おもひで

だいありーの過去ログです。

25/12/21

 季節逆戻りの暖かさとなった週末でした。

 今期のアニメ「永久のユウグレ」が放送終了。P.A.WORKSによるアニメオリジナル作品です。天
才科学者の恋人をテロの銃弾から守り重傷を負った主人公。昏睡から目覚めるとそこは200年後
の変わり果てた世界で・・・といったお話。
 近年増えてきたポストアポカリプスものですが、設定もストーリーもかな〜りガバガバで、放送さ
れるたびネットでツッコミが入りまくる内容でした。私も見ていて「ホントにプロが考えた脚本?」と
思うことが多々あって、毎回出来が微妙と言われ続けているP.A.WORKSのオリジナル作品(苦笑)
のなかでも特にひどいほうだと感じたり。なんでも構想8年だそうですけど、「構想〇年」と銘打った
作品に当たり無しの法則を再確認するような出来だった気がします。せめてネタアニメとして楽し
める部分があれば良かったのですが。
 とりわけ批判が集中したのが主人公の恋人がやった悪行(笑)で、「世界が滅びかけて悲劇ぶっ
ているけど、結局これってマッチポンプじゃね?」という種明かしはいくらなんでもあんまりだと思い
ました。もしかすると最初にこの設定を思いついて、そこから話を組み立てたのかもしれません
が、これを見せられて最後なんとなくハッピーエンド風に終わるのは納得できないものがあるよう
な?
 にしても、P.A.WORKSはオリジナル作品で滑りまくっていてもコンスタントに新作を発表し続けて
いる姿勢は褒めるべきなのか問題点というべきなのか、迷うところです(笑)。原作付き作品に頼り
切った今のアニメ業界において貴重なスタジオではあるので、個人的には応援したい気持ちも
あったりします。
 https://towanoyuugure.com/

 もう一つ今期のアニメ令和版「らんま1/2」2期も放送終了。とはいえ露骨に3期に続きそうな告知
で終わったので、あくまで一休みといったところでしょうか(そもそも今作は原作最終回まで映像化
するのが目的でしょうし)。元々アクション主体の作品なので、キャラがわちゃわちゃと動きまくって
いるだけでも気軽に楽しめる感じで、その点は令和版「うる星やつら」よりも不満が少ない印象で
す。ただ毎回作画監督と原画マンの数がものすごいことになっていて、相当ギリギリのスケジュー
ルで作っているのではという不安も。作画が怪しい回もありましたし、3期はもう少し立て直してほ
しいと思わなくもなかったり。
 1期同様基本的には原作を忠実にアニメ化していますが、ちょこちょこオリジナル要素を入れて
いてそれが蛇足に見える時がありました。アニメの尺に合わせるための水増しなのでしょうけど、
微妙にテンポを削いでいると感じなくもありませんでした。旧作よりは原作の消化ペースが早いで
すが、この調子だと最終話まで何クールかかるのかも気になるところです。
 あと旧作をリアルタイムで見ていたオールドファンとしては、殆どのキャストが旧作そのままの中
に新規の声優さんが混じっていると、どうしても違和感が。故人となられた大御所の代わりに入っ
た方々なのでプレッシャーもかなりのものかと思いますし、視聴を続けているうちに馴染んでくる
のでしょうけど、長年刷り込まれた声を上書きするのはなかなかに時間がかかりそうです。
 https://ranma-pr.com/
 
 アニメ版「ウマ娘 シンデレラグレイ」も放送が終了しましたが、長くなったので感想は次回書きた
いと思います。


25/12/24

 先日の小春日和から一転、昨日は今季一番の寒さに。例によって薮川はマイナス13度まで冷え
込みました。やはりあそこだけ別世界です。

 一昨日「アリス・ギア・アイギス」で突如プラモデルの塗料メーカー「ガイアノーツ」(私も昔使ってい
ました)とのコラボが予告されて、「塗料メーカーとコラボ?どーゆーこと???」と思っていたら、
今日になって「ガイアノーツのアンバサダーキャラを作ってゲームに実装します」との発表が。こー
いうことか、と納得はしたのですが、この手法を使えばどんな企業ともコラボできるのでは?と悪
魔的発想に思えなくもなかったり(苦笑)。半年ほど前にボートレースとコラボしたのも驚きでしたけ
ど、あの手この手とよく思いつくなぁと感心します。
 https://www.youtube.com/watch?v=OAzjKWp1cuk
 https://www.youtube.com/watch?v=nkIa6gxuTG4

