト沈没シーンに30分近くねっとりじっ
くり費やす構成の時点で、この映画の主眼がどこに置かれていたかが分かります。制作発表の
時からこのシーンを推しまくっていたので西崎プロデューサーとしても目いっぱい気合を入れてい
たのでしょうけど、とにかくまぁ沈没までが長い!おまけにエンドテロップが流れてからも謎のイ
メージシーンが10分くらい延々続いて、「いつ終わるの?」と思ってしまいました。確認したらこの
映画2時間43分あるとのことで、タイパやコスパ重視の若い世代は耐えられない冗長さなのではと
感じたり。奇しくも同年公開された「うる星やつらオンリーユー」では「ヤマト」を皮肉ったようなパロ
ディをやっていましたが、確かに愛と感動の押し売り状態な過剰演出(苦笑)はもう80年代の空気
感に合わなくなっていたと改めて思えました。
内容は不満だらけでしたけど、作画と音楽は目を見張るものがあり、そこは良かったです。特に
音楽は5時間以上収録したものから抜粋したというだけあって耳に残る曲が多く、シリーズの集大
成にふさわしいと感じました。先月からずっとサブスクで「ヤマト」シリーズの音楽を聴いています
が、初代から一貫して音楽の素晴らしさは変わらないと実感しています。
これで無料配信している「ヤマト」シリーズの視聴は終了・・・ではなく、まだ一度も見たことのな
かった「復活篇」が残っていました。劇場公開時からとにかく悪評しか聞こえてこない映画なので、
逆にどれだけひどいのか興味がわきます(笑)。
25/05/14
夏日の暑さが続いています。梅雨前に一度暑くなるのは近年珍しくありませんが、やはり身体に
堪えます。
以前「ダンバイン」の実験動画を作ったサンライズロボット研究所が「ザブングル」の新作動画を
公開。「ダンバイン」の時はキャラもメカも大胆なアレンジを加えていて(新規の装備も追加)賛否あ
りましたけど、今回は割と元ネタに忠実で個人的には違和感なく鑑賞できました。私としてはこのく
らいのアレンジに留めてあると素直に新作映像として楽しめますが、逆に「原作に忠実に作るの
なら令和の時代にやる意味はあるの?」と考える人もいるでしょうから、匙加減が難しいとも感じ
ます。
あと作中のナレーションはテレビシリーズの音声を使いまわしていると思って見ていたのですけ
ど、新録だそうでびっくり。銀河万丈氏の声が全く変わっていないのが驚きです。
https://www.youtube.com/watch?v=b74tG79Dr94
ガンダムシリーズにおける重力描写に関するツッコミ動画(笑)。重力の表現は宇宙をアニメ化す
る際つねにつきまとう問題ですが、ガンダムシリーズは(少なくとも富野作品は)月の重力が1/6で
あることを部分的に無視していると以前インタビューで見た覚えがあります。そこを厳密に描写す
ると月に住んでいる人はみんな高身長になってしまうためだとか(身体にかかるGが低いので地球
上よりも背が高くなります)。「Z」「ZZ」「逆シャア」等は月の地下都市では1G、月の表面では1/6と
重力の表現が描き分けられていて、こんな感じに作品内できちんとラインが引いてあって作中で
厳守されている限りは、個人的には多少嘘があってもフィクションとして楽しめばいいと思っていた
りします。
そう言えば「Zガンダム」37話で地球上なのにクワトロ大尉が百式から無重力のようにふわりと
降りてきていて、「作画ミスなのでは」という指摘が放送当時からありました。ですがあの場面でガ
ルダは成層圏から弾道飛行でダカールへ降下していて重力が弱まっていたので、あの描写は正
しいという解説をアニメックがしていたのを思い出しました。そもそもガルダは成層圏をぐるぐると
飛び続けるのが本来の運用方法で、「Z」作中のように気軽に地上へ降下するものではないと富
野監督もコメントしていたので、37話はそこを改めてきちんと描いたと思われます。
あと「Zガンダム」でアーガマの面々がみんなイライラしているのは、重力ブロックが1Gに少し足
りていなくて常にカルシウムが流出して不足しているから、というネタが当時ありました(笑)。なんと
なく納得してしまいそうです。
https://www.youtube.com/watch?v=_uIfEp36YwQ
25/05/18
まだ五月ですが30度越えの暑さに。こういう日はオーディオ機器の電源を入れるのをためらって
しまいます(室内の温度がさらに上がるので)。
(ネタバレ注意)毎週何かと話題を集めている「機動戦士ガンダム GQuuuuuuX」に、ついにあの
男が登場。信頼と実績のバスク・オムです(苦笑)。この男が出てきただけでとんでもないことが起
きると確約されているようなものですから、恋愛脳主人公についていけないとお嘆きの古参ガンダ
ムファンも楽しめる展開が待っているのではないかと。にしても、ここまで強いキャラクター性を確
立した富野作品の悪役も珍しい気がします。と言うか混じりけなしの純粋なヒールキャラってバス
クくらい?
