機動戦士Z(ゼータ)ガンダム


 1985年から86年にかけて放送されたテレビアニメ。全50話。監督は言わずとしれた富野由
悠季氏。大ヒットとなった「機動戦士ガンダム」の続編です。富野監督をはじめ、キャラクター
デザインの安彦良和氏、メカデザインの大河原邦男氏が再びタッグを組むも、実制作は若手
スタッフが多く、作風は前作と大きく異なりました。そのギャップに前作ファンからの拒否反応
が強く、かつ内容も難解で盛り上がりに欠ける傾向があったため、放送当時は批判の多い作
品でもありました。何より主人公が精神崩壊して終わるという衝撃的なエンディングが作品の
評価を決定的なものにし、1980年代は「失敗作」の烙印を押され続けることに。
 ですが1990年代に入ると評価が一変。今では初代「機動戦士ガンダム」(通称ファーストガ
ンダム)に次ぐ人気作となりました。放送から40年が経過し当時のことを知る人も減ってきて
いるなか、本放送の頃はどんな評判だったのか、はたまた地方の田舎に住んでいた私(当時
中学2年生)の目にはどう映っていたかなどを「だいありー」に書き記した雑感から抜粋し、加
筆修正のうえまとめてみました。どちらかというと作品そのものよりも関連商品や当時の思い
出が中心であり、今の評価から見ると意外な部分もあるかと思いますが、本放送時の空気
感を知る一助になれば幸いです。
 尚、これはあくまで私の視点から見た雑感であり記憶に頼る部分も多々あるので、リアル
タイムで視聴していた人のなかには「いや、違う」という箇所もあるかと思います。また、客観
的な作品の考察ではないことを予めお断りしておきます。

                                          (2025、03、23記)


 ・雑感1 作品をとりまく状況
 ・雑感2 Zガンダムの初期構想
 ・雑感3 放送当時のZガンダム批評
 ・雑感4 異質な第一話
 ・雑感5 小説版第1巻について
 ・雑感6 レコードとCD
 ・雑感7 小説版2巻について
 ・雑感8 月刊ニュータイプ創刊
 ・雑感9 ホンコン編について
 ・雑感10 Zガンダム登場とアポロ作戦
 ・雑感11 複雑怪奇な変形モビルスーツ
 ・雑感12 アニメ誌のZガンダム批判
 ・雑感13 小説版3巻について
 ・雑感14 Zガンダムにおけるニュータイプ表現
 ・雑感15 49話について
 ・雑感16 そして最終話
 ・雑感17 コミック版について
 ・雑感18 「Zガンダム」のプラモデル
 ・雑感19 続「Zガンダム」のプラモデル
 ・雑感20 1985年という時代
 ・雑感21 ガンダムは続く



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