 前回の前振りどおり、アニメ版「ウマ娘 シンデレラグレイ」の感想を。原作はヤングジャンプ連載
のコミックで、国民的アイドルホースだったオグリキャップが主人公の物語です。既存のテレビシ
リーズやゲーム版以上に史実を忠実に再現することに留意している作品で、それもあってか他の
「ウマ娘」よりも競馬ファンや競馬関係者に支持されている印象があります。何よりもレースシーン
の演出が非常に上手く、漫画でありながら迫力と躍動感あふれる作画は本当に見事の一言に尽
きます。
 そんなハイクオリティの原作をアニメはどう料理するのか期待半分不安半分でしたが、ハイレベ
ルな作画と演出、声優陣の熱演、川井憲次氏のロボットアニメ的音楽(笑)の融合で、きっちりこち
らの期待値を上回る完成度でした。細かい部分でオリジナル要素を加えて、原作では描ききれな
かったネタも丁寧に拾っていたりと、原作既読組でも楽しめる内容になっているのも好印象です。
あえて難点を挙げるとすれば、実際は3分くらいのレースを30分以上かけて描いているので冗長
に感じなくもないことでしょうか(笑)。もっともこれは「巨人の星」や「キャプテン翼」でも通ってきた
道なので、スポコン物のお約束ににつっこむのは野暮というものですが。
 漫画原作の映像化としてはほぼ理想的なアニメでしたが、2クールかけて88年の有馬記念まで
しか消化していないので、残り2年をどうするのか気になるところです。最終回でシニア期のライバ
ル・イナリワンの顔見せをやって終わったので、さすがに2期をやるのは確定していると思います
が、サイゲームスのアニメ部門は来年のスケジュールが詰まっているらしいので続きを見られる
のは当分先になるかもしれません。
 ちなみに原作の連載は明日が最終回。すでに引退レースは描き終わっているので、エピローグ
をどう締めるのか注目です。
 https://anime-cinderellagray.com/


25/12/28

 年の瀬らしい寒さが続いています。少し前まで年末年始は記録的な高温になるとの予報だった
のに、いつの間にか記録的な寒さになると予報が変わっていて、「どっちやねん」と言いたくなりま
す。

 今期のアニメ「SPYxFAMILY Season 3」が放送終了(や、BSの放送は今夜なのですが、ひと足
早くネット配信で視聴)。いまやすっかりファミリー向け国民アニメと化した本作ですが、今期は比
較的シリアスで重めのエピソードが多く、元々作者がやりたかったのはこーいう話なのだろうと感
じました。作者自ら「自分の好みではないが、編集部から売れる話を描けと言われたので描いて
いる」とぶっちゃけるほど売れ線狙いの漫画を描いた結果がこの大ヒットなので、本人としては複
雑な想いがあるのではと推察(苦笑)。そういう意味では3期のエピソード群は大人やマニアが楽し
める内容ではありましたが、編集部やアニメ制作陣がターゲットにしているであろう小さな子供達
の目にはどう映ったのやら。
 3期は終わりましたけど、4期を匂わせる予告が最後に流れたのでしっかり続くと思えます。先日
新聞を読んでいたら本作のキャラを使った英語教材の広告が載っていて、「教材向けの作品なの
か、これ?」と苦笑してしまいました。ここまで様々なビジネスが絡んでいるとなると、もう原作もア
ニメも「終わりたくても終われない」状況になりつつある気がします。
 https://spy-family.net/