まだシリーズ半ばですが、個人的に「GQuuuuuuX」は現代日本の女子高生をガンダム世界に放
り込んだらどうなるかの実験作に思えてきました。「本物と偽物」がテーマと聞きますが、どんな着
地点になるのやら。
https://www.youtube.com/watch?v=pqcuDvWLZ20
http://blog.livedoor.jp/robosoku/archives/62356383.html
悪い評判しか聞こえてこない「ヤマト復活篇」をアマゾンプライムで恐る恐る鑑賞。・・・・・・うん、
確かにひどかった(苦笑)。
まず冒頭、真っ先にでっかいテロップで「原案 石原慎太郎」と出た時点でもう悪い予感しかあり
ませんでしたが(笑)、案の定な結果に。確かに作家ではありますけど何故SFやアニメと無縁そう
な人を?と思っていたら、実際に映画を見て納得。当サイトは右だの左だのといった思想とは無
関係であることを予めお断りしたうえで書きますが、よーするにこの映画「大東亜共栄圏と旧日本
軍万歳!」な話ですわ。西崎プロデューサーが極右思想だったことを改めて思い出すと共に(初代
ヤマトで軍艦マーチを流そうとして周りに止められたことも)、ある意味遺作にふさわしい内容だっ
たのかもしれません。映画が公開されたのは2009年ですが、平成の時代にやるにはあまりに時
代錯誤な内容だと感じました。
とにかく「(旧日本軍の象徴である)ヤマトすげー」をやるためだけに敵も味方も存在しているよう
なストーリーで、ヤマトがちょっと戦っただけで敵があっさり「正々堂々とした戦いぶりに感動した」
と言って寝返ったり、列強に植民地支配されていた惑星が独立を決意したりと、「いやいや、それ
どーよ?」という展開の数々にツッコミが追いつかないです。しかもアニメなのに台詞で全部説明
していて、これならラジオドラマで良かったのでは?という印象がありました。
作画も問題ありありで、オールCGの戦闘シーンで予算を使い切ったんじゃないかというくらい
キャラが動きません。多くのカットが顔のアップやバストショットで、ちょっと向きを変えたり振り向く
程度。映画なのにテレビシリーズよりもキャラが芝居をしていないように見えました。
原作権をめぐって西崎プロデューサーと松本零士氏の長い長い裁判が決着したあとなので、松
本デザインが使えなかったという事情はあるにせよ、湖川氏によるキャラデザと作画はこれまで
のシリーズとは別人レベルで違っていて(何故か「テッカマンブレード」のようなタツノコ調)、こちらも
違和感が大きかったです。どーいう経緯でこのデザインになったのやら。
西崎プロデューサーが亡くなった後に公開されたディレクターズカット版は色々と手が加えられ
ていて(結末も違っているとか)、多少マシになっているという話も聞きますが、とにかく色々な意味
で問題作かと。ラストに「第一部完」の文字が映りましたが実際は制作されず、未完に終わった作
品でもありますけど、むしろ未完で終わって良かったと思えなくもありません。1990年代から2度に
渡る長い延期の末ようやく完成した映画ですが、これならヤマトを沈没させたままのほうがマシ
だった気もします。ですが、ここからまるっきり別スタッフによるリメイク版「2199」で真の復活を果
たすのですから、運命とは不可思議なものです。
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