雑感18 「Zガンダム」のプラモデル
ガルバルディβが30年以上の時を経て新規に1/144スケールでプラモデル化されるとのことで、
今回は本放送当時ガンプラ小僧だった私が感じていた「Z」のキット群についての印象や思い出な
どを。
「Z」の放送が始まる数年前に空前のガンプラブームが起こり、ファーストガンダムに登場するモ
ビルスーツ・モビルアーマーはおろか、キャラクター、乗り物、果ては未登場の機種までもが次々
とキット化されていました。その頃私の周りでは、一般の玩具店に商品が並ぶよりも早く問屋に行
っていち早くプラモを手に入れる(何故か子供にも売ってくれていました)のが一種のステータスと
なっていて、誰よりも早く新作キットを買った子が英雄扱いされていたものです(笑)。
そんなガンプラブームも一段落した頃に「Z」は放送を開始。バンダイはブーム再燃を狙って、こ
れまでリリースしていた1/114、1/100、1/60スケールに加えて、1/220というもっと小型スケールの
キットもリリースする力の入れようでした。私が一番最初に買ったのは1/144のガンダムmk-2。当
時多くのガンプラ小僧がやったように、私もエゥーゴカラーではなくティターンズカラーで塗装しまし
た。もちろん設計図に色指定はなく独自解釈の塗装でしたが、映像や雑誌によって色味が結構
違って見えたので、どの塗料を使うか試行錯誤した覚えがあります。
「Z」のモビルスーツは前作「エルガイム」から継承したムーバブルフレームの設定により、ファー
ストガンダムに比べると大幅に可動部分の設定がリアルになっていましたが、ガンダムmk-2に
関しては肩アーマーや膝周りのデザインの影響で思ったより自由に動かせない印象がありまし
た。腰周りの装甲を分割したことで太ももの可動範囲が大きく向上した「ボトムズ」のキット(タカ
ラ製)に比べても、同じような分割デザインなのに意外と腰周りがガチガチと固められていたりで、
設定に反して自由度の低いキットだと感じたものです。
次に購入したのが1/220のメッサーラ。ガンダム初の変形モビルスーツで、キットもモビルアーマ
ーへと変形可能だったのですが、変形といっても腕と脚を後方へ回すだけの簡易的なもので、設
定とはかけ離れた代物でした。雑誌に掲載されていた設定画を元になんとかアニメ通りの変形を
再現できないものかと改造を考えたりもしたのですが、設定画を見ても細かい部分の変形が分か
らずあえなく挫折(笑)。「Z」は変形モビルスーツが売りの一つだったはずなのに、その後もアッシ
マーやガブスレイのキットは変形できず、サイコガンダムは差し替えによる変形、主役であるZガ
ンダムも1/144は変形しなかったりで、プラモデルの出来に関しては正直あまり良いとは感じませ
んでした。と言うか、プラモデルで再現不可能な変形にOKを出したバンダイもよく分からない気が
したり(苦笑)。
こんな調子だったので、ガンプラに対する熱も放送が進むにつれて次第に冷めてゆき、ファース
トガンダムの時と比べて購入したキットの数もかなり少ないものとなりました。ただそれはプラモデ
ルの完成度だけではなく、アニメ本編でのモビルスーツの扱いが悪かったことも影響していたよう
に思います。その辺については次回に・・・ということで、この話題はまだ引っ張ります(笑)。
(18/03/04)
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