 前回少し触れましたけど、5年半続いた「ウマ娘 シンデレラグレイ」」の連載が最終回を迎えまし
た。少し意外だったのはオグリキャップの引退レースを比較的スピーディーに終えて、ラスト2話を
たっぷりエピローグに使ったことです(てっきりレースだけで終えて単行本でエピローグを追加する
と思っていたので)。アニメ版の感想でも書いたように本作はできるだけ史実を忠実に再現するこ
とを心がけていましたが、エピローグは割とIF展開を入れていて、アニメ1期やゲーム版へとシー
ムレスに繋がりそうな終わり方となりました。この先アニメでこの最終回を映像化することがあっ
たとしたら、そのままアニメ1期を続けて視聴しても違和感は少ないのではないかと。
 元々オグリキャップの半生は「話盛りすぎだろ」と言われるほどドラマチックだったので、そのま
ま漫画化しても成功は確実ではありましたけど、そこを見事な筆致と確かな構図、演出で描ききっ
た久住氏の画力は素晴らしいものがありました。個人的にも最近読んでいる漫画のなかでは群を
抜いて名作だったと思います。

 で、この時期恒例のゲーム版「ウマ娘」のCMが公開されたのですが・・・何これ???歴代CM
のなかでも特に意味不明で、初めて見た瞬間「何故にこのパロディ?」と思ってしまいました。現
在ゲーム内で開催中のイベントとも無関係そうですけど(あえて関連があるとすれば先日実装され
たステイゴールドが風来坊キャラだから?)、もしかしてここから第二第三とCMが続く予定なので
しょうか。
 https://www.youtube.com/watch?v=pbPwy5ry5eQ
 https://news.yahoo.co.jp/articles/d30cbe5cd7846fa5755ad0d5680ede7e35d61f6b


25/12/31

 真冬の寒さの大晦日となりました。盛岡は明日真冬日の予報で、いつになく厳冬の正月になり
そうです。

 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」とコラボししている「赤いきつね・緑のたぬき」が大晦日にちな
んだCMを公開。毎回新録までしたりと、このCMシリーズは本当にやりたい放題やっている感じが
あります。
 https://www.youtube.com/watch?v=RksShUXG3ck

 来年「ファイブスター物語」が40周年(と言っても計10年くらいは休載していますが)を迎える永野
護氏のインタビュー。60代になっても変わらず尖った発言しているのはともかく(笑)、近年成長著
しいAIについて「AIから出されるものは最大公約数です」とばっさり切り捨てていることに大きく同
意。私がAIに対してぼんやり抱いている感覚をはっきり言語化していて、「さすがクリエイター」と
感心しました。今年は何かとAIが話題になったので、最後にこの記事を取り上げてみました。
 https://artnewsjapan.com/article/58086

 てな事で、年末恒例(かもしれない)個人的アニメランキングを発表。

 第1位 瑠璃の宝石
 第2位 ウマ娘 シンデレラグレイ
 第3位 機動戦士Gundam GQuuuuuuX

こんな結果になりました。1位の「瑠璃の宝石」は作品としての完成度は文句なしなのですが、鉱
物学というマニアックすぎる内容が人を選びそうで、評価に迷うところが多少ありました。2位の「シ
ンデレラグレイ」は、原作自体が面白いところへアニメによる演出効果で更に良くなっている印象
を受けました。3位の「GQuuuuuuX」は内容云々よりもネットでのお祭り騒ぎが良くも悪くも話題に
なったので、今後はこーいう商法がさらに増えるのではという予感も含めてチョイス。
 それと番外編として、SFネタを詰め込むだけ詰め込んだ「アポカリプスホテル」もアイディア賞枠
で取り上げたいと思います。個人的には好き嫌いが半々くらいの内容でしたが、古典SFが好きな
身としては「よくぞここまでやりきった」と言いたくなる作品でした。
 どの作品にも言えるのは映像のクオリティが素晴らしく、テレビアニメもここまで進化したのかと
素直に感動できたのは非常に良かったです。ただ近年は視聴作品を相当絞っていて、たまたま
私が見たのが高クオリティだっただけで、もしかすると全体の作品レベルはむしろ下がっているの
ではという懸念がなきにしもあらず。事実今期は放送を延期した作品が多々あるという話ですし、
これまで以上にテレビアニメの制作状況は悪くなっている可能性もありそうです。自転車操業を続
けるための供給過多が指摘されて久しいですけど、そろそろ淘汰されてゆくフェーズに入ってゆく
のではという気がしなくもありません。とはいえ上記のような作品がコンスタントに生み出されるの
であれば、そう悲観するものでもないと思いたいところです。

 それでは皆様、よいお年を。